真・恋姫無双【凡将伝Re】4 (1002レス)
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/15(金)20:56 ID:V4qJYoLE0(1/2) AAS
 時は二世紀末、漢王朝の時代。
 四世三公の名家たる袁家に代々仕えし武家である紀家に生まれた一人の男児。
 諱(いみな)を霊、真名を二郎というこの男は様々な出会いや経験を重ねていく中で、やがて世を席巻していく。
 しかし、彼には誰にも言えない一つの秘密があった。
 彼の頭の中には、異なる世界における未来で生きてきた前世の記憶が納められていたのだ――。
 これは、三国志っぽいけどなんか微妙に違和感のある世界で英雄豪傑(ただし美少女)に囲まれながら右往左往迷走奔走し、それでも前に進もうとする凡人のお話である。

※リトライとなりますが大筋ではそんなに変わらない見込みで
※なろうにても投下しております。こっちで書いて推敲してからなろうに投稿って感じです
※合いの手長文歓迎です

前スレ
省6
2: 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/15(金)21:03 ID:V4qJYoLE0(2/2) AAS
AA省
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(1): 俯瞰者◆e/6HR7WSTU [sage saga] 2019/11/15(金)23:02 ID:tkqH/Ehp0(1) AAS
わぁ。早くも4スレですか。早いですね。

新スレ突入おめでとうございます。

……袁術ちゃんかわええ。でも誰かさんに初めてを捧げちゃうんだろうな(憶測)
じ……き……誰かさんは爆発四散しろ(呪い)
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(1): 2019/11/16(土)14:47 ID:1bLC/zqEo(1) AAS
建て乙
5: 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/18(月)21:17 ID:MAElKcUL0(1) AAS
>>3
どもです。
サラマンダーより早くありたいとは思っております!

>……袁術ちゃんかわええ。でも誰かさんに初めてを捧げちゃうんだろうな(憶測)
それもどうなるか分からないようなご時世になりそうです。ご期待くださいませませ。

>>4
どもです。
6: 赤ペン 2019/11/18(月)21:56 ID:ib875aHT0(1) AAS
立て乙です
さて…明日になっても埋まってなかったら私が前スレの1000を頂こう
7: 2019/11/18(月)22:45 ID:y7b2GEDWO携(1) AAS
完結したら前スレを埋めよう
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/20(水)21:17 ID:trIZpCq90(1/4) AAS
「なん、だと……」

地面が崩れていくような感覚が俺を襲い、そしてよろめく。

「では、ボクはこれで失礼しますね。あ、流琉によろしくお願いします」

桃色の髪を二つに結い上げた少女が物凄いスピードで去っていく。
その少女――許?――がもたらしたのは一通の書状。華琳からの書状。そこには二つのことしか記されていなかった。
曰く。

――董卓、叛す。
――呂布、何進を誅す。
省39
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/20(水)21:17 ID:trIZpCq90(2/4) AAS
むむむ。そこいらへんどうなのよ、七乃ってば。

「そうですねえ。正直洛陽に於いてはまだまだ情報網は整備できてないのが現状です。
 ……ただでさえ黄巾の乱と袁胤様の乱で腕利きの細作がいなくなりましたからねえ。
 ですから、私からはなんとも」

……多分それは七乃にとっては屈辱だろう。諜報がための張家であるのだから。
それでも、張り付いた笑みでこう言ってくる。

張家の面目なんて、勝ってからいくらでも立てますから、と。

つまり、それほどの窮地なのだ。今は。
だったら、逃げるにしても全力を尽くさんと不味いな。
省23
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/20(水)21:18 ID:trIZpCq90(3/4) AAS
「アニキー荷物こんなもんかな?」
「おう。金目のもんは置いてけ。時間稼ぎになる。時間が金で買えるなら安いもんさ。
 服も着替えろよ。絹の服とかいっぺんでばれるからな」

うっそりと言うと、えへへ、とばかりにすり寄ってくる。

「分かってるってばー。そこいらへん、アニキの分も含めて斗詩が用意してくれてるよ?
 それはともかく、姫にはアニキからよろしくなー」

やっほうとばかりに身を翻して駆けていく猪々子。いや、なんか元気をもらった気がする。というか。
あんな目で見られたら、へこんでられんわなあ……。

「もう、ごわごわしますわねえ。それにこう、安っぽいというか、無粋と言うか……。
 いやですわ二郎さん。そんな、見ないでくださいな。見れたモノではないと云うのはわたくし自身が一番分かっておりますの」
省34
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/20(水)21:19 ID:trIZpCq90(4/4) AAS
本日ここまですー感想とかくだしあー

題名案は
「大脱走」

よさげなの、よろしくお願いします。
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(1): 2019/11/21(木)00:03 ID:NRPsOLXBo(1) AAS
乙です

さーて緊迫感が高まって参りました
しかしショートの袁姉妹とかそれはそれで見たいですよね、絶対美人さんですよ

題案は
『灰被り達の逃走』
などと。
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(1): 青ペン 2019/11/21(木)03:29 ID:vK0h7L80o(1) AAS
>>11
新スレ乙からの乙なんだよ

むむむ…
今回は敢えて【run for survive】
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/21(木)21:52 ID:2+Mbb2E/0(1) AAS
>>12
どもです。

>さーて緊迫感が高まって参りました
あと3-6シーンでこの章完結予定です

>しかしショートの袁姉妹とかそれはそれで見たいですよね、絶対美人さんですよ
俺になあ、絵心あればなあw
絶対美人さんなんだよなあ

>『灰被り達の逃走』
ミスリードもできそうでよいですね。遁走のほうがいいかもしれないまである。
ほむ。
省6
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(1): 青ペン 2019/11/22(金)03:09 ID:fCnhQmIWo(1) AAS
>>14
(後ろにに〜逃走中〜ってつけるか迷ったのは内緒だよ)
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(1): 2019/11/22(金)06:36 ID:5pK+deHNO携(1) AAS
「明日への転進」なんてどうでしょう
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(1): 赤ペン [sage saga] 2019/11/22(金)18:07 ID:OHSFnRog0(1) AAS
乙でしたー
>>8
>>囲師には必ず逃げ道を用意すべしと申します。  意味は分かりやすいので良いと思いますが
○囲師には必ず闕(か)くと申します。      原文はこれかな?もしくは【囲師は周することなかれと】とか?なんかちょっと気取った言い方をするのはもはや習慣(そんな事するから後世の人が意味を解読しなきゃならなくなるんだよ…古文なんて嫌いだ!
>>9
>>うっそりと、それでも確たる意思を込めて雷薄が口を開く。 これって【うっとり】とほぼ同じ意味なんですよね
○のっそりと、それでも確たる意思を込めて雷薄が口を開く。 【のんびり】とはちょっと違うけど動きが遅い。と言う意味ならこれかな
>>きっちり時間を稼いでみまさあ!」   喋り言葉だと分かり難いけどこれって《時間を稼いでみますよ》になるのかな
○きっちり時間を稼いでみせまさあ!」  だとしたら《稼いでみせますよ》になる方が良さそうかな
>>10
省4
18
(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/25(月)21:57 ID:sTNFGTqg0(1/5) AAS
>>15

そういうことかw

>>16
よきです。
いい。こういうセンスは一ノ瀬にはないもので、嫉妬すらしてしまう。

>>17
赤ペン先生いつもありがとうございますー!

>雷簿!約束だからな!!いよいよとなったら降るって紀霊も袁術も袁紹も聞いたからな!口約束だからって破ったりしたらのk…故郷の家族がどうなるか分かってるよな!?
これ言った時にどういう覚悟を決めていたか、ということですよね。
省4
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(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/25(月)22:22 ID:sTNFGTqg0(2/5) AAS
七乃に先導されて俺たちは夜の洛陽をひた走る。足音一つ立てず――黒装束もあって――ともすれば見失いそうになるほど七乃は穏行していて。彼女の本領を改めて認識する次第である。
通りごとに足を止め、手鏡で先を慎重に確認しているのに追いつくのも一苦労である。
治安のよろしくないエリアを通っているので、そこいらのごろつきに絡まれそうになることもあるが、猪々子が瞬時に黙らせる(物理)。

七乃に続くのは猪々子、麗羽様が続いて美羽様を背負った俺を斗詩が後ろでフォローしてくれている。そんな構図(フォーメーション)である。

迷いなく進む七乃。いや、実際大したものである。
基本、何進という裏表に絶対的な影響力がある存在があった。その手前、洛陽では諜報活動を自粛していたのだが、美羽様入内が決まってからは精力的に動き回っていた、みたいです。
きっと、今進んでいる道だって彼女の地道な積み重ねがあってのルート選定なのだろう。
そして、目的地にたどり着く。そこは門扉……などではなく、洛陽を取り囲む防壁である。

「はい、到着しましたー。ひとまず私のお仕事はここまでですねー」

そ、と視線を外に向け、索敵を。いつ追手が来るか分かったもんじゃないしな。いや、雷薄や風がうまいことひきつけてくれているとは思うのだが。
省16
20
(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2019/11/25(月)22:23 ID:sTNFGTqg0(3/5) AAS
「そおおおおおおおおおおおおおおおい!」

斗詩のその運動エネルギーを、ベクトルを上方に置換する。捕えた足からもたらされる運動エネルギーを全て上方に変換して跳ねあげる。いけ! 
ぶち、と筋肉の切れる音が内側から響くのも構わずに。

「ああああああああああああ!」

猪々子の絶叫がかすかに耳に入る。
そう、これは昔日によくやった遊びの延長。どれだけ高く飛べるかを競ったそれの延長。
違うのは、その行為にかかっているものが大きいということ。

見れば、ぎゅん、と斗詩は上昇を続ける。跳んでいく。斗詩の運足の妙あってのことだ。俺や猪々子ならば城壁にぶち当たってしまう。
省22
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