Ｐ「あいつらに会いたい」 (521ﾚｽ)
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123: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)12:49 ID:DnTx6MCm0(1/18) AAS
Ｐ「ほら、起きるんだ杏。収録に遅れる」
杏「うぅ、あと少し……もう、ご――」
Ｐ「五分も待てないぞ」
杏「……後日」
Ｐ「おい」
省12
124: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)12:53 ID:DnTx6MCm0(2/18) AAS
Ｐ「愛梨、暑がりなのはわかったが、着替える時はもう少し人目を気にしてくれないか。
そうも容易く脱がれるとこちらも目のやり場に困るというか……」
愛梨「え？ でも私、プロデューサーさんになら見られても平気ですよ？」
Ｐ「愛梨が平気でも俺が平気じゃない。
愛梨は自分がどれだけ魅力的な容姿をしているのか、少しは自覚した方がいい」
愛梨「私、プロデューサーさんの目にはそんなに魅力的に映ってるんですか。
えへ、嬉しいな///」
Ｐ「……あのな愛梨、俺がいいたいのはそういうことじゃなくてだな……」
125: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)12:55 ID:DnTx6MCm0(3/18) AAS
卯月「……いい感じに振り回されてますね」
未央「ま、まあ、最初はこんなもんでしょ。記憶が変わる前だって初めはこんなだったし」
卯月「そ、そうですね。でも私、嬉しいです！
ようやく私たちの日常が戻ってきたみたいで……」
未央「あとはしぶりんのシークレットライブに向けて突っ走るのみ！ だね」
凛「二人とも、まるで全てが元通りみたいにいってるけど、
プロデューサーの記憶がまだ取り戻せてないから」
省24
126: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)12:57 ID:DnTx6MCm0(4/18) AAS
Ｐ「空、だいぶ曇ってきたな。これは一雨降るかもしれないぞ」
凛「いいじゃん別に。たまには歩いて行こうよ。
次のロケ地まで歩けない距離じゃないんだし」
Ｐ「しかし傘がなぁ」
凛「折りたたみ傘ならあるよ。……降ってきたら入れてあげてもいいけど」
Ｐ「いいよ。近くのコンビニで買ってくるから少し待っててくれ」
省6
127: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)12:59 ID:DnTx6MCm0(5/18) AAS
凛「ここの坂道、私が中学生だった頃の通学路なの」
Ｐ「へえ、そうなのか」
凛「２年生の春だったかな。学校の帰り、
今みたいに信号待ちしてたら誰かさんに声をかけられたの。
『アイドルに興味ありませんか』って」
Ｐ「……それって」
凛「差し出された名刺には『シンデレラガールズプロダクション』って
誰もが知ってる大手の芸能事務所。それから誰かさんの名前に肩書きは……」
省6
128: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:01 ID:DnTx6MCm0(6/18) AAS
凛「いくら断っても毎日懲りずにやって来るんだから、
そのうち、うんざりしちゃって――」
『ねえ、アンタに私のなにがわかるわけ。
調子のいい言葉ばかり並べて、それで私がなびくとでも思ってんの？
子どもを相手にしてるからって無責任な台詞吐かないでくれる？』
凛「そしたらさ――」
『そう聞こえたのなら謝る。確かに君のことはわからない。
だけどこれだけははっきりいえる。
俺は、ステージで輝く君の姿を見てみたいんだ』
凛「笑っちゃうでしょ。誰もアンタの願望なんか聞いてないってのにさ」
省2
129: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:02 ID:DnTx6MCm0(7/18) AAS
凛「でも、結局はその言葉が決め手だったかな。私がアイドルになる決意をしたのは」
Ｐ「……凛」
凛「プロデューサー、『記憶が戻らなくても』なんていわないでよ」
Ｐ「え……」
凛「この前、みんなを集めた時にいったでしょ」
省18
130: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:03 ID:DnTx6MCm0(8/18) AAS
杏「……」
志希「……」
Ｐ「二人とも、まだ帰ってなかったのか」
杏「だって見てよ、窓の外」
ｻﾞ――…………
省6
131: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:04 ID:DnTx6MCm0(9/18) AAS
凛（すっかり遅くなっちゃった。卯月たち、もう帰ったかな）
凛（外、ひどい雨……。歩いて帰りたくないな）
凛（……あ）
凛「プロデュ――」
Ｐ「なあ、記憶が変わる前の俺ってどんな人間だった」
省1
132: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:07 ID:DnTx6MCm0(10/18) AAS
杏「変わる前？」
Ｐ「俺さ、凛をスカウトしたらしいんだ」
杏「ああ、うん、知ってる」
Ｐ「その時凛にかけた言葉がさ、なんていうか、その……、
俺がいいそうな台詞だなって」
杏「そりゃそうでしょ。プロデューサーがいったんだから」
省16
133: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:08 ID:DnTx6MCm0(11/18) AAS
AA省
134: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:09 ID:DnTx6MCm0(12/18) AAS
「プロ――……」
「……――デューサー」
志希「プロデューサー！」
Ｐ「…………え」
志希「どしたの、大丈夫？ 顔真っ青だよ」
省11
135: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:10 ID:DnTx6MCm0(13/18) AAS
Ｐ「それじゃあ、お先に上がらせてもらいます」
ちひろ「はい、お疲れさまでした」
――ﾄﾝﾄﾝ
Ｐ「ん……？」ｸﾙｯ
Ｐ「凛？ まだ残ってたのか」
省4
136: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:13 ID:DnTx6MCm0(14/18) AAS
ﾌﾞｳｳｩｩﾝ……
Ｐ「さて、誰から先に送ろうか。寮と凛の家、どっちが近いんだ」
凛「私も寮住まいだけど」
Ｐ「そうなのか。でも確か凛は元から東京住まいだよな。家が遠いのか」
凛「全然。家からでも普通に通える距離。
ただ寮の方が事務所に近いし交通の便がいいからそうしてるだけ。
それに一人暮らしもしてみたかったし」
省28
137: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:15 ID:DnTx6MCm0(15/18) AAS
凛「そこの交差点を右に曲がって」
Ｐ「交差点を右……」
凛「あとは道なりに進んでいくと……ほら、見えてきた」
Ｐ「もしかしてあれか？」
凛「うん、うちの寮」
省9
138: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:16 ID:DnTx6MCm0(16/18) AAS
Ｐ「なあ、本当に大丈夫なのか、俺が中に入っても。ここ男子禁制なんだろ」
杏「大丈夫でしょ、プロデューサー関係者なんだし。
ロビーまでならいいんじゃない」
凛「一応、管理人に許可取ってくる」
Ｐ「すまない」
卯月「あれ……、プロデューサーさん？」
省15
139: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:18 ID:DnTx6MCm0(17/18) AAS
莉嘉「あ！ Ｐくんだー！」ﾀｯﾀｯﾀｯ ﾀﾞｷｯ!
Ｐ「おっと、莉嘉？ 莉嘉もここに住んでるのか」
莉嘉「そだよー。お姉ちゃんと一緒の部屋に住んでるの」
美嘉「この子に一人暮らしはまだ早いよ」
Ｐ「美嘉」
省33
140: ◆nx90flyJCa6p 2020/10/22(木)13:19 ID:DnTx6MCm0(18/18) AAS
つ
づ
き
よ
る
141: 2020/10/22(木)13:47 ID:OTAX0q78o(1/2) AAS
おっつおっつ
142: 2020/10/22(木)15:15 ID:x/qOcqPDO携(1/2) AAS
あんた（美嘉）はここで、凛としぬのよ
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