ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】 (968レス)
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275: [saga] 2018/04/10(火)22:58 ID:hrl4ammY0(1) AAS
全身全霊を掛けた急ブレーキ、靴底の踵部分が一気に数pすり減り、路面はマッチ箱を擦ったかのような跡と摩擦熱が残る
あわや惨事になる寸での所で彼と彼女は激突を免れた

レッド「だ、ダイジョウブ、か?」

恐る恐る、眼を開いた白薔薇に対して、心拍数が2倍速でリズムを刻む彼は片言ながら尋ねた…

白薔薇「は、はい…」

レッド「よ、良かったぁ〜」ヘナヘナ

とりあえず、女性を全力で跳ね飛ばさなかった事に心底安堵したようで、彼はその場にへたり込んだ
 そんな二人の元へ遅れてやって来るのは不良刑事ことヒューズであり手にした銃を下げ目の前に奇妙な光景に眉を顰める

ヒューズ「…昨日のレディか、また迷ったんですか?」

レッド「うげっ!?お、おっさ―――ごほんっ、知り合いなのか?」

 どうやら目の前の貴婦人はこの不良刑事の知人らしい
怒り狂って先程までレッドを焼き焦がそうとしていた凶悪な重火器は――知り合いの前だからか――既に彼を狙っておらず
兎にも角にも事態が自分にとっていい方向に転がりそうな気配を少年は感じ取った

…此処で間違っても「おっさん」などと言って怒りの導火線に再点火しない限りは

白薔薇「まぁ…!ヒューズさん!またお会いできましたね!」ニコッ

ヒューズ「へへっ!いやぁ〜連日のように美人さんに巡り合えるとは俺もツイてますなぁ、はっはっは!」

白薔薇「そちらの方はどうかなされたんですか?なにやらお急ぎで逃げていたようですが」

ヒューズ「え、あ、あ〜、いやね?ここは大都会でしょう?白薔薇さんと同じようにこの坊主、迷子になってたんですよ」

ヒューズ「それで俺がいち警官として道案内してたってワケで」

レッド(このおっさん…よく言うぜ)

っと、見た目麗しい貴婦人の前でマジメな警察を演じ始めたおっさんに内心毒づいたが
それで自分が助かるならば何も言うまいとレッドは合わせる事に決めた

レッド「いやー、そうなんですよ、俺、あのビルに行こうとして、急ぎの用だったんで全速力で走ってて…」

レッド「本当にすいません、さっきはぶつかりそうになって」ぺこっ

白薔薇「いえいえ、良いんです、私もぼんやりと歩いていたのが悪いのですから」

ヒューズ「(…そう来たか)くぅ〜…なんて良い人なんだ、オイ小僧、次からは気ぃつけて歩けや!」

レッド「わかってるって…んじゃ俺は急ぎの用なんでこれで!」タッタッタ!

道すがりの女性を利用したようで気が引けたが、ともかく彼は不良刑事のリンチから逃れるチャンスを生かし、場を去った
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