長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」(再・改)1(ネギま!×とある禁書) (107レス)
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13: ちさめンデュ◆nkKJ/9pPTs [saga] 2022/01/26(水)02:18 ID:PRrtfKOz0(13/17) AAS
一方のあやかの方は、特に悪い印象は持っていない。
ばっさりとしたショートカットで上半身はサラシの様なピンクの布を胸に巻いて
ジャケットを羽織っているだけ、下はミニスカート。
露出過多とも言えるが、元々あやかは色々な意味で変人は見慣れている。

結標の方は少々剣呑、鼻白んだ様な雰囲気をあやかに示しているが、
それも又、特にネギの「事業」に関わり始めてからは雪広あやかの宿命として
初対面で一々気にする程の事ではない。

「あー、どうも、雪広あやかさんでいいんですね?」

「はい」

「そちらを担当する統括理事から連絡役として派遣された結標淡希です」

そう言って結標は一通の書面を差し出し、あやかの差し出した書面と照合される。

「ここ、学園都市は初めてですね。
まあ、聞いてるスケジュールだと、
こっちの理事会からの代表と事業に関わる企業関係者、
その辺の挨拶回りで滞在予定はオーバーって所だね。
ここは外とは違って色々と面倒な所だから、
あんまりうろうろしないで予定通りさくっと用事済ませて貰いましょう。
外の人間が余計な事したら色々と保障できない場所柄なもんで」

鼻で笑ってツカツカと歩み寄る結標は、あやか余裕のクイーン・スマイルが何とも言えず勘に障る。
いっそ、スキルアウト御用達の廃ビル辺りにご案内してやろうかと頭をよぎった辺りで、
学園都市謹製スーパー医療技術で病み上がりに引っ張り戻されて早々に
こき使われても文句の言えない現状を辛うじて思い出す。
そんな、微妙な雰囲気を物音が破壊する。

「お待たせしました、少し補足連絡がありまして。
もう案内の人がついてるって伺ったんですが」

結標が開いて閉ざされたドアに目を向け、改めて資料を確認する。
そして、現れたネギの前に片膝をつき、
白い両手を自らの両手で包み込み情熱的に熱く潤んだ眼差しではっしとネギを見据える。
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