【MH】ハンターの生態日記 (48レス)
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1: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:19 ID:Qhmq1tVK0(1/11) AAS
・よく華々しく紹介されるハンターですが、現実的にその裏には様々な悲劇もあるんだろうなぁと思い、それを書き表してみます。

・地の文ありで書くのは初めてなので、気になる点などあればご指摘ください。

・描写的に一応閲覧注意でお願いします。

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2: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:21 ID:Qhmq1tVK0(2/11) AAS
【アオアシラの狩猟】

アオアシラ「グオオォォォォ!!!」ダッダッダッダッ!

ケイ「くっ!?」バッ!

アオアシラが眼前のハンター目掛けてその巨体を踊らせる。ハンターの軽く倍はあるであろう巨躯から繰り出される突進は、まともに食らえば熟練ハンターでもダメージは免れない。まして装備の整っていない新米ハンターでは致命傷足り得る。
省5
3: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:23 ID:Qhmq1tVK0(3/11) AAS
ケイ「くっそ!!!」ズザッ!

ケイは完全に立ち上がる前に、前のめりな体勢を利用してそのまま前転を試みる。
それが功を奏し、風切り音を上げるアオアシラの爪はケイの腰のポーチの留め具を掠めるだけに終わった。

壊れたポーチの中身が散らばる中から、ケイは緑の液体が入ったビンをひとつ拾い上げて立ち上がる。

ケイ「はぁ・・・はぁ・・・中々隙をつけない!ドスジャギィとは訳が違う!」
省3
4: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:23 ID:Qhmq1tVK0(4/11) AAS
アオアシラ「グオオオオオン!」

ケイ「っ!来るか!?」

アオアシラは両手を掲げ、咆哮を上げる。バインドボイスの様な声量はないものの、巨大生物の威嚇を直視するのは本能的な恐怖を刺激され、生きた心地がしない。

アオアシラ「グゥゥゥ!」ザッ・・・ドタッドタッドタッ・・・
省4
5: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:26 ID:Qhmq1tVK0(5/11) AAS
ケイが纏うはジャギィシリーズにソルジャーダガー。共にジャギィ種の素材から作られる駆け出しハンター御用達の装備である。当然性能はそこまで高くはない。

ケイ「今更言ってもはじまらない、か。しかし派手にやったなぁ。砥石と、地図と・・・あぁ、あったあった」

ケイは地面に散らばるアイテムを別な空きポーチの中に詰め直していく。しかしこの時、ひとつだけ遠くの茂みに転がったアイテムがあったことを、ケイは気付くことが出来なかったーーー

ケイ「武器も研ぎ直して、スタミナもだいぶ回復したな。そろそろタイムリミットも近いし、次で決めたいけども」ダッダッダッダッ!
省1
6: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:27 ID:Qhmq1tVK0(6/11) AAS
ケイ「はぁぁぁぁ!!!」ズッ!

裂帛の気合から繰り出した一撃だったが、アオアシラの硬い毛に阻まれ、思う様な痛打にならない。しかしこれが気に障り、アオアシラは怒り状態に移行する。

アオアシラ「ブオオォォ!!!」

ケイ「連続引っ掻きか!?」バッ!
省5
7: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:28 ID:Qhmq1tVK0(7/11) AAS
アオアシラ「ガァァァァ!」ブンッッ!

ケイ「ッブッッ!!!??」バキッ!

これで終わるかと思った攻撃だったが、怒り状態のアオアシラは激情に任せてもう1度腕を往復させる。
背中の痛みに怯んでいたケイには、完全に虚を付いた一撃だった。

ケイ「グハッ!ガッ!・・・ぐああぁぁぁ!!!」ドッ!ドサッ!ゴロゴロ・・・
省3
8: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:28 ID:Qhmq1tVK0(8/11) AAS
ケイ(腕が折れた!武器が持てない!もう戦えない!回復、いやその前に逃げないと!!!)

痛みに悶えながら頭の中の何処か冷静な部分で状況を探るケイだが、アオアシラも獲物のそんな状態をみすみす逃す捕食者ではなかった。

アオアシラ「グオゥッ!」ガバッ!

ケイ「何ッ!?ぎぁっ!」
省5
9: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:29 ID:Qhmq1tVK0(9/11) AAS
ケイ(何とか・・・ポーチに・・・)

ケイは薄れそうな意識を必死に繋ぎ止め、右手を何とかポーチに突っ込む。
この状況を打開する為、あるアイテムを探る。しかし・・・

ケイ(こやし玉が・・・無い!?)

確かに持ち込んだはずのこやし玉は、今やポーチの何処を探しても存在しなかった。
先程のエリアで落としてしまっていたのだから。
省4
10: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:29 ID:Qhmq1tVK0(10/11) AAS
ケイ(あ・・・アァ・・・)

今度こそケイの意識が薄れ行く。

殆ど身動ぎも出来ず横たわる。

アオアシラが近付き、数度匂いを嗅ぐと、一息の間にケイの首元に鋭い牙を突き立てる。
省2
11: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/22(火)23:31 ID:Qhmq1tVK0(11/11) AAS
第一話と言いますか、今回はここまで
自分でもやや地の文がくどい気もしますね
次があればもっとあっさり纏めたい
12: 2020/09/23(水)00:16 ID:ba9zXMkHo(1) AAS
おつおつ
ちょっとうえぇってなったわ…上手い
次も期待
13: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:39 ID:B5puuqYe0(1/16) AAS
更新します
書き終わってみれば全く地の文が減ってなかったどころか増えていた・・・

※システム的に独自解釈を含みます
14: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:40 ID:B5puuqYe0(2/16) AAS
【ジンオウガの狩猟】

ベイル「はっ、はっ、待ってろ!カロン!」タッタッタッタッ

大剣使いの男ーーーベイルは走っていた。共に狩りに来た妹のカロンと合流する為に。
クエストでも下位と上位では出発方法が違う。下位はパーティ全員が一つの船や飛行船を使うのだが、上位はフィールド付近で思わぬ対象外モンスターに遭遇する可能性が高い為、ハンターひとりに付き従者ひとりで出発する。万が一の時に共倒れを防ぐ為だった。

今回もカロンと船を並走させて今回の狩場である孤島に向かっていたのだが、案の定孤島の手前でラギアクルスの影を見つけた為、二手に別れて上陸する運びとなったのであった。
省2
15: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:41 ID:B5puuqYe0(3/16) AAS
ーーーゥオオオオオン・・・

ベイル「っ!この声・・・間違いない、ジンオウガだ!カロンが遭遇したか!」

ベイルの結論を裏付ける様に、程なくしてどこからかペイントボールの発する強烈な臭いが漂ってきた。

ベイル「こっちか!」
省5
16: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:42 ID:B5puuqYe0(4/16) AAS
カロン「せいやぁぁぁっ!」ザッ!ザッ!

ジンオウガ「グゥゥ!ルァァァォン!!!」ブォンッ!

カロン「あっぶな!!!」スタッ

カロンがジンオウガと遭遇してから3時間は経過していた。
省5
17: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:43 ID:B5puuqYe0(5/16) AAS
ジンオウガ「ウォン!グゥゥゥ!」ブン!ブン!

カロン「よっ!ハァァッ!」スッ・・・ズバッ!

ジンオウガ「ガゥッ!」バッ!

ジンオウガも縄張りを荒らす侵入者を撃退しようと試みているものの、ちょこまか動き回り攻撃をすり抜ける相手に手をこまねいていた。
流石に業を煮やし、そろそろ本領を発揮しようと考えていた。
省3
18: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:44 ID:B5puuqYe0(6/16) AAS
カロン「せめて今のうちに少しでもダメージを!」

カロンにはジンオウガの充電を止める術がなかった。大ダメージを与えれば怯ませることも出来るであろうが、ここまで基本防戦だったのもあり、特定の部位に効率良く攻撃を当てられておらず、それも期待出来なかった。
代わりに、僅かばかりでもダメージと睡眠値を与える作戦に出た。

カロン「ふ!は!セヤッ!」シュッ!シュッ!ズパッ!

ジンオウガ「ウォォォォォン!」
省4
19: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:45 ID:B5puuqYe0(7/16) AAS
ベイル「でいやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バッ!

カロン「お兄ちゃん!!!」

ベイル「喰らいやがれぇぇぇ!!!」ガギィンッ!!!

ジンオウガ「ギャウゥゥンッ!!!」バギンッ!
省6
20: ◆fLjbOQKhFQ 2020/09/23(水)23:46 ID:B5puuqYe0(8/16) AAS
ーーーそこから暫くは攻勢が続いた。
兄妹のコンビネーションでジンオウガを翻弄しつつ攻撃を与え、左前脚の爪も破壊した。

そしてその時が来た。

カロン「ふっ!」ズバッ!

ジンオウガ「ゥオウ!ゥゥン・・・」グラッ・・・ドシン!

カロン「寝たよお兄ちゃん!ヨロシク!」
省2
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