【オリジナル】男「没落貴族ショタ奴隷を買ったwwww」 (655レス)
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44: ◆OfJ9ogrNko [saga] 2013/12/22(日)22:00 ID:3ZexRIYo0(12/18) AAS
「……っ!」
 耳に響くのは、目覚ましの音だ。
 不快なその音は、人間工学で計算された『誰もがすっきりと目覚めを迎えられる音』らしいのだが、
タカシにとっては鼓膜に直接触れられているかのような気分の悪い音で、あまり好ましいと思えぬものだった。
「起床した。停止」
 誰もおらぬ寝室で、誰に聞かせるわけでもなくそういえば、どこからともなくポーンという電子音が響く。
『脳波を計測します……、起床を確認。目覚まし機能を停止します』
 天井からの声に、渋々とベッドから降り立つと、タカシは今しがた見た悪夢について思いをめぐらせた。
 あれは姉のミユキだった。ミユキとは随分会っていない。最後に会った時には『妊娠した』と言っていたはずだ。
 あんな夢を見るなんてどうかしている。
 性に関するサブカルチャーが比較的おおらかな日本においても、近親相姦が異常であることは間違いない。
 タカシはミユキに対してそんな不埒な感情はいだいたことがないし、いだくほどに飢えているわけでもない。
 夢とは願望や恐怖を象徴的に映し出すもののようだが、それは全くのでたらめなのではなかろうか。
 そうでなかったらあんな夢をみるはずがないのだ。
「坊ちゃま、おはようございます」
 冴えぬ気分のまま自室の扉を開け廊下へ出ると、待機していた女中がタオルを差し出した。
「おはよう」
 滑らかな動きは人そのもので、やはり彼女は人間に違いない、と確証のない考えを導き出した。
 彼女はタカシが階段を下るのを待つようにして、廊下のわきに寄り頭を垂れ続ける。
 それほどまでに恐縮する必要はないと思うのだが、祖父の代から親子で勤めている者が多いこの屋敷では、
タカシに対してまるで神か王の対するがごとく振舞うのである。
 息が詰まる思いだ――、それでもショウタのような子供を引きずりこむような褒められぬ行為についても
誰一人咎めるわけではないから、比較的好き勝手にしている方なのかもしれない。
 言われるがままに好きでもない代議士の下へと嫁がされた姉に比べれば、
過ぎるくらいの自由を貰っているのだろう。
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