P「あずささんに飲み歩き番組のオファーが来たって?」 (46レス)
1-

1: [saga] 2020/09/22(火)01:04 ID:ciT50xCt0(1/44) AAS
律子「ええ、『三浦あずさのあず酒場放浪記』っていう深夜放送の冠番組です」

P「へぇ、すごいじゃないか。あずささんもすっかり酒好きキャラが定着したなぁ」

律子「好きなものがお仕事に結びつくっていうのはありがたいことなんですけど、ひとつ問題がありまして……」

P「問題?」」

あずさ「実はわたし、お酒を飲むときはあまり食べないんです」
省5
2: [saga] 2020/09/22(火)01:05 ID:ciT50xCt0(2/44) AAS
律子「プロデューサーはお酒けっこう飲まれますよね? あず酒場の収録開始までにあずささんにいろいろ教えてもらえないかと思って」

P「そういうことか。うーん……じゃああずささん、今日これからうちに来ますか?」

あずさ「あら〜、これはもしかして運命的なプロポーズなのかしら〜?」

律子「はぁ? どうしてそんなことになるんですかセクハラプロデューサー! いきなりアイドルを自宅に連れ込もうとするなんて何考えてるんです!?」

P「ただ話を聞くだけじゃなかなか理解できないだろうし実際にいろいろ飲んで食べてみるのが一番だろ。とはいえ、店で飲むとどうしても酒の種類や料理に偏りが出るからな」
省6
3: [saga] 2020/09/22(火)01:07 ID:ciT50xCt0(3/44) AAS
【P宅】

ピンポーン

P「よう、いらっしゃい」ガチャ

律子「お、おじゃまします……! なんだか緊張しますね……」

あずさ「うふふ、おじゃましま〜す♪ ここがプロデューサーさんのハウスなの……ね?」
省5
4: [saga] 2020/09/22(火)01:08 ID:ciT50xCt0(4/44) AAS
P「バーというか、まぁ、コンセプトはアイリッシュパブだな」

あずさ「すごい……生活感がかけらもないわ〜」

P「どうせあまり家にいる時間もないからいっそ趣味に全振りしようと思いまして」

律子「この部屋でどうやって寝てるんですか?」

P「そこのソファにごろ寝」
省6
5: [saga] 2020/09/22(火)01:09 ID:ciT50xCt0(5/44) AAS
P「じゃあまずは軽く食前酒から行きましょうか」スッ

あずさ「あら、シャンパンですか?」

P「ええ、『ピンクレディー』っていう洋なしのスパークリングワインです。甘くておいしいですよ」

P「律子はこれな。トニックウォーターにカットライムを入れただけだけど、ちょいとビターですっきりしててうまいぞ。ミントを入れてもいいけどどうする?」

律子「せっかくなのでこのままいただきます。……すごいですねプロデューサー、こんなのサッと作れちゃうんですね」
省4
6: [saga] 2020/09/22(火)01:10 ID:ciT50xCt0(6/44) AAS
P「喜んでもらえたようでよかった。じゃあおつまみも出していきましょうか」

律子「いろいろと準備してもらっちゃったみたいですみません。今度ちゃんとお礼しますので」

P「こんなの趣味の延長みたいなもんだし気にしなくていいよ。肩の力を抜いて楽しんでくれ」ニコッ

律子「いえ、仕事の借りはちゃんと返さないとよくないと思いますので」キリッ

P「真面目か」
省6
7: [saga] 2020/09/22(火)01:11 ID:ciT50xCt0(7/44) AAS
律子「は、春香!? あんたこんなところで何してるの?」

P「落ち着け律子。微動だにしていないあずささんを見習え」

あずさ「」ニコニコ

律子「これは驚きすぎて魂がどっかに迷子になってるんですよ!」

春香「わたし今日はオフだったんですけどプロデューサーさんにお願いされちゃって。なんかおもしろそうなことをやるって言うんで飛び入り参加です!」
省5
8: [saga] 2020/09/22(火)01:13 ID:ciT50xCt0(8/44) AAS
春香「いろいろ考えたんですけど、飲み始めだし軽くてサッとつまめるものがいいですよね。ということでこちらです!」スッ

あずさ「あら、オシャレね〜」

春香「えへへ。ママレードとクリームチーズを混ぜてプレーンラスクに塗ってみました」

P「春香にはカナッペとかピンチョスみたいなイメージで頼んだんですが最高の仕事をしてくれたと思います。どうぞ食べてみてください」

律子「うん、おいしい! ママレードとチーズって合うのね」サクサク
省6
9: [saga] 2020/09/22(火)01:14 ID:ciT50xCt0(9/44) AAS
P「よし、じゃあ次に行きましょうか」

あずさ「あら、春香ちゃんは?」

P「控え室に戻しました。縁があればまた会うこともあるでしょう」

律子「控え室ってなんなんですかいったい……」

あずさ「あと何人のアイドルが控えているのかしら」
省7
10: [saga] 2020/09/22(火)01:16 ID:ciT50xCt0(10/44) AAS
P「さぁそして次なるおつまみは、伊織に教えてもらったドイツ直輸入の食材店で買ったこちら!」ドン!

律子「すごい、おっきなソーセージ……なんですかプロデューサーその目は」

P「なんでもない、この職業に煩悩は敵だからな。心を無にしてこいつを焼いていくぞ」

律子「今回はプロデューサーが調理するんですね」

P「シンプルにただ焼くだけだからなー」ジュー
省5
11: [saga] 2020/09/22(火)01:17 ID:ciT50xCt0(11/44) AAS
律子「ところでちょっと気になったんですが伊織にお店を教えてもらったっていうのは……」

P「あぁ、こないだ家で飲みながら伊織とLINEしてるときに教えてもらってな。伊織の家でも仕入れに使ってるところだからかなり物は良いみたいだぞ。でもその割には安いから助かってるよ」

律子(水瀬家御用達が安いわけないわ……間違いなく忖度されてるわね……)

P「その辺であまり売ってないものがほしくなったときは伊織に聞くと安くていい店を教えてくれるからありがたいよ」

あずさ「伊織ちゃんとLINEしたりするんですね〜」ゴクゴク
省3
12: [saga] 2020/09/22(火)01:18 ID:ciT50xCt0(12/44) AAS
P「ここらでちょっと雰囲気を変えて日本酒いきましょうか。『美寿々』という長野県のお酒の特別純米です」スッ

あずさ「フルーティーないい香りですね」

P「このお酒は俺のイチオシなんでぜひ味わってみてください。律子は――」

律子「私はまださっきのが残ってるんで大丈夫です。料理だけつまませてもらいますよ」

P「おっとそうか、なくなったら遠慮なく声かけてくれよ」
省8
13: [saga] 2020/09/22(火)01:19 ID:ciT50xCt0(13/44) AAS
P「さてさて、この日本酒に合わせるおつまみを担当してくれるのはこちらのアイドルだ!」

響「はいさーい! みんな楽しんでるー?」

律子「なんだろう、二人目にしてもう驚かなくなってきている自分が怖いわ」

あずさ「響ちゃん、はいさ〜い♪」

P「響が出てきたところで沖縄料理を期待したかもしれませんがそんなつまらないプロデュースはしません! 響にはあえて全国的にどこのご家庭でも食べているであろうアレを作ってもらいます」
省5
14: [saga] 2020/09/22(火)01:21 ID:ciT50xCt0(14/44) AAS
P「じゃあ響、いつもどおり頼んだぞ」

響「任せてよ! 完璧にやってみせるさー!」

律子「響は何を作ってくれるんですか?」

P「まだ秘密。たぶんちょっと時間かかるからつなぎでピザでも取ろうか」

あずさ「じゃあイベリコ豚とイタリアントマトのプレミアムミックスピザを――」
省6
15: [saga] 2020/09/22(火)01:22 ID:ciT50xCt0(15/44) AAS
響「できたぞー。あったかいうちにどうぞ!」ドン

律子「これは……」

あずさ「卵焼き……?」

P「だし巻き卵だ。まぁまずは食べてみてくれ」

律子「いただきまーす……うわおいしっ! なにこれふわっふわ!」
省4
16: [saga] 2020/09/22(火)01:23 ID:ciT50xCt0(16/44) AAS
あずさ「本当においしいわ〜。それにこのあつあつのだし巻き卵とつめた〜いお酒のコンビネーションでお腹のなかが幸せよ〜♪」グビグビ

P「お腹のなかが幸せってフレーズ……事後っぽいよな」

響「意味がわからないけどなんかいかがわしいオーラを感じるからプロデューサーの分は没収するぞ」

P「やめてくれ! 仕事に追われる毎日でこのだし巻き卵だけが生きがいなんだ!」

響「そ、そこまで言われたらしょうがないなぁ、許してあげるよ」エヘヘ
省3
17: [saga] 2020/09/22(火)01:26 ID:ciT50xCt0(17/44) AAS
P「響も控え室に戻ったのでどんどん行こう。次は麦焼酎をロックでどうぞ。『中々』というお酒です」

律子「けっこう飲んでるように見えるんですけど、あずささん大丈夫ですか?」

あずさ「まだまだ平気ですよ〜。ゆっくり飲んでますし」

P「お冷も置いておきますから飲んでくださいね。お酒一杯につき同量のお水を飲むようにすると悪酔いしにくいと言われています」

あずさ「ありがとうございます。心配してくれるんですね〜、うふふ♪」
省8
18: [saga] 2020/09/22(火)01:27 ID:ciT50xCt0(18/44) AAS
P「料理もいきましょうか。実はもう盛り付けまでして冷蔵庫にしまってあるので出すだけなんですけどね」コトッ

あずさ「これは、お肉ですか?」

P「馬刺しです。これが赤身でこっちがロース、奥のがヒレですね」

律子「うわぁおいしそう。これもわざわざ買ってきてくれたんですか?」

P「いや、実はちょっと前に真の実家から送られてきたんだ。いただきものですまん」
省6
19: [saga] 2020/09/22(火)01:29 ID:ciT50xCt0(19/44) AAS
P「ただ最近みんな忙しくてなかなか時間が取れなくてさ、この間ようやくスケジュールが空いたから真と買い物に行って、帰りに家まで送ったら親御さんがいたからご挨拶をしたんだ」

律子「一緒に買物に行って帰りに家まで送って親に挨拶って普通にデートじゃないですか」

あずさ「デートというかもう結納する勢いね〜」グビグビ

P「で、そのときに『かわいい娘さんに男役をやらせてしまって申し訳ありません。次はかならず俺がウエディングドレスを着させてやります』って言ったらなんかやたら喜ばれてな」

律子「えっ本気で結納だったって話ですか?」
省4
20: [saga] 2020/09/22(火)01:30 ID:ciT50xCt0(20/44) AAS
P「すまん話が長くなっちゃったな。馬刺しは定番のたまり醤油とおろしニンニクで召し上がれ」

律子「では赤身から……うん、味が濃くておいしい! お肉の味ってこんなに濃くなるんですねプロデューサー!」

あずさ「ヒレがやわらか〜い♪ 馬肉の独特の風味が麦焼酎の香りに乗ってふわっと抜けていくのがたまらないわね〜」ムグムグ

P「肉の刺身は麦焼酎や米焼酎で鼻に抜ける風味を楽しむのもいいし、赤ワインなんかも口のなかで旨味が広がる感じがしてオススメですよ」

あずさ「いま飲んでるのは麦焼酎でしたよね? 米焼酎っていうのはまた味が違うんですか?」
省3
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