エンド・オブ・ジャパンのようです (311レス)
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42: ◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga] 2022/07/28(木)01:27 ID:4OpJDR7g0(4/4) AAS
艦隊決戦の要として出張ってきたのだから、タ級Eliteの艤装は当然フル装備だ。友軍相撃の危険を考えればフルバーストは無理にしても、副砲の1、2門で薙ぎ払えば俺が15人いたとしても跡形もなく吹き飛ばせただろう。

だが、奴の艤装の形状が災いした。腰から下を囲うように装着され、重量が極端に下半身に寄ったアンバランスな構造。それに精神的動揺、急激な方向転換、足元の悪さも合わされば、自然“次に起こること”は限定される。

『ウォアッ!!?』

ズルリとタ級の足が滑り、体勢が崩れ、艤装の銃口・砲口が尽く天を仰ぐ。当然、こんな状態で俺への砲撃などできやしない。

転倒こそしなかったが、事ここに至れば差はない。銃剣を腰の辺りに構え直しつつ、一気に泥濘を蹴り上げながら加速する。

( <●><●>)「Guten Tag」

『ギッ───オッ!?』

(#//‰ ゚)「Sit down, Fucking Bitch!!」

『ォオゴ………』

視界の端、右手側で重巡ネ級改が、左手側で戦艦ル級が艤装を俺に向ける。だが前者はティーマスに、後者はアメリカ海兵隊のサイ=ヨーク=ヴォーグルソン大尉にそれぞれ銃剣を突き立てられ沈黙した。

二人のおかげで最後の障害もなくなった。ならばあとは、俺も仕事をこなすだけだ。

(#'A`)「おらよっ!!」

『クヒュッ、グボッ………』

立ち上がり姿勢を正そうと藻掻くタ級Eliteに飛びかかり、喉笛に銃剣をぶっ刺し、そのまま3点バーストを撃ち下ろす。体内を縦に貫いた5.56mm3発が地面で爆ぜたのを確認し銃剣を抜けば、支えを失った身体がドサリと仰向けに倒れる。

最後の“二度撃ち”は、無事奴の顔面を色も見た目もグロテスクなプティングに変えた。

欧州戦線指折りの重要拠点に攻め込んできた大艦隊の旗艦としては大分あっさりした最期だが、まぁ戦場なんてこんなもんだ。映画のように脚本家の意志でご都合主義的に生き残る主人公も、大層な演出と大衆が流す涙のもとで見送られる悪役も存在しない。誰だって運が悪ければ死ぬし、運が良ければ生き残る。

ある意味じゃ、人間社会なんかより遥かに、究極的に平等な場所だ。

(//‰ ゚)「ドク、ナイスだ!!」

('A`)「お褒めに預かり光栄だよ“キャプテン”。だが、勝利の喜びを分かち合うのはもう少し後だ」

駆け寄ってきたサイ大尉に言いながら、俺は腰から発煙筒を一本取り外して着火する。紫色の煙を吹き出すそれを見て大尉は露骨に顔をしかめ、同じく駆け寄ってきたティーマスは相変わらずの無表情で小さく肩を竦めた。

( <●><●>)「貴方がこの状況で【Danger Close】の要請を出すことは解ってました」

('A`)「そいつぁ良かった。走るぞ!!」

(;//‰ ゚)「Jesus………! All guys, Go back, Go back, Go back!!」
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