エンド・オブ・ジャパンのようです (311レス)
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147: ◆vVnRDWXUNzh3 [sage saga] 2023/02/01(水)23:09 ID:qlo4HhBq0(2/4) AAS
ただ、自衛官として経験を積み、深海棲艦と長らく戦っていく内に、自分の中で“あの時”の上層部の判断を一概には否定できなくなったのも確かだ。

艦娘の“実装”が未だ行われていなかった当時、事実を直視するなら自衛隊は人民解放軍に対して劣勢だった。
陸軍の単純兵力はトリプルスコア、北朝鮮軍のように兵装性能においてこちらが圧倒的な大差をつけているわけでもない。
空母戦力は既に六個の【防空機動艦隊】を運用していた日本側に数字上だけなら分があるものの、日中間の距離は近現代戦闘機ならものの数十分〜数時間で0にできる。在日米軍を考慮に入れても保有戦闘機それ自体の物量差を埋めるほどのアドバンテージとは到底言えなかった。

何よりも、核兵器とそれに伴う弾道ミサイル技術。如何に防空・海防に優れた戦力を自衛隊が持っていたとしても、都市に甚大な被害を与える弾道ミサイルが雨霰と降り注げばその迎撃は困難を極める。況してや核搭載のそれが着弾すれば、例え一発でも数万人から数十万人の命が一瞬にして国土から消え去るのだ。

まぁ、核兵器についてはそもそも前提が「抑止力」であり、日本もアメリカによる“核の傘”の恩恵を受けていた以上単純な戦力比に加えるべきではないかもしれない。だが核を差し引いても、どのみち当時の日本にとって、自衛隊にとって人民解放軍が「格上」であったことは動かしようのない事実だろう。
その「格上」の軍事組織を手も足も出ず叩き潰した怪生物の大軍団を迎え撃ち押し留めようとするなら、自然何かしらの“犠牲”が必要だったのは間違いない。

(………そうか、成る程。

、、、、、、
こんなところまで、実は“あの時”と同じなのか)

フィリピン海において八頭提督率いる“連合艦隊”は【学園艦棲姫】によって敗退し、轟沈者こそなかったものの龍驤旗艦や妙高副旗艦、榛名戦艦隊長らこの鎮守府の艦娘達もほぼ全てが大破状態に追い込まれた。
その後の東南アジアの艦娘や基地航空隊を総動員した迎撃作戦では“遅滞”が精一杯であり【学園艦棲姫】が着実に北上しつつあるという。

それは正に、6年前の“あの時”────自分達が“あの島”で、深海棲艦を待ち受けている時の状況だった。
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