麻子「……華、さん」 華「はい？ (79ﾚｽ)
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1: 書き溜め投下します 2020/01/12(日)19:13 ID:zPoxPRfb0(1/54) AAS
ｰ大洗女子学園演習場ｰ
ﾄﾞｫｫｫﾝ… ﾋｭﾊﾟｯ！
『――アンツィオ高校ＣＶ３３、全車走行不能！ 大洗女子の勝利！』
ペパロニ「んあー負けちったかぁ！ すいませんドゥーチェ〜」
アンチョビ「も〜、ちゃんと色鉛筆作戦の説明しただろ〜？」
省17
60: 2020/01/13(月)00:38 ID:j/ROv3cf0(6/21) AAS
………
……
…
-数日後 定食屋-
ｲﾗｯｼｬｲﾏｾ−
華「――最近みなさんに気を遣わせてしまっているでしょうか」
麻子「なにがだ？」
省16
61: 2020/01/13(月)00:46 ID:j/ROv3cf0(7/21) AAS
ｱﾘｶﾞﾄｺﾞｻﾞｲﾔｼﾀｰ
麻子「……ん？ 小雨が降ってるな」
華「あら本当。麻子さん折りたたみ傘などお持ちですか？」
麻子「生憎だが」
華「わたくしも今日は教科書で鞄がいっぱいで……どうしましょう」
省9
62: 2020/01/13(月)00:48 ID:j/ROv3cf0(8/21) AAS
−夜、麻子の部屋前−
華「ふぅ……ギリギリで本降りになってきましたね」
麻子「……でも、少し濡れたな。ちょっと中で温まっていくか」
華「このくらいなら平気です。どのみち傘を差しても多少濡れて帰るでしょうし」
麻子「……そうか。じゃ、傘、もってくるから……」ｶﾞﾁｬ
省13
63: 2020/01/13(月)00:59 ID:j/ROv3cf0(9/21) AAS
ｻﾞｧｧｧｧ……
麻子「……車に、気を付けてな」
華「もう……心配性ですね。わたくしを送るときいつもそう言ってますよ？」
麻子「……雨だったんだ」
華「え？」
省13
64: 2020/01/13(月)01:06 ID:j/ROv3cf0(10/21) AAS
麻子「んっ……！ ふ、んむ……」
華「っ…………ふぁ……」
麻子「はぁ、はっ……はな、さん」
華「麻子さん……わたくしたちは恋人としてお付き合いはしていません。でも私と一緒にどこへでも行ってくれるとおっしゃいましたよね？」
麻子「あっ……あぁ。言った」
省6
65: 2020/01/13(月)01:10 ID:j/ROv3cf0(11/21) AAS
−麻子の部屋、風呂−
ｻﾞﾊﾞｧ…
麻子（裸）「……ときどき華さんの行動力が恐ろしくなる……」
華（裸）「アクティブに動かないと新しい境地にはたどり着けませんからね」
麻子「だからってわざわざ一緒に家の狭い湯船に浸かることないだろう」
省15
66: 2020/01/13(月)01:15 ID:j/ROv3cf0(12/21) AAS
麻子「……キスしたのは初めてだ」
華「……わたくしもです。本当に……気づいたらしてしまっていたのですけど」
麻子「ずいぶん強引だったな」
華「お嫌でしたか？」
麻子「……嫌じゃ、なかった。大事にしてくれてるんだなって感じたから……って改めて言わせるな恥ずかしい」
省16
67: 2020/01/13(月)01:18 ID:j/ROv3cf0(13/21) AAS
−オフトゥン−
ﾊﾟﾁｯ ﾊﾞｻｯ
華（寝間着）「麻子さんそろそろ機嫌治してください〜」
麻子（寝間着）「うるさい。こんな幼児体型いじくっても何も楽しくないだろう」
華「別に体型を揶揄したつもりは……」
省14
68: 2020/01/13(月)01:29 ID:j/ROv3cf0(14/21) AAS
麻子「…………わかった」ｺﾞｿ
華「あっ……（麻子さんが、わたくしの上に……）」
麻子「……華さん」
華「は、はい」
麻子「私なんかと……一緒にいようとしてくれてありがとう。華さんがそばにいてくれる限り、私も華さんのこと大事にする」
省19
69: 2020/01/13(月)01:32 ID:j/ROv3cf0(15/21) AAS
麻子「……もう少しこうしてていいか」
華「もちろん」
麻子「ホントはもっといろいろシたかったんじゃないのか。後ろめたいこと」
華「まぁ……今のやり取りも十分後ろめたい会話ですから」
麻子「やっぱり自覚あるだろ」
省10
70: 2020/01/13(月)01:35 ID:j/ROv3cf0(16/21) AAS
−某日、喫茶店−
沙織「う〜ん……」
みほ「どうしたの沙織さん？」
優花里「また何か恋のお悩みですかぁ？」
沙織「まぁそうとも言えるんだけど……」
省14
71: 2020/01/13(月)01:39 ID:j/ROv3cf0(17/21) AAS
華「わたくしも麻子さんも、みなさんと一緒に過ごす時間がとても大切なのは同じですから。それは何があっても変わりませんわ」
みほ「そういってくれると嬉しいなぁ。私もみんなと過ごすのが大好きだから」
優花里「まぁ正直はじめは私たちもちょっとだけ気を遣ってましたけど、お二人がいつも通りだからこうして気兼ねなく遊びに出かけられますもんね」
麻子「いまさら気遣いが必要な仲でもないだろ、うちのチームは」
沙織「あんたがそれでいいならいいんだけどさぁ。もうちょっと二人のラブいところとかも見てみたかったなーって」ﾇﾌﾌ
省11
72: 2020/01/13(月)01:43 ID:j/ROv3cf0(18/21) AAS
ｱﾘｶﾞﾄｺﾞｻﾞｲﾏｼﾀｰ
みほ「じゃあ明日……は、日曜だから戦車道もお休みかぁ。また月曜日にね」
麻子「ん」
華「ではわたくしたちはここで」
沙織「ばいばーい」
省7
73: 2020/01/13(月)01:49 ID:j/ROv3cf0(19/21) AAS
華「もうすっかり冷え込んできましたね」
麻子「学園艦の位置も北緯寄りになってきたからな。今日の夜辺りから氷点下になるらしいぞ」
華「ではそろそろお布団も厚めにしないと」ｷﾞｭ
麻子「今日も泊まる気か？」ｷﾞｭ
華「あら、ウチのお布団を替えようというお話ですよ？」
省16
74: 2020/01/13(月)01:51 ID:j/ROv3cf0(20/21) AAS
麻子「華さんは進路考えてるのか？」
華「いずれ家業を継ぐのは間違いないですが……それまではまだ戦車道に触れていたい気持ちもありますから、戦車道のある大学を探そうかしら、とか」
麻子「なるほど。私は法学部に入るつもりだから戦車道については特にこだわりはないな」
華「なぜ法学部に？」
麻子「大学を出るころくらいにはたぶん……おばあとはお別れすることになる。そうなったら私には身寄りがないからな。法律を勉強して自分の身を守らなきゃならん」
省10
75: 2020/01/13(月)01:53 ID:j/ROv3cf0(21/21) AAS
ﾋﾟｭｳｳｩｩｩ…
麻子「……寒い。早く帰ろう」
華「ですね」
麻子「……華、さん」
華「はい？」
省7
76: 2020/01/13(月)04:18 ID:evlg7eJv0(1) AAS
素晴らしい
77: 2020/01/13(月)20:13 ID:QtGsDQcV0(1) AAS
最高だった
78: 2020/01/14(火)07:26 ID:EMvCT1j50(1) AAS
とても……とても良かった
79: 2020/01/14(火)19:29 ID:ma2pLiRQo(1) AAS
尊い…
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