【小説版】提督「鎮守府一般公開?」 (32レス)
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1: 2022/01/17(月)23:16 ID:85j0nEoi0(1/13) AAS
以前書いたSSを小説化してみました

SSWiki : 外部リンク:ss.vip2ch.com
2: 2022/01/17(月)23:21 ID:85j0nEoi0(2/13) AAS
 「鎮守府一般公開?」
 「はい。これが大本営海軍部からの命令書です」
この鎮守府で秘書艦の任を負う戦艦・榛名が、微笑を浮かべながら提督にバインダーを差し出した。
第一種軍装に身を包み、司令官室の事務用デスクで事務整理にあたっていた提督は、大本営海軍部からの命令が記された海軍用箋に目を通す。
 「なになに……この時局に軍民双方の交流を計ることにより、ひとときの娯楽の提供と相互理解の促進を達成すること、か」
自分の秘書艦にも軍命令を共有するためにわざと一人ごちた提督の言葉に、榛名は嬉しそうに頷いた。 
 「榛名はとてもいい考えだと思います。みんなが元気になりますから!」
この世に生を受けてからの時間の長さで言えば、提督のそれを遥かに上回る榛名が、小首を傾けるようにし、とびきりの笑顔を見せた。
あの第二次世界大戦を生き、死を迎え、そして再び生を受けた運命の過酷さを、この少女は微塵も感じさせない。
3: 2022/01/17(月)23:22 ID:85j0nEoi0(3/13) AAS
 「うん、そうだな。俺もそう思うよ」
 提督は軍命令書をデスクに置いた。作戦命令とは違い、内容としては行政通達に近い内容だからか、この命令書には軍極秘≠ニいう朱印が押されていない。まだ二十代の半ばになったばかりの提督には、不思議な新鮮さが感じられた。
 「深海棲艦の恐怖だけならまだしも、最近は色々とあったらな……。ここは何かひとつ明るい話題になるようなことをしようというのは分かるよ」
 ふぅ、と一息ついて提督は司令官室の大きな窓の外へ視線を向けた。
 東日本の太平洋側に位置するこの地には、先端に小さな岬を持つ、申し訳程度の半島がある。その付け根に位置するのが、この提督が指揮下に収める鎮守府である。
春のうららかな昼下がり、陽光は穏やかに揺れる波間に煌めき、ウミネコの鳴き声がのどかに聞こえてくる。
 ……俺が初めてここに来たとき、ここは地獄だった。
 提督は、ほんの数年前のことを想起していた。
 戦災ではない。太平洋沖で発生したマグニチュード9.1の巨大地震が引き起こした津波が、この無垢で静かな港町をも容赦なく襲い、破壊し尽くしたのだ。
 その復興が始まった矢先、海は新たな脅威を日本中に運んできた。
4: 2022/01/17(月)23:25 ID:85j0nEoi0(4/13) AAS
 深海棲艦と呼ばれる、恐ろしい火力を持つ正体不明の生き物が、突如海から来襲してきたのだ。津波とは違い、深海棲艦は一度だけで去っていく事はなく、日本中、いやアジア中の島嶼や陸地に、幾度となく攻撃を仕掛けてきた。
 既存の海上自衛隊の艦艇では、深海棲艦に対抗することは叶わなかった。神出鬼没で、寄せては返すように牙を剥いてくる深海棲艦に、人々は恐怖した。震災復興は遅れ、経済は停滞し、国外との物流は途絶えた。街の人通りは減り、小売店には商品が並ばなくなり、日本政府はデフォルトを宣言するまでに追い込まれ、人々は生活に困窮するまでに追い込まれていた。若い女の顔を持つ深海棲艦は、まさに絶望を携えてやってくる魔女≠ナあった。
 そんな日本の救国の希望となったのが、いわゆる艦娘であった。既存のイージス艦の電子システムすら翻弄する有機的存在である深海棲艦に対し、ヒトの身体を持ち、戦闘艦としての魂と装備とを持つ艦娘。文科省・理化学研究所が持てる技術を全て投入して生み出した艦娘は、アジア太平洋地域を我が物顔に遊弋していた深海棲艦を瞬く間に駆逐し、今や日本近辺の制海権及び制空権はおろか、アジア各国間の船舶の往来の安全すら可能としたのだ。
 ……無論、深海棲艦が完全に消滅したわけではない。元々の数や規模が不明である事には変わらず、神出鬼没であるという特性にも何ら変わりはなく、深海棲艦はいまだに時おり日本沿岸やアジア各地を脅かしている。
 この若干二十代の提督が任されているのが、東日本の太平洋側の守りを任されている小さな鎮守府の一つであった。
 「我が鎮守府があるとはいえ、ここは小さな港町だからな。過疎化は進んでるし、復興もまだまだだし……」
 ……そう言えば、俺は震災直後からこの港町にいるのに、町の人々とはほとんど面識を持っていない。非常時にまた非常時が重なった月日の流れの速さを、提督は改めて思い知らされていた。
 「この鎮守府も地元の町にはお世話になってますけど、交流自体はあまりなかったですからね。いいんじゃないでしょうか、一般公開」
 榛名も、久しぶりの明るい話題に声を弾ませる。
5: 2022/01/17(月)23:27 ID:85j0nEoi0(5/13) AAS
 「だから大本営の考えも分かるんだけど……分かるんだけど……」
何かを言いよどむ提督の次の言葉を、榛名は焦ることなく無言で促した。
 「その……自分で言うのも何だが、他の基幹鎮守府とは違って、この鎮守府は小規模だし……資源や資金も他ほど余裕があるわけじゃないからな…」
 「それは榛名たち艦娘の力不足でもあります。申し訳ありません……」
 素直に頭を下げる榛名。それを見た提督は慌ててそれを打ち消す。
 「いやいや、そういう意味で言ったわけじゃないから。お前らは本当によくやってくれてる。最高司令官たる俺がむしろ申し訳ないくらいだよ。指揮運営が拙いばかりに、艦娘を増やすことも規模を拡充することもままならない。時々自分が嫌になるよ」
 かつての旧制防衛大学……今の海軍兵学校や海軍大学を出た、言わば本流の海軍将校とは違い、一般大学在学中に深海棲艦禍により戦時動員され、急造の海軍学徒将校となったこの提督は、当然だが艦隊運営や艦隊運用についてはOJTで学んでいくしかなかったというのが現実であった。
 そんな彼の苦労を、鎮守府が発足して間もないころから見続けてきた榛名は痛いほど知っている。
 「提督、そんなにご自分を責めないでください。私達の中でこの鎮守府に来て幸せだと思っていない艦娘は一人もいませんから!」
 「ありがとう……」
省19
6: 2022/01/17(月)23:31 ID:85j0nEoi0(6/13) AAS
 「まぁまぁ榛名、テートクは謙虚な方なのデスからそこは認めてあげなきゃだめデスよ。時代は変わったんデス。榛名だって、そのテートクの優しさに惹かれているのも事実でショ?」
 「そ、それは……そうですけど……」
 姉として、年長者の余裕を見せる金剛に、榛名もしぶしぶ頷く。
 「ならヨシ。それよりも、今回はいったいどうしてこうなったデスか?」
 「実は先刻、大本営から命令を受領しました。提督、金剛お姉さまに命令書をお見せしてもよろしいですか?」
 「もちろんだ」
 紅茶とスコーンの載ったトレイが提督のデスクに置かれ、入れ替わりにバインダーが金剛の白い手に渡る。
 「ふむふむ、鎮守府一般公開……。いいじゃないデスか!これは要するにfestivalデスね!」
 「まあ嬉しい、金剛お姉さまも乗り気ですね!」
 「祭りとあっちゃ堪えられないデス!みんなで楽しく騒ぎまショー!」
省26
7: 2022/01/17(月)23:34 ID:85j0nEoi0(7/13) AAS
 「それと……ああ、会場警備に必ず30名以上の人員が必要だそうですネ」
金剛の言葉に、提督はすぐに反応する。
 「それは無理だ。第一、うちの規模の鎮守府にはそんな数の艦娘はいない。火力演習まで実演するとなればなおさらだろ」
 「しかし大本営直々の命令ですから、その人数はどうあっても配置しておかないと……」
 「でも、大掛かりな警備が必要な事態になるとは思えないけどな……。大体この過疎の港町じゃそんなに人も押しかけないだろうし」
 提督はやや苦し紛れに言ったが、金剛が冷静に応える。
 「形式上必要なんでしょうネ。仮にもここは軍事施設デスから」
 「うぅ…」
 また頭を抱えだした提督。こういった手合いは、イレギュラーな出来事に対しては非常に耐性が弱い。それを熟知している榛名が、喝を入れるように声を上げる。
 「もう提督!しっかりしてください!いつまでウジウジ悩んでるんですか!これは決定事項なんですよ!やると決まったからには、前向きにやらないと!」
省19
8: 2022/01/17(月)23:37 ID:85j0nEoi0(8/13) AAS
 「Ah……。なるほどネ。確かに、断られる可能性は高いのデース」
 「どうしてですか?」
 「そうか……榛名はあの事件のことを知らなかったな…」
提督も腕組みして天井を見上げている。
 「事件……?」
 「この鎮守府が出来てすぐの頃のお話デース」

 ***

 島風は疾風のような少女だ。すらりと長い健脚で全力疾走するのが何よりの楽しみで、オフの時には他の艦娘と遊ぶよりも、一人で鎮守府の外に出かけて走り回るのが常であり、他の駆逐艦の少女達をほんの少し戸惑わせることもある少女だった。
 その日も島風は、鎮守府から出かけ、神社のある高台にのぼって海を見ていた。海は様々な表情を見せる。穏やかなものも、荒れているものも、深く昏く呑み込もうとするものも、そして圧倒的な壁となって襲ってくるものも。
 その日の海は穏やかだった。島風がいる高台から一キロ先にある砂浜に、波は静かに寄せては返している。その手前の陸地には、かつて巨大堤防だったコンクリートの残骸が玩具のブロックのように転がっている。その他に見えるのは更地となった赤茶けた地面だけ。
省7
9: 2022/01/17(月)23:39 ID:85j0nEoi0(9/13) AAS
 鋭い笛の音が鳴ったのは、島風が真新しい復興道路を横切ろうとした時だった。
 「こら、そこ!」
 振り向くと、カーキ色の昭五式軍服姿の陸軍将校が二人、島風めがけて駆け寄ってきていた。よく見ると、二人は右腕に白地に赤文字で「憲兵」と記された腕章を着けており、また拳銃のホルスターを右腰に、そして軍刀を左腰に佩いていて、更には二人ともマントを羽織っていた。
 「……え?わたし?」
 いきなり呼び止められたのが自分であることに気づき、島風はきょとんとして立ち尽くしてしまった。
 島風の傍に来た憲兵のうち、大佐の襟章をつけた年かさのほうがいきなり声を上げた。
 「信号は赤だぞ!赤で道路を渡ってはいかん!」
 中尉の襟章をつけた若い憲兵も続ける。
 「信号無視はいけないことだぞ。分からないのか?」
 「だって〜…」
省17
10: 2022/01/17(月)23:42 ID:85j0nEoi0(10/13) AAS
 安手の背広にゴルフ帽を被った40がらみの痩せ気味の男が、憲兵二人をものともせずに、ドスの効いた声を出した。
 「……何ですかあなた」
 明らかに堅気の人間ではないと察した憲兵中尉が答える。
 すると背広の男は、懐から警察手帳をちらと見せた。
 「特高警察の者だ。何の騒ぎかと思って足を向けたら、何のことはない、ただの子供の信号無視とはな……」
 これを聞いて、憲兵二人は露骨に苦々しい表情を浮かべた。陸軍憲兵隊と特高警察は、何かと縄張り意識がぶつかり合う間柄だからだ。憲兵隊にとって、皇軍の威光が及ばない唯一の存在が、特高警察であった。彼らは、内務省の威光を笠に着ていた。日本の省庁間において、明治以来の伝統を誇る内務省の権威は、陸海軍省のそれすらも凌ぐものがある。
その特高刑事が言葉を続ける。
 「説諭で済ませればいいものを、いい大人が恥ずかしいとは思わないのか。そもそもこれは我々警察の管轄の話だろう?貴官らの行動は貴官らの職域を逸脱しているぞ」
 「し、しかし道交法の現行犯を見過ごすわけにはいかん。我々にも軽犯罪に対する警察権はある」
 憲兵大佐が反論するが、特高刑事はそれを鼻で笑った。
省11
11: 2022/01/17(月)23:48 ID:85j0nEoi0(11/13) AAS
 翌日。

鎮守府の司令官室には、むっつりとした表情の憲兵二人が押しかけて来ていた。 
大まかな事情を島風から聞いていた提督はオロオロしているが、呼び出された当の島風は知らん顔。応接テーブルに向かい合って座る二組に、秘書艦の金剛が無表情でやってきて紅茶を置いた。
 「自分はこの港町の憲兵分遣隊司令である。同行しているのは、副官の中尉だ」
鷹揚に言い放つ憲兵大佐に、提督が恐縮しきりといった感じで答える。
 「……自分が、当鎮守府の司令官です」
 「昨日の信号無視の少女は、やはりこちらの所属の艦娘でしたか」
淡々と口にする憲兵中尉と、威圧感ありげに紅茶をすする憲兵大佐。
 「どうも、本当に申し訳ありませんでした……ほら、島風も!」
提督は神妙にしていたが、島風はそうはいかなかった。
省20
12: 2022/01/17(月)23:52 ID:85j0nEoi0(12/13) AAS
 「説諭は甘んじてお受けします。しかし、自分がお預かりした艦娘を侮辱することは許せません。先刻からの、我が鎮守府の艦娘たちへの暴言を撤回してください」
金剛は驚いた。佐官級の憲兵将校に、まだ尉官である提督が、そこまで突っかかっていくとは思ってもいなかったからだ。
 「暴言のつもりはないが……構わんよ。その艦娘が二度と交通法規を犯さないとここで誓約すれば」
 「……でなければ?」
 「たとい兵器であろうと補導となりうることもある」
 「ふざけるなっ!」
提督が応接テーブルを叩き、その場にいた皆が目を見開いた。
 「やはりあなたがたは、艦娘を兵器としか見ていないということですね。無知にも程がある。彼女らにも戸籍はあるし、健康保険には加入しているし、更に年齢によっては学校教育令の対象にもなっている。別に海軍関係者でなくても、この事くらいは報道や厚労省の通達で知っているはずだ。それを軍警察官であるあなたがたが知らないどころか、あまつさえ国民と陛下の為に身を危険に晒して戦っている彼女らを侮辱する。銃後にいる我々軍将校が絶対にしてはいけない事だ。それがあんたらには分からないんですか!!」
先刻までとはうって変わった提督の様子に、憲兵二人は何も言えずにいる。
 「もう一度言う。暴言を撤回しろ。そして島風に謝罪しろ。早く!」
省28
13: 2022/01/17(月)23:52 ID:85j0nEoi0(13/13) AAS
今日はここまで 今後ぼちぼち投下していきます
14: 2022/01/21(金)11:05 ID:a1E5vXwLo(1) AAS
お疲れ様です
15: 2022/02/01(火)00:10 ID:Sykj7MBjo(1) AAS
おつ
BB弾w
16: 2022/02/24(木)23:41 ID:er2aAZLw0(1/9) AAS
続きです
17: 2022/02/24(木)23:43 ID:er2aAZLw0(2/9) AAS
 ***

「…そんなことがあったんですか」
 静かにため息をつく榛名。苦笑交じりに、金剛が後を引き取った。
「今も司令官室を掃除してたらたまにBB弾が出てきマスよ」
「まあでも……提督が昔から私たち艦娘のことを本当に慮ってくれていたのはよく分かりました」
「私もあの時は嬉しかったデース」
「そ、そうか」
 満更でもなさそうに頭をかく提督。
「ですが、相手も悪いとはいえ、提督も提督ですよ?」
 榛名は少し強めに言った。鋼鉄の頃、榛名は、有能だが融通の利かない若い士官が孤立するのを幾度となく見てきた。そういった類は特に甲板士官に多いきらいがあったが、それで将来を閉ざしてしまうのは、目の前の提督には是非とも回避してほしいという願いが榛名にはあった。
省9
18: 2022/02/24(木)23:44 ID:er2aAZLw0(3/9) AAS
「……御召艦だった榛名としては、陛下の心痛は察して余りあります。今度陛下にお会いしたら謝って下さいね」
「そんな機会があればの話だな」
 旧制防衛大学の頃ならまだしも、戦時下の今では、閲兵式や観艦式を行うような余裕は軍にはおろか政府側にもない。ましてや俺が陛下からご褒章や感状を賜ることはまずないだろうな……と提督は密かに嘆息した。
「ふぅ……そもそも何の話だったデス?」
 「とにかく、問題は会場の警備の人員を集めることですよ」
「憲兵隊もやはりあの時のことを根に持ってるだろうし……素直に協力してくれるとは……」
「もう何年も経つんですからほとぼりも冷めたんじゃないでしょうか?」 
「いやぁ…それはないだろ…」
「とにかく頼んでみないことには分かりませんよ。提督、憲兵隊に電話してみてください」
「気が進まんなぁ…」
省1
19: 2022/02/24(木)23:47 ID:er2aAZLw0(4/9) AAS
 ***

 その頃、港町憲兵分遣隊。珍しく鳴った外線を、分遣隊長がタイミングよく受けた。
「はい、こちら港町憲兵分遣隊です……は?鎮守府?」
 鎮守府、と聞こえた瞬間、この分遣隊の副官を務める憲兵中尉は事務机から顔を上げ、分遣隊長を務める憲兵大佐は受話器を置いて通話を終えた。
「隊長、今のは鎮守府からですか?」
「提督おん自らだ。あまりにも畏れ多くて切っちまった」
「あの提督が?まったく、どの面を下げて…」
 この二人にとって、例の鎮守府とのトラブルは苦い記憶となっていた。あの後、実際に海軍大臣次官から陸軍大臣次官を通じて東北憲兵隊司令官へ、非公式にではあるが遺憾の意が伝えられ、それを受けた憲兵司令官から訓告処分がなされたからだ。……怒りの矛先を向ける先を誤ったと言われれば自分達も立つ瀬がないのは自覚しているが、それでもあの後、鎮守府との関わりは無意識に避けるようになったというのが憲兵分遣隊の実情であった。
 「……それにしても、一体何の用だったんでしょうね」
 「分からん。……ただ、えらいへりくだった物腰だったな」
省16
20: 2022/02/24(木)23:49 ID:er2aAZLw0(5/9) AAS
 ***

 鎮守府。
「って切りやがった!!まだ何も言ってないのに切りやがったぞこの野郎!!」
 思い切り受話器を電話機に叩きつける提督。
「ダメでしたか…」
 残念そうにする榛名に、さもありなんと頷く金剛。
「榛名か金剛が掛けてくれたら良かったのに!」
「だとしても、結果はいずれ同じだったはずデス」
「困ったなあ、どうしよう…」
 いよいよ打つ手なしと見て、頭を抱える鎮守府のトップ3であった。
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