麻子「……華、さん」 華「はい? (79レス)
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23: 2020/01/12(日)20:29 ID:zPoxPRfb0(23/54) AAS
華『そう、ですか……』
麻子「……さっきから私が質問されてばかりだ。私の質問にも答えてくれ。何かできることはあるか?」
華『……わたくしは』
麻子「うん」
華『………………………麻子さん』
省34
24: 2020/01/12(日)20:31 ID:zPoxPRfb0(24/54) AAS
麻子「私はい…………は、なさんのことを気持ち悪いとか、思わないから」
華『…………ありがとうございます』
麻子「ん……それじゃ」ピッ
麻子「……」
麻子「(……つ、疲れた……)」ベタ…
省36
25: 2020/01/12(日)20:35 ID:zPoxPRfb0(25/54) AAS
−ファミレス−
華「気分がいいといつもより食欲も増してしまいますねぇ♪」
みほ「お皿が山に……」
麻子「ちょっと食べすぎなんじゃないか」
華「麻子さんは食べなさすぎです! ほら、たくさん食べて大きくなってください!」グイグイ
省28
26: 2020/01/12(日)20:38 ID:zPoxPRfb0(26/54) AAS
麻子「その……偉そうな言い方になって悪いんだが。五十鈴さんは多分、私に特別な感情を持ってしまっている。だから私が名前で呼んだりしただけでそんなに喜んでいる」
華『…………』
麻子「だが、忘れないでほしいんだが、それは薬のせいなんだ。効き目が切れたら、その感情もなくなる。前みたいな普通の友人関係に戻るんだ。わかってるな?」
華『……そうでしたね』
麻子「だから、こう……難しいのかもしれないが。あまり今の状態をありのままに受け止めない方がいいと思うんだ。後になって変なことをしたと後悔したくないだろう」
省23
27: 2020/01/12(日)20:41 ID:zPoxPRfb0(27/54) AAS
麻子「だ、だって……五十鈴さんは」
華『はな』
麻子「えっ」
華『はな、って呼んでくださいませ』
麻子「……華、さんは、私なんかには勿体ないくらいよくできた人だから」
省25
28: 2020/01/12(日)20:47 ID:zPoxPRfb0(28/54) AAS
麻子「……そろそろ寝てくれ」
華『もう結構なお時間ですね』
麻子「目が覚めたら、全部元に戻ってるかもな。もう五日経つ」
華『その時は……その時です。ね?』
麻子「うん……」
省31
29: 2020/01/12(日)20:50 ID:zPoxPRfb0(29/54) AAS
−昼休み W号の上−
沙織「そろそろ大洗に帰港だね。モールで冬物の新作探しにいきた〜い」
優花里「あんこう鍋も美味しい季節ですねぇ。お祭りが楽しみですぅ」
華「この時期は特に食べ物が美味しくなりますよね。実家に帰省したらついお腹いっぱいになるまで食べてしまいます」
みほ「あ、それわかる。実家ってたまに帰るとなぜかたくさん料理が出てくるよね」
省31
30: 2020/01/12(日)20:53 ID:zPoxPRfb0(30/54) AAS
優花里「ちょっと意外な感じですね」
みほ「でも二人は中学から面識あったんだよね?」
沙織「まぁ私経由の知り合いみたいなもんだったけど…………怪しい」ピキーン
優花里・みほ「「へ?」」
沙織「匂うわ。あれは互いを想いあっているのに、わけあって秘めた気持ちを隠すことしかできない禁断の恋の匂い!」
省15
31: 2020/01/12(日)20:56 ID:zPoxPRfb0(31/54) AAS
−トイレ−
ジャゴォー パタン
華「……」フキフキ
麻子「……い、五十鈴さん」
華「はい?」
省19
32: 2020/01/12(日)20:59 ID:zPoxPRfb0(32/54) AAS
華「夜更けにお話してる間……ずっとこうしてあなたの手を取りたかった。声だけでは物足りませんでした」
麻子「ぇ……」ドクン
華「人知れず孤独に咲いているか細い花のような……強がっているけど折れてしまいそうなあなたの小さな体を愛でたかった。鈴蘭のような正直で優しいあなたの匂いを感じたかった」
麻子「ぅ、うぁ……」カァァァ
華「伝えてしまうのが恐ろしくて張り裂けそうなこの気持ちを……あなたの眼を見てお伝えしたかった」ギュッ
省16
33: 2020/01/12(日)21:02 ID:zPoxPRfb0(33/54) AAS
−夕方 大洗女子学園格納庫前−
オツカレサマデシター
桂利奈「なんか今日のW号変だったねー」
あゆみ「なんかエンストしてたよね?」
あや「木に激突した時ヤバかったよね」
省27
34: 2020/01/12(日)21:16 ID:zPoxPRfb0(34/54) AAS
−夜 麻子の部屋−
麻子「(……)」
麻子「(寝られん……)」
――ピンポーン
麻子「(! ……華さん……か)」
省27
35: 2020/01/12(日)21:18 ID:zPoxPRfb0(35/54) AAS
−夕方 大洗女子学園校門前−
ゴロゴロゴロ…
みほ「ちょっと天気悪くなってきたね」
優花里「この時間くらいから学園艦が低気圧の中に入っていくそうですよ。今日は早めに帰りましょう」
沙織「麻子……今日欠席だったね」
省35
36: 2020/01/12(日)21:24 ID:zPoxPRfb0(36/54) AAS
みほ「あれ……今、一日だけでもって言いました?」
華「惚れ薬の効果って、どれくらい続くものなんですか?」
カルパッチョ「? 冷泉さんから、何も聞いていらっしゃいませんか?」
華「調べてもらっている最中だと……」
ペパロニ「ていうか、冷泉さんはどこっすか? あの人にもちゃんと謝りたいんすけど……」
省20
37: 2020/01/12(日)21:29 ID:zPoxPRfb0(37/54) AAS
カルパッチョ「材料はあくまで食物由来なので……基本的には普通のアルコールなどと同じように吸収されるはずなんです」
優花里「と、いうことは……」
カルパッチョ「効き目は、大体摂取してから数時間。長くてもその日一日くらいしか惚れ薬的な効果は持続しない……と聞いてます」
華「」
みほ「えっ……?」
省17
38: 2020/01/12(日)21:34 ID:zPoxPRfb0(38/54) AAS
−夜 麻子の部屋−
ザアアァァァ…
麻子「(……雨が強くなってきたな)」
麻子「(丸一日学校サボってしまった……明日そど子がうるさそうだ)」
麻子「(昨日の夜から……ずうっと五十鈴さん……華さんのことばかり考えて、結局今の今までほとんど眠れなかった。普段なら喜んで惰眠を貪るというのに)」
省39
39: 2020/01/12(日)22:17 ID:zPoxPRfb0(39/54) AAS
華「――シャワー、いただきました」パタン
麻子「すまんな、母親の古服しか大きいのがなくて……着れたか?」
華「はい。今度洗ってお返ししますね」
麻子「別にいいぞそんなの」
華「いいえ、麻子さんの大切なものですから」
省26
40: 2020/01/12(日)22:23 ID:zPoxPRfb0(40/54) AAS
華「お薬のせいで変になっているだけだから、麻子さんは変なことを言っても受け入れてくれていると思っていたんです。でも、それが全て素のわたくしから出ていた言葉だと知ったら、流石にショックだったのではないかと――」
麻子「それはないって言っただろ!」
華「!」
麻子「確かに驚きはしたが……別に華さんにああ言われて嫌だったわけじゃ……ないんだ。むしろ……」
華「むしろ……?」
省18
41: 2020/01/12(日)22:26 ID:zPoxPRfb0(41/54) AAS
ザアアァァァ…
麻子「明日まで止みそうにないな。雨」ズルズル
華「だんだん強くなってますねぇ」チュルチュル
麻子「どうせなら暴風雨にでもなって学校ごと休みになればいいのに」モグモグ
華「今日お休みしたじゃありませんか」ズズズ…
省15
42: 2020/01/12(日)22:29 ID:zPoxPRfb0(42/54) AAS
華「……意識してしまうきっかけが事故だったのは間違いありません。もちろんそれまでも、麻子さんはとても良い友人だと思っていましたけれど」
麻子「ん……私もそう思ってる」
華「ふふ、ありがとうございます」
麻子「……で?」
華「今になって思えば、なんですけど。あの日の翌日はわたくし、どちらかというと冷静だったんです」
省15
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