【ウマ娘】頭文字U Second Corner (24レス)
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11: [sage saga] 2021/12/03(金)19:25 ID:DHW+01aoo(11/22) AAS
<夜・榛名湖畔>
スカイ「……」ちゃぽん
ウララ「あっ、いたいた。セイちゃーん」
スカイ「ん〜 ?」
ウララ「キングちゃんがね、ご飯できたよーって」
スカイ「あー呼びに来てくれたんだ。ありがとー」
ウララ「……」
スカイ「ウララ。フードのウマ娘さんは速かった?」
ウララ「えっ!」
スカイ「……」
ウララ「……うん、すごく速かった……」
スカイ「そっか。どうしてその人が速かったか、わかる?」
ウララ「う〜ん……それが全然わかんないのっ。わたしと走り方が全然違うのに、どうしてだろうって……」
スカイ「……私はね、なんとなくわかるんだ。その人が速い理由」
ウララ「えーっ!? そうなの!?」
スカイ「うん。でもそれを教える前にひとつ聞いておきたいことがある」
ウララ「……?」
スカイ「ウララがこの前のレースでも見せた、ガードレールを使った走り方。あれを最初に思いついたときのことを聞かせて?」
ウララ「あれはねっ、本当にぐーぜんだったんだよ! まっすぐな道でどこまでスピードが出るかな〜って試してみて、カーブで曲がり切れなくて『危な〜い!』ってなったときに、とっさにガードレールを蹴って走ったら、うまい感じに曲がれたの!」
スカイ「あはは、やっぱそんな感じか。危ないな〜もう」
ウララ「う、うん……ごめんなさい」
スカイ「ま、そのおかげでウララは速い走り方を身に着けたんだね。確かにその走り方は画期的な速さを実現してくれたと思う。それはこの前のレースで皆もわかったんじゃないかな」
ウララ「でしょでしょ!? すごいよね!」
スカイ「でもね、それは必ずしも『峠を一番速く走る』方法ではないかもよ?」
ウララ「っ!」どきっ
スカイ「コーナーに突っ込むスピードを次の直線に活かすための走り。いわばスピードの減速を最小限に抑えてコーナーを曲がりきるための走り。それがあのガードレールを使った走り方だと思う。全部のコーナーをあれで走り切れたら大したもんだ」
スカイ「でもそれは同時に、『すべてのコーナーを大外で走らされている』のと同じことなんだよ」
ウララ「あっ……!!」
スカイ「ウララもトレセン学園にいたころ、レース場で走ったからわかるよね。コーナーは内側を走るほど距離が短く、外側になるほど距離は伸びてしまう。前にウマ娘がいて塞がれているときは外側から追い抜くことが多いけど、コーナーっていうのは内側を走っているウマ娘が距離的には一番有利なんだ」
スカイ「ウララみたいに身体が小さくなくて、ガードレールに頼った走り方ができないウマ娘でも、速く走るための『ライン』ってものがある。そこにフードさんが速い理由が隠れてるんじゃないかな〜」
ウララ「そっか……そうなんだ……」
キング「ちょっとあなたたちー! ごはん冷めちゃうわよ!」
スカイ「おっとっと……さーて、ごはんごはん〜♪」
ウララ「……」
スカイ(ふふふ……たくさん悩みな。そして成長していくんだ……ウララ)
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