【安価】受付嬢「ふーん、あなたが新人冒険者?」 (545レス)
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1: [saga] 2019/11/24(日)09:46 ID:JD2PyGpy0(1/16) AAS
男「そうだが?」

受付嬢「また軟弱そうな奴が来たな、と」

そういえばこの女、俺が受付所に入った時から値踏みするような目を向けていたな
役職上、色々な者を見てきたのだろう
俺はそのお眼鏡にかなわなかったというだけの話だ
だが、なんだかムカついたので言い返してやった

男「だからなんだよ」

受付嬢「べつに?」
省3
2: 2019/11/24(日)09:49 ID:WXLfilbuo(1) AAS
踏み台
3
(1): 2019/11/24(日)09:53 ID:hy4/jAww0(1) AAS
一人暮らしの老人の話し相手でもやってもらいましょうか
4: [saga] 2019/11/24(日)10:05 ID:JD2PyGpy0(2/16) AAS
受付嬢「一人暮らしの老人の話し相手でもやってもらいましょうか」

男「いいっすよ」

受付嬢「冒険したいと、思わないんですか?」

男「この世に下積みより大切なことなんて無い」

受付嬢「一生下積みでも?」
省2
5: [saga] 2019/11/24(日)10:13 ID:JD2PyGpy0(3/16) AAS
依頼を受けた際に渡された地図に老人の家の場所が記されていた
家のドアをノックすれば、少し時間を置いて開けられる
朗らかな笑みの老人が出迎えてくれた

老人「どうぞ入って」

男「お邪魔します」

リビングに通され、お茶が出される
なかなか丁寧なご老人だし楽しく話せそうだ

老人「お茶は如何でしたか?」
省2
6
(1): [sage ] 2019/11/24(日)10:14 ID:HxzWCOVO0(1/6) AAS
嘘だと思うような私の現役時代の冒険話です。もしもあなたが私のお眼鏡に似合う相手だったら……
7
(1): 2019/11/24(日)10:21 ID:onEvEnX9O携(1) AAS
>>6+ああ、念のためあなたの得意な武器は常にお手にとっておいてください
8: [saga] 2019/11/24(日)10:55 ID:JD2PyGpy0(4/16) AAS
老人「嘘だと思うような私の現役時代の冒険話です。もしもあなたが私のお眼鏡に似合う相手だったら......」

男「......」

老人「ああ、念のためあなたの得意な武器は常にお手にとっておいてください」

男「お気遣い感謝する」

空気が張り積める
一体このご老人、どのようにして俺を試すつもりなのか
すると真後ろから殺気がした。ゆらりとうごめく何かがある
省1
9: [saga] 2019/11/24(日)11:02 ID:JD2PyGpy0(5/16) AAS
咄嗟に横に跳ぶ
すると自分がいた場所のソファーが真っ二つになっている
その虚空には歪みのような穴が空き、そこにいる『何かの生き物』がこちらを見ていた

老人「いい反応をしなさる」

男「なんだこいつは!?」

老人「一度避けたからといって油断してはならんよ」

再びゆらめく気配が真後ろに
何らかの本体がいることは分かったので、今度は反撃してみることにした
細身の剣を抜き、振り返り様に刺突する
省2
10: [saga] 2019/11/24(日)11:12 ID:JD2PyGpy0(6/16) AAS
弱っている様子のその生物を観察すると、それは無数の立体の集合体だった
それが人の形を取り、刀を振るっていたのだ

老人「ふむ......合格じゃ」

男「感謝する。ところでこの集合体は何なんです?」

老人「儂のペットじゃ。『八十八番目』と呼んでおる」

男「怪異のような名前ですね」
省4
11: 2019/11/24(日)11:14 ID:HxzWCOVO0(2/6) AAS
数十年前に金銀財宝をとある場所に魔法をかけて隠した話
12
(1): 2019/11/24(日)11:22 ID:8E6OCKbpO携(1/2) AAS
かつてとある村を襲った強大な魔物を倒しきれず、やむなく封印した話
あの封印そろそろガタが来てるんじゃなかろうか
13: [saga] 2019/11/24(日)11:31 ID:JD2PyGpy0(7/16) AAS
老人「とある村がの、魔物に襲われたんじゃよ」

老人がその魔物の姿を教えてくれた
黄金色に輝く蛇のような生き物らしいのだが、尻尾のところで別れているそうだ
尻尾を中心に別れた無数の頭部を持つ蛇が暴れていた、ということらしい

老人「そいつがもう強くてのう......儂のフルパワーでも倒しきれなかったんじゃ」

老人「だからやむなくその村の地下に封印したんじゃ」

男「まるで聞いたことのない生き物ですね」
省3
14: [saga] 2019/11/24(日)11:36 ID:JD2PyGpy0(8/16) AAS
その後、老人とは満足した様子で別れた
受付所に戻れば報酬金が受け取れるそうなので、受付嬢を訪ねることとした

男「終わったぞ」

受付嬢「......無傷?」

男「ちょっと危なかった」

受付嬢「そうですか。これが報酬金です」
省1
15: [saga] 2019/11/24(日)11:41 ID:JD2PyGpy0(9/16) AAS
実は俺は出稼ぎに来ている身なのだが、この報酬金では飯代にはなれど宿は取れない
どうやら野宿をしなければならないようだ

受付嬢「何度も金を数えてるのみっともないですよ」

男「それもそうだな。ところであの老人から聞いた話なんだが......」

彼は強大な魔物の話と、封印が弱まっているという話をした

受付嬢「......老人の話を真に受けたんですね」
省3
16: [saga] 2019/11/24(日)11:49 ID:JD2PyGpy0(10/16) AAS
幸運なことに、綺麗な公園を見つけた
寝床が決まったので、ベンチに座ってサラダをむさぼる
雑草も食えるらしいが、流石に食べる気はない
食事を終えて、夜も深まりつつあるので、眠ることにした

男「ふぅ......」

柔らかい芝生の上に寝転がる
目を閉じて眠りにつこうとすると、こちらに向かってくる足音がする

男「誰だ......?」

向かって来ているのは、>>18だった
17: 2019/11/24(日)11:51 ID:Ppd64XTNO携(1) AAS
カレーを両手に持った忍者
18
(2): 2019/11/24(日)11:51 ID:1IAMJXmt0(1) AAS
生意気そうなクソガキ
19: [saga] 2019/11/24(日)12:28 ID:JD2PyGpy0(11/16) AAS
クソガキ「おw野宿してる奴おるw」

男「......ちーっす」

クソガキ「惨めだねぇ」

男「うっせ」

クソガキ「貧乏人が文句言うなよ」
省2
20: [saga] 2019/11/24(日)12:47 ID:JD2PyGpy0(12/16) AAS
男「それはそれとして、お前どこの子供だ?」

クソガキ「俺は農民の子供だよ」

男「この街に農民なんていたのか」

クソガキ「ああ、いるとも。じゃあな」

生意気そうなクソガキは去っていった
こんな時間に出歩いている辺り、彼も何か後ろ暗いモノを持っているのだろう
そう考えながら眠りに落ちていった
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