トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 (42レス)
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1: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:13 ID:NAWvVgn00(1/42) AAS
情報を引き出すために拷問した相手から「お前らを○しにゴルゴがやってくるぞ」と教えられる、第69話『動作・24分の4』みたいなことになったら怖いかな〜って思って勝手にSSにしました。
キャラに似合ってないしゃべりかたとか原作との不整合な点とかルール違反とかあったらすいません。許して。

姫様「話します、話します」

今日も今日とて碌に抗うことなく姫様はご馳走責め・・・ 拷問に屈することに決めた。
トーチャーさんがいつもと同じように満足げに微笑む。エクスは日常通りにぼやく。
きちんと食事は3食与えられているというのに別腹はどれだけ底なしなのだろう。

エクス「あ〜あ〜あ、またですか。いっそのこと知ってる秘密全部紙に書いて提出すりゃどうです? 魔族の皆さんも手間が省けるでしょ?」

姫様 「そうがっかりするなエクス・・・ 話すのは止めだ。私は今、私の勝利を確信したぞ。残念だったな貴様、お前たちの悪運は尽きたようだ」
省10
23: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:35 ID:NAWvVgn00(23/42) AAS
パート9 3人+1振り+1人

ーーー 魔王城 地下会議室

カナッジ 「幸いなことに昨日深夜の戦闘で死傷者は出ておりません」

カナッジ 「しかしゴルゴ13を取り逃がしました。再度襲来する恐れもあるかと」

魔王様  「・・・」
省7
24: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:36 ID:NAWvVgn00(24/42) AAS
魔王様  「ついでに人質の姫と聖剣も」

カナッジ 「シェルターは幾重ものゲートで塞がれております。万が一、いえ兆が一、隙をついて魔王様を倒し第一ゲートを突破しても」

カナッジ 「それからどうにかできるものではありません。バンカーバスターや原水爆にも耐え、細菌兵器も通しません。大丈夫です」

魔王様  「クックックッ。わかった。避難計画はエキスパートに任せよう。準備出来次第、避難したい」

モリス  「なるべく早く計画を作成します」
省2
25: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:37 ID:NAWvVgn00(25/42) AAS
パート10 スペシャリストの疑問

爆発現場を魔王軍とホリーズ・ガードが共同で見分している。

マッドカイザー 「城壁が崩れているが、幸い発見が早かったからそこで諦めたのかもな」

マッドカイザー 「魔王様の居場所ともだいぶ離れている。あてずっぽうで仕掛けたのかも知れねえ」

マッドカイザー 「凄腕のヒットマンにしては仕事が雑じゃねえか・・・ ホリーズ・ガードはどう思います?」
省5
26: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:37 ID:NAWvVgn00(26/42) AAS
モリス  「何事も綿密な調査を怠らないゴルゴがそんな穴だらけの仕事を・・・? 俺たちの武装が軽いものだと予測していたのか?」

モリス  (俺は前回ゴルゴの偽情報に惑わされ、ガード対象者を避難させた先で撃たれた)

モリス  (だが今回は避難させることこそが目的とは思えん。充分な武器があるなら昨日の時点で使えばいい)

モリス  (どれだけ考えても奴にとって魔王様を避難させたい理由がないのだ!)

モリス  「昨日の襲撃の目的は分からない。しかし充分な武器もなく情報収集も覚束ない状況にあるのかもしれない」
省1
27: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:38 ID:NAWvVgn00(27/42) AAS
パート11 貨物運搬計画

ーーー 魔王城 地下会議室

モリスはホワイトボードに資料を貼り付け、立案した避難計画を説明している。

モリス 「解説したことをもう一度大まかに言っておこう。装甲車を4台、兵員輸送車を1台使う」

モリス 「1台の装甲車を離れて走らせる。これで周囲の警戒・偵察を行う」
省7
28: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:39 ID:NAWvVgn00(28/42) AAS
ブルーゼ 「装甲車にはホリーズ隊員に乗ってもらうとして、貨物船には俺も乗り込もう」

ブルーゼ 「いざというときには俺を盾にして魔王様には無事でいてもらわなくてはいけない!」

魔王様  「・・・・ 礼を言わねばならんな、ブルーゼ」

モリス  「・・・・ 続けます。車列の周辺1キロメートル以内は魔王軍とホリーズ・ガードで警戒監視します」

モリス  「ゴルゴを発見したら直ちに全隊に知らせること! それでは準備にかかってください」
29: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:40 ID:NAWvVgn00(29/42) AAS
パート12 魔王撃たれる

ーーー 兵員輸送車内部

魔王様 「ワシは肩に角が生えている。入り口が狭いのではないかと心配したが、よい輸送車を探してくれた」

魔王様 「ブルーゼのようなデカブツでも難なく乗り込めるとはな。クックック」

ブルーゼ「ひどいなぁ・・・ ジュラルミンの盾も持ってきたんですよ」
省4
30: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:40 ID:NAWvVgn00(30/42) AAS
ドガーン!!!

ブルーゼ 「ぐあっ こっちもだ! 走れ、逃げろ!」

運転手  「駄目です、タイヤがやられました! 走行不能!」

モリス 「うう、あと少しのところで・・・ シェルターがすぐそこにあるというのに・・・」

モリス (? なぜタイヤが破損する程度に抑えたんだ? 吹き飛ばせる地雷は大きすぎて見つかりやすいと踏んだのか?)
省3
31: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:41 ID:NAWvVgn00(31/42) AAS
モリス (しかし爆弾など積んではいないようだ。囮か? ドローンに気を向けさせようというのか?)

モリス (ならばドローンは無視して一刻も早くシェルターへ避難させねばっ)

モリス  ≪周辺1キロメートル以内にゴルゴはいないな!?≫

ホリーズ隊員 ≪はい、誰も見つけていません!≫

モリス 「魔王様っ、シェルターまで走れますか?」
省8
32: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:42 ID:NAWvVgn00(32/42) AAS
パート13 無言の対面

ーーー 地下シェルター内部 研修室

運び込まれた魔王様と魔王軍幹部、ホリーズ・ガードを前にルルン王妃が険しい顔をしている

ルルン王妃 「・・・・」

モリス   「・・・・」
省7
33: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:43 ID:NAWvVgn00(33/42) AAS
ルルン王妃 「ゴッちゃん、出会ってから今までいろんな事があったよね」

ルルン王妃 「まさかこんな日が来るなんてね。ゴッちゃん、いつも強くてカッコよかったのに」

ルルン王妃 「そのゴッちゃんが喋らなくなっちゃうなんて」

ルルン王妃 「とても怖かったんだね。でももう安心していいよ。ここには3人しかいないから」

魔王様  「クックック・・・ 見せてもらった弾丸は12.7x99mm NATO弾とか言うらしい」
省5
34: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:47 ID:NAWvVgn00(34/42) AAS
ーーー別の部屋

姫様  「魔王代理の人も避難してきたね〜 」

エクス 「例え代理に過ぎなくても身代わりにはしない・・・ 魔族の頂点に立つ理由がここにあるのかも知れませんな」
35: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:48 ID:NAWvVgn00(35/42) AAS
パート14 空港にて

多くの人と魔物が行きかう空港ーーー 国際線乗り場付近

バニラ 「事もあろうに魔王様を狙撃した奴がいる。幸い失敗したが、逃亡するかもしれないからここで見張るんだ」

バニラ 「この事件は魔王軍上級幹部と直近の家来にのみ知らされた秘密だから言いふらさないように」

バニラ 「それじゃあ3手に分かれて監視を開始!」
省7
36: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:49 ID:NAWvVgn00(36/42) AAS
バニラ (げえっ!? よりによって一人の時に見つけてしまった!? ありゃ本物だ〜!! どうしようどうしよう)

バニラ (落ち着け、私はペシュッツ家のエリート魔族だぞ。人間風情を恐れてどうする)

バニラ 「おっ おっ おっ おいお前」

ゴルゴ 「・・・何か用か?」
省6
37: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:49 ID:NAWvVgn00(37/42) AAS
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バニラ (ごるごがとうじょうぐちへあるいていくけど あんなのむりだ めっちゃこわい)

バニラ (しんだとおもうくらいすっごいこわい・・・  すっごい怖い? これって拷問に使えるのでは?)

バニラ 「誰かにできることがペシュッツ家に生まれたこの私にできないはずがない」

バニラ 「ジェットコースターだの手作りケーキだの小細工に走り、他人を心底震え上がらせるという拷問の本質を忘れていたかも」
省5
38: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:50 ID:NAWvVgn00(38/42) AAS
パート15 スペシャリストの推測

陽鬼  「ご報告いたします。デューク・東郷らしい人物が出国したとの知らせが空港からありました」

陰鬼  「武器や兵器は何も持ってなかったって」

魔王様 「そうか・・・ ならばもう脅えることもあるまい」

魔王様 「念のため、あと3ヵ月ほどここで暮らす。幼稚園にも連絡してお友達とオンライン対面できるようにお願いするのだ」
省5
39: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:51 ID:NAWvVgn00(39/42) AAS
モリス 「魔王様にお支払いいただいた前金をお返ししようと思います。我々はミッションに失敗したと結論付けました」

魔王様 「ほう、それはどうして?」

モリス 「撃ち落としたドローンを調査したところ、空気の流れもわかるカメラ映像を送信した痕跡があります。ゴルゴはあの現場を見ていたのです」

モリス 「それに先日の死傷者なき魔王城襲撃、これを組み合わせるとゴルゴ13への依頼が見えてきました」

モリス 「ゴルゴは魔王様のツノを掠めるような狙撃を依頼されたのです・・・!」
省7
40: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:52 ID:NAWvVgn00(40/42) AAS
モリス 「これではプロ失格です。しかも警護対象者に怪我まで負わせてしまった。返金は当然のこと・・・ 違約金も払います」

魔王様 「クックック・・・ ワシの考えはちと違う。契約は誠実に遂行され成果も期待通りだ。返金など受け取らんぞ」

モリス 「は?」

魔王様 「こんなかすり傷を怪我とは言わない。『ワシとワシの家族に死者も怪我人も出すな』という契約通りだ」

魔王様 「それについ先日、王国騎士団から通信文が届きよった。」
省6
41: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:53 ID:NAWvVgn00(41/42) AAS
パート16 名もなき依頼人

ーーー5か月ほど前 王国 某所

モブ騎士 「あ、貴方が例のエキスパートか。先日は陛下が失礼をしたようだ。中身は知らないが依頼を受けてもらえなかったと聞いた、本当にすまなかった」

ゴルゴ13 「あんたは国王の代弁者か? それとも別口の依頼者か? 後者ならあんたには無関係だ。」

モブ騎士 「もちろん後者だ! 依頼というのは貴方に魔王を脅してほしいのだ! これは軍機だが、第三騎士団長の姫様が魔王軍の捕虜となった」
省6
42: ◆pitV0nGrEw [sage saga] 04/23(火)00:54 ID:NAWvVgn00(42/42) AAS
モブ騎士 「逆上しないよう敵を○すのは控えてくれ。この騎士団有志で集めた金貨で足りるだろうか?」

モブ騎士 「それからあなたのルールには反するかもしれないが・・・ これは警告なのだと貴方の仕事の後に教えてやってもいいかな?」

ゴルゴ13 「いいだろう。やってみよう・・・ ただしあんたの狙い通りにいくかどうかはわからない・・・」

モブ騎士 「・・・? ああ、ありがとう。よろしくお願いする・・・」

ーーー現在 魔王城
省6
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