魔女「寂しい人ね。頭も心も」屍男「……余計なお世話だ」 (133レス)
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60: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:17 ID:i/7o/Mx3o(1/17) AAS
スタスタ スタスタ

屍男「……」

魔女「……」

屍男「……おい、もう何時間になる」

魔女「……」チラッ
省7
61: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:18 ID:i/7o/Mx3o(2/17) AAS
魔女「……」チラッ

魔女「朝は通じてた携帯が圏外になってるわね。一体いつから……」

屍男「可能性の一つとしては想定していたがな。失踪者の遺留品が見つからなかったのは恐らくこのせいだろう」

屍男「元の世界とは隔離された空間だ。森が丸ごと別の場所に転移してしまえば、証拠なんて一つも残らないだろうな」

魔女「で、これからどうするの?このままだと私達餓死しちゃうんじゃないの」
省3
62: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:20 ID:i/7o/Mx3o(3/17) AAS
屍男「簡単に、とは言えないが不可能ではない。異空間と言っても、完全に外界と隔ているわけじゃないからな。大抵は規則性が存在する」

魔女「規則性?」

屍男「空間全てを掌握するというのはどのような力を持っていても有り得ない。どこかに必ず、元の世界に繋がる穴、綻びが存在する」

屍男「その穴を無理矢理こじ開ければ、ここから脱出可能なはずだ。幸い、道具は十分揃っているしな」チラッ

魔女「……もう一つは?」
省3
63: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:22 ID:i/7o/Mx3o(4/17) AAS
魔女「いいわ。じゃあ炎の魔女を倒す方にしましょ。ゾンビくんの力を信じるわ」

屍男「……ずいぶん、炎の魔女に執着するんだな」

屍男「いつものお前なら、リスクがある方を選択しないと思ったが」

魔女「だって、どちらにしても炎の魔女と鉢合わせるリスクはあるわけでしょ。みすみす逃げるのを見逃してくれると思わないし」

魔女「なら、最初から倒した方が手っ取り早いじゃない」
省3
64: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:23 ID:i/7o/Mx3o(5/17) AAS
スタスタ スタスタ

屍男「あったな。ここだ」

魔女「ふぅ……ちょっと迷ったけど、見つかってよかったわね」

魔女「で、これからどうするの」

屍男「飲料水が少し足りなくなってたからな。ここで補給する」スッ
省6
65: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:24 ID:i/7o/Mx3o(6/17) AAS
ザザーーーーーーーー……

屍男「よし、テントも設置完了だ。今日はここで休むとするか」

魔女「もう日が暮れちゃってるわね。久しぶりにこんなに歩いたわ……ちょっと疲れちゃった」ストン

魔女「それにしても、この川の水はどこから流れてきているのかしら。異空間のはずなのに」

屍男「水源ごとコピーしているか、丸ごと持ってきているかだろう。それより、お前は睡眠を取っておいた方がいい。朝からずっと歩いているからな。疲労が溜まっているはずだ」
省3
66: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:27 ID:i/7o/Mx3o(7/17) AAS
屍男「……」カキカキ

屍男(森が異空間になっているところまでは……想定通りだ。後は炎の魔女がどれほどの力を持っているかだな)

屍男(何せ、この数十キロはある森を再現しているんだからな。力のある足付きの幽霊でも、建物一つ出来ればいい方だ)

屍男(だが、死者であるならいくら力を持っていても、弱点は同じだ。何も変わらない、いつも通り対処可能な相手だ)

屍男(それが例え突然変異だとしても……変わらない。人型の実体が存在するなら、始末する方法はいくらでもある)
省1
67: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:28 ID:i/7o/Mx3o(8/17) AAS
……………………………………
……………………………

魔女「……んっ」パチッ

魔女「ふわぁ……あーよく寝たわ」スッ

屍男「……起きたか」

魔女「あぁ、ゾンビくん、今何時?結構寝ちゃってたと思うんだけど」
省5
68: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:29 ID:i/7o/Mx3o(9/17) AAS
屍男「携帯で時間を確認してみろ。間違いないはずだ」

屍男「今、この時空間は炎の魔女が操っているということだろう。アイツが……時を止め、太陽を昇らせないようにしたんだろうな」

魔女「……た、確かに。携帯の時計だと間違ってないわね」

屍男「気を付けた方がいい。明らかに前日とは違う変化だ」

屍男「炎の魔女が姿を現す前兆に近い現象かもしれない」
省1
69: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:30 ID:i/7o/Mx3o(10/17) AAS
……………………………………………
……………………………

魔女「……ゾンビくん、今何時?」

屍男「……」チラッ

屍男「ちょうど昼だな」

魔女「はぁ……ずっと真っ暗だと、時間感覚が狂うわね。外にも危なくて出られないし」
省3
70: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:31 ID:i/7o/Mx3o(11/17) AAS
ガサッ

屍男「!!」

魔女「!!」

魔女「なに今の物音……外から聞こえたわよね?」

屍男「……あぁ、間違いない」
省1
71: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:32 ID:i/7o/Mx3o(12/17) AAS
ガサガサッ

屍男(草木が揺れる音、間違いない。何者かがいる)

屍男(さぁ、姿を見せろ)ピカッ

スッ
省4
72: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:33 ID:i/7o/Mx3o(13/17) AAS
屍男(……なんだこいつは。人型の影?炎の魔女ではない?)

影『』ズズッ!!!

屍男「!?」

屍男(飛びかかってきたか。どうする、物理攻撃は通用しないだろうな)

屍男(なら……聖水でダメージが与えられるか試してみるか)ブンッ
省1
73: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:34 ID:i/7o/Mx3o(14/17) AAS
影『』ビクッ

影『』シュンッ

屍男(……消滅したか)

ガサガサッ ガサガサッ

影『』
省5
74: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:35 ID:i/7o/Mx3o(15/17) AAS
影『』

影『』

影『』

屍男(……襲ってこない?どうなっている、左右に分かれ列を作っているように見えるが)

ボゥッ
省1
75: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:38 ID:i/7o/Mx3o(16/17) AAS
スタスタ スタスタ

屍男(……!!あれは光じゃない、炎だ)

スタスタ スタスタ

炎の魔女「…………」
省1
76: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2020/03/12(木)02:39 ID:i/7o/Mx3o(17/17) AAS
今日はここまで
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