ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (967レス)
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489: 少し書き溜め投下 [saga] 2019/03/02(土)10:39 ID:NuKycUZ20(1/8) AAS
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[京]で様々な物語が交差する最中、時間は少し巻き戻るが…あの暗黒街[クーロン]では…
【双子が旅立って4日目 午後 21時48分 [クーロン]イタ飯屋:エミリアの自室】
エミリア「あ"あ"あぁぁ"ぁぁーーー、疲れたぁぁぁぁ!」バタンッ!足バタバタ!
帰って来るや否やベッドのシーツにダイブして足をばたつかせるエミリアの姿があった…、コスプレ衣装から普段着に
着替え、メイクも落とすあたり元モデルの矜持なのだろうか
前回、アセルスの知り合いであるゾズマという妖魔の介入で失敗に終わった任務のリベンジだ
[ラムダ基地]に単身乗り込み、女を囲っていたあの醜夫、ヤルート執政官を締め上げて情報を聞き出す気でいたが
敵を銃で撃ち抜きながら辿り着いた室内に居た人物は眼鏡を掛けた初老の男だった
彼曰く、ヤルートは執政官の座を降ろされ、代わりに自分が執政官として就任したとのことだった
エミリア「……モンド、執政官か…」スッ、キラッ…
今日出逢った人物は、不思議と嫌な感じはしなかった、気の許せる人物ではないことは確かだが
"幸運のお守り"だと言って渡された天使を模った装飾品を摘まみ照明に翳してみる
基地でのモンド執政官との会話を彼女は顧みる
-モンド『これを君にあげよう。盗聴器などついていないから安心しろ』-
-エミリア『なに…この、羽の生えた人?』-
-モンド『それは私の故郷のリージョンに伝わる伝説に出てくるんだ、天使という』-
-エミリア『天使…、どうしてこれを私に』
-モンド『昔、まだ私が若かった頃、私もキミらと同じように多くの仲間と共に一つの目標に向かって戦った』
-モンド『特に仲の良いのが二人居てね、私とその二人でよく三人でつるんだものだ』
-モンド『私達三人には憧れの女性が居た、清らかな人だったよ、その人に贈るつもりのブローチだった』-
-エミリア『…どうして渡さなかったの?』-
-モンド『そう、だな…彼女は三人の内の一人と結婚してね、私は彼を友として尊敬していた、だから渡せなかった』-
-モンド『だがね、この天使は私に幸運を授けてくれたようだ、こうしてトリニティの執政官まで上り詰めたのだ』-
-モンド『これは君のような人が持つのが似合いだろう、受け取ってくれたまえ』-
-エミリア『いいの?そんな大事なモノを…』-
-エミリア『…』-
-エミリア『分かったわ、大事にするわね、この…えっと』-
-モンド『天使だ』-
-エミリア『そう、天使ね!天使のブローチ、有難くいただくわ!』-
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