【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―7― (306レス)
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139: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/04/13(月) 21:26:59.47 ID:+9HC/zcb0 カムイ「はあああっ!」ブンッ ザシュッ!!! 旧暗夜軍兵士「ぎゃあああっ!」ドササッ アクア「これで」チャキッ ザシュシュッ 旧暗夜軍兵士「ううっ……」ドサッ フェリシア「てやぁ!!!」シュパッ 旧暗夜軍兵士「がはっ……」ドササッ フェリシア「これで今いる敵は全部です」 カムイ「ええ、そのようですね。アクアさん、そちらは大丈夫ですか?」 アクア「なんとか片づけたわ。だけど、まだ敵は向かってくるみたいよ」 カムイ「ええ」 カムイ(西部砲台の敵戦力も次々とこちらの攻撃へと移行しているようです。敵の戦力を減らせたとしても、このままでは……) ドドドドドドッ フェリシア「カムイ様! 敵です!!!」 カムイ「!」 旧暗夜軍パラディンA「はあああああああっ!!!!」チャキッ フェリシア「カムイ様、やああっ!!!」シュパッ! 旧暗夜軍パラディンA「ふんっ!!!」ブンッ キィンッ フェリシア「は、弾かれちゃいました!?」 旧暗夜軍パラディンA「喰らえええ!!!!」ブンッ カムイ「!」サッ カムイ(回避、いえ、この剣先は避けられるものではありません。避ける事が出来ないのならば――) カムイ「これで!」チャキッ シュキンッ キィンッ! カムイ「中々に鋭い攻撃ですね」 旧暗夜軍パラディンA「くそ、外されたか。まあいい、この距離まで近づけたのだ。貴様の命、奪い取る!」 カムイ「そう簡単に倒されるほど私は甘くありませんよ」 旧暗夜軍パラディンA「勝負だ!」チャキッ ヒヒーンッ! カムイ「やあああっ!」チャキッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/139
140: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/04/13(月) 21:29:10.56 ID:+9HC/zcb0 アクア「カムイ!」 旧暗夜軍パラディンB「おっと、よそ見してる場合じゃねえぞ!」チャキッ ブンッ シュパッ アクア「!」サッ 旧暗夜軍パラディンB「ちっ、外したか。だが、次は外さねえ、その華奢な格好を丸裸にしてやるぜ」 アクア「そう、なら生憎だけど丸裸になるのはあなたのほうよ」チャキッ 旧暗夜軍パラディンB「へ、やれるもんならやってみやがれ!」 アクア(一撃で仕留めてあげる) 旧暗夜軍パラディンB「はああああっ!!!!」ググッ ブンッ アクア「やああああっ!!!」ググッ ブンッ バギンッ!!!! 旧暗夜軍パラディンB「はあ!? 俺の武器が折れ……、ちょ、まて!」 アクア「邪魔よ!」チャキッ ダッ ブンッ ドゴンッ!!! 旧暗夜軍パラディンB「ぎゃあああっ!」ドササッ アクア(どうにかなったわね、それよりもカムイは……) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/140
141: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/04/13(月) 21:31:54.46 ID:+9HC/zcb0 キィンッ キィン! カムイ「はあっ!」ブンッ 旧暗夜軍パラディンA「っ、まだまだ!」チャキッ カムイ(激しい剣戟です。一つ一つがとても力強い。ですが、それなら――) 旧暗夜軍パラディンA「死ねぇ!!!」チャキッ シュッ カムイ「そこ!」 グッ キィィィンッ 旧暗夜軍パラディンA「な、受け流しただと!?」 カムイ「ええ、避け辛い攻撃ですからね。それも、これで終わりです。取らせてもらいます」ググッ 旧暗夜軍パラディンA「っ、この!」ググッ カムイ「はあああっ!!!」シュキンッ ブンッ ザシュリッ 旧暗夜軍パラディンA「ぐ……ううっ、マクベス様、申し訳……ありま……」ドササッ カムイ「……」 アクア「カムイ!」 カムイ「アクアさん、無事で何よりです」 アクア「あなたのほうも無事でよかったわ」 カムイ「それで状況は?」 アクア「敵の攻撃部隊は散り散りになったから、どうにか戦線の維持はできた。どうにか奴が来るまでは持たせられたわ」 カムイ「……来たということですね」 アクア「ええ……」 フェリシア「カムイ様! 敵の援軍が……」 カムイ「わかっています。少なくとも、援軍が来るまでここを持たせられたのです。なら、この策は無駄ではありません。次の戦いに移りましょう」 カムイ(そう、これでどうにか繋げました。あとは信じて待つだけです。私は、それが結ばれるまであきらめるつもりはありません) カムイ「レオンさん、頼みましたよ」タタタタッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/141
142: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/04/13(月) 21:37:22.07 ID:+9HC/zcb0 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◆◆◆◆◆ 渓谷入口の村内部『中央区・東部戦線』― レオン「……」 新生暗夜軍兵士「レオン様」 レオン「敵の動きはどうだ?」 新生暗夜軍兵士「はい、敵魔道砲台の稼働を確認、兵もゆっくりとですがこちらに向かっています。中央の援護に向かう様子はありません」 レオン「敵の目的は砲台周辺の死守か……」 サクラ「レオンさん、どうしますか?」 ルーナ「中央が結構やばいんでしょ。一度全員で中央の援護に向かった方がいいんじゃない?」 シャーロッテ「応援要請も来てるじゃないですかぁ、なら援護に向かった方がいいですよ」 レオン「援護に向かうよ。だけど全員で行くことはできない。全員で移動すれば、それを見た敵は中央に向かう。そうなってしまったら中央線戦は瓦解して、僕たちは負けだ。砲台へ攻撃をする部隊と、援護に向かう部隊を作る必要がある」 エリーゼ「それで、どうするの?」 レオン「ああ、馬止めを越えられない以上、僕たち騎馬戦力が中央の援護に向かう。歩兵隊は東部魔道砲台への攻撃を頼みたい。シャーロッテとルーナにそれぞれ部隊を割り当てるから、魔道砲台の攻略を頼めるかい?」 ルーナ「任せて、なんなら制圧してみせるんだから。シャーロッテ、行くわよ」 シャーロッテ「はいはい、あ、レオン様頑張ってきますね!」 レオン「よろしく頼むよ。それとリンカにも魔道砲台の攻撃部隊に加わってほしい」 リンカ「あたしも?」 レオン「お前は高度を取れる。それを活かして、先頭で戦う皆のサポートに回ってほしい」 リンカ「そうか、わかったできる限りのことをするさ」 レオン「あと、サクラ王女は……」 サクラ「私も砲台攻撃部隊に付いて行きます」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/142
143: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/04/13(月) 21:41:13.49 ID:+9HC/zcb0 サクラ「エリーゼさんもレオンさんも中央の援護に向かわれます。私もそれに付いて行ってしまったら、ここで戦う人たちを手当てできる人がいなくなります。それは絶対に避けるべきです。だから……、私はここに残ります」 レオン「……わかった。サクラ王女、ここを任せたよ」 サクラ「レオンさん……、はい、一生懸命頑張ります!」 リンカ「なら、サクラも動き回れる方がいいはずだ。あたしの後ろに乗りな」 サクラ「え、いいんですか?」 リンカ「ああ、その方が柔軟に対応できるだろ? 上から状況を見つつ、サクラを負傷者の元に運んで手当するって感じでさ」 サクラ「ありがとうございます、リンカさん。すみませんが、お願いします。それじゃレオンさん、行ってきます」 レオン「気を付けて」 バサバサッ エリーゼ「やっぱり、サクラってすごいね」 レオン「本当にね。僕らも負けていられないよ」 エリーゼ「うん!」 新生暗夜軍ダークナイト「レオン様、後方から迫るノスフェラトゥの軍勢ですが、家屋を破壊しながら進み続けているようです」 レオン「お前達には奴らの足止めと誘導を頼みたい。できるか?」 新生暗夜軍ダークナイト「わかりました。二部隊ほど、戦力をお借りしますがよろしいですか?」 レオン「ああ、出来る限りでいい後方からの脅威を遠ざけるんだ」 新生暗夜軍ダークナイト「はっ!」パカラパカラッ レオン「残りの者たちは僕に続け――」 「兄さんたちを助けに行くよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/143
144: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/04/13(月) 21:46:32.80 ID:+9HC/zcb0 今日はここまで マクベスと共に戦う兵士たちも勝利を信じる様に、カムイもまた勝利のために仲間を信じ続ける。 FEHに念願のリリスが来て、すぐにピエリと支援を結ばせました。 宿屋の中をビュンビュンと飛び回ってて可愛い。 そして、まさかのマクベスまで実装されるという、最高の出来事が重なって幸せだ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/144
145: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage] 2020/04/15(水) 18:46:53.74 ID:pdKcYWPDO 乙 fehいろいろおめでとう http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/145
146: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:06:07.03 ID:YwcXU6C50 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ◆◆◆◆◆◆ ―白夜王国・渓谷入り口の村『中央区域』― 旧暗夜軍ソーサラーA「敵、こちらの攻撃を退けたようです」 マクベス「さすがに防戦では耐え抜けないと判断しましたか。他の部隊は?」 旧暗夜軍ソーサラーA「はっ、西部の部隊は中央の弓砲台近辺へ撤退を終えました。部隊の再編が終了次第攻撃に加われるでしょう。ボウナイト隊は敵先発隊への攻撃を切り上げ、敵本隊への攻撃に向かっていると」 マクベス「敵の動きは?」 旧暗夜軍ソーサラーA「東部にて待機していた敵部隊が隊を分けたようです。そのうち一つが中央の援護に向かっていると」 マクベス「ふむ、東の敵戦力が全て中央へと合流してくれれば包囲殲滅も出来ましたが、まぁいいでしょう」 ザッ マクベス「どちらにせよ、この機を逃しはしません。三カ所同時に仕掛けることとしましょう。あなたは西方面をボウナイト部隊と連携を取りつつ攻撃しなさい」 旧暗夜軍ソーサラーA「はっ」 マクベス「私たちが中央に進撃します。それを見て、残りの部隊は東方面への攻撃を開始するように。敵の目がこちらに向いている内に敵戦線に肉薄し端から切り取ってやりなさい」 旧暗夜軍ソーサラーB「お任せください、マクベス様」 マクベス「では、行動を開始しなさい」 オーーーーーッ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/146
147: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:36:45.86 ID:YwcXU6C50 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ドドドドドドッ 新生暗夜軍パラディンA「敵増援、展開していきます」 マークス「敵は魔法戦力が中心だ、距離を取りつつ隙を突いて攻撃せよ。レオンたちが到着するまでの辛抱だ」 新生暗夜軍パラディンA「わかりました、マークス様。各自、敵の動きを見極めろ、下手に動けば命は無いぞ、わかったか!」 新生暗夜軍兵士「はっ!」 マークス「突破を図ろうとする敵を出来る限り喰い止める、行くぞ!」 新生暗夜軍パラディンB「はっ! マークス様に続け!」 オーーーーーッ! ドドドドドドドッ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 カムイ「はっ! てやああっ!!!」ザンッ! 旧暗夜軍兵士「ぐあああっ」ドササッ 旧暗夜軍兵士「ひるむな! すでに援軍は到着している! このまま一気に押し潰せ!!!」 カムイ「はぁはぁ……」 カムイ(くっ、敵の士気が下がる気配はありません。むしろ、援軍の到着が彼らを奮い立たせている) 旧暗夜軍兵士「そこだ!」チャキッ ブンッ! ザシュッ カムイ「っ!」ポタタッ 旧暗夜軍兵士「もらった!」チャキッ ブンッ ガキィンッ! http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/147
148: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:47:33.97 ID:YwcXU6C50 旧暗夜軍兵士「なっ!?」 アクア「そこまでよ」グッ ブンッ ドゴンッ 旧暗夜軍兵士「がっ!!! この――」グッ アクア「!」 フェリシア「ええい!!」チャキッ シュパッ! ザシュッ 旧暗夜軍兵士「かはっ……」ドササッ アクア「ありがとう、フェリシア」 フェリシア「いいえ、そんなお礼なんていいですよ。カムイ様、すぐに治療しますね。それっ!」シャランッ カムイ「ふぅ、ありがとうございます、フェリシアさん。それにアクアさんも、おかげで助かりました」 アクア「気にしないで。それよりも敵の士気が上がっているわ。さっきよりも勢いを増しているみたい」 カムイ「ここで戦う人たちはマクベスさんのことを信頼しているようですから」 フェリシア「それに、こっちよりも兵の数は多いです。このままじゃ、飲み込まれちゃいますよぉ」 アクア「最初は五分五分と思っていたけれど、今の状況は向こうに分があるわね」 カムイ「ええ、マクベスさんが陣地をすぐに放棄できたのも、こうして攻勢を掛けるためだったのでしょう」 カムイ(こちらが部隊を三つに分けることもすでに織り込んでいたのでしょう。どう戦況が動いても大丈夫なように策を巡らせていたはずです) カムイ「思った以上に強いですね、マクベスさんは」 アクア「ええ、本当にね。マークスは敵の援軍に攻撃を仕掛けるみたい。レオン達がこちらに向かっているから、到着までの間を繋ごうとしているようね」 カムイ「魔法部隊に距離を詰められれば、戦線は崩壊してしまいますからね。私たちは向かってくる敵の迎撃を続けましょう、レオンさん達が到着するまでの辛抱です」 フェリシア「わかりました。カムイ様」 アクア「右翼側も大丈夫だといいのだけど」 カムイ「大丈夫です、あそこにはブノワさんとフローラさんがいますし、抜けられる敵もそう多くは無いはずですから」 カムイ(きっと、大丈夫……) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/148
149: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:50:14.78 ID:YwcXU6C50 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 新生暗夜軍ジェネラルB「新たな敵を確認!」 フローラ「敵の増援が来たみたいね……。ブノワ、あなたは下がって」 ブノワ「しかし……」 フローラ「敵は魔法を中心としているわ。流石のあなたでもあれを耐えきるのは困難よ」 ブノワ「だが、それではフローラが……」 フローラ「そういう方面の攻撃には耐えられるつもりよ。それに遠距離ならそれだけで私に分があるわ」 ブノワ「……わかった。だが、危険だと判断したらすぐにサポートする」 フローラ「ええ、お願い」チャキッ ドドドドドドッ! 旧暗夜軍兵士「現状、ここまで来れたのは我々だけの様です」 旧暗夜軍ソーサラーB「上出来です。さすがにすべてを止めることは、かのマークス王子でも不可能というもの。このまま、敵戦線を端から刈り取っていくとしましょう。行きますよ!」 旧暗夜軍兵士「はっ! 掛かれ!!!」 旧暗夜軍兵士たち『おーーーっ!』 タタタタタッ フローラ「どうにかして敵の足を止めてください」 新生暗夜軍ジェネラルB「はっ! 各自攻撃を開始せよ!」 新生暗夜軍兵士「はい! これでもくらえ!!!」ググッ ブンッ 新生暗夜軍弓兵「我々も援護に入ります!」 フローラ「助かります」 フローラ(これで少しは数を減らせる。あとは奴らの魔法に注意さえすれば……) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/149
150: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:55:04.89 ID:YwcXU6C50 旧暗夜軍ソーサラーB「火力は落ちますが、まずは手始めに攻撃と行きましょう。一斉攻撃!」バッ フローラ「攻撃が来ます、備えて!」 新生暗夜軍ジェネラルB「くっ!」ググッ 旧暗夜軍ソーサラーB「ライナロック!」シュオンッ ドゴンッ‼‼‼ フローラ「っ‼‼‼」グググッ フローラ(さすがの威力です。ですが……)スッ シュオンッ 旧暗夜軍魔法兵「よし、あともう一撃で――!」 ドクンッ! 旧暗夜軍魔法兵「がっ!!! ううっ、ぐ、ぐる、くるしい……」 旧暗夜軍魔法兵「ど、どうした!?」 旧暗夜軍魔法兵「さ、寒い、なんで、こんな――」 フローラ「そこ!」チャキッ ブンッ ザシュッ! 旧暗夜軍魔法兵「かはっ………」ドササッ! 旧暗夜軍魔法兵「こ、これは……」 旧暗夜軍ソーサラーB「落ち着きなさい。見たところ、魔法反射の施しではありません。おそらく、何かしらの呪いを駆使する者がいるのでしょう。ですが、この程度の呪いなど恐れることはありません」 旧暗夜軍ソーサラーB(この呪いはとても強力なようですが、そんな相手に怯える必要がどこにもない。このまま、物量で押し切ってしまえばいいだけなのですから) 旧暗夜軍ソーサラーB「さて、次の手は果たして耐えられるか、見せてもらうとしましょう」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/150
151: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:57:26.28 ID:YwcXU6C50 新生暗夜軍ジェネラルB「攻撃の手を休めるな、攻撃し続けるんだ!」 新生暗夜軍弓兵「はっ、攻撃開始!」 ヒュンヒュンッ! 旧暗夜軍ソーサラーB「白兵部隊は正面へ攻撃を、奴らの注意を逸らすのです」 旧暗夜軍兵士「はっ!」タタタタッ! 新生暗夜軍ジェネラルB「くっ、近接戦も仕掛けるつもりか」 フローラ「向かってくるのなら相手をするまでです」グッ 旧暗夜軍兵士「へっ、そんなてめえから、始末してや――」 フローラ「はあああっ」チャキッ ズシャシャッ!‼ 旧暗夜軍兵士「ぐえっ……」ドササッ フローラ「まずは一人、次!」チャキッ 旧暗夜軍兵士「くらえ!」ブンッ フローラ「ふんっ!」ガキィンッ 旧暗夜軍兵士「くそっ、固い!」サッ フローラ「逃がしませんよ」ググッ 旧暗夜軍兵士「この構え!? 盾で吹き飛ばす気か!?」 フローラ「はああっ!」ダッ ドゴンッ 旧暗夜軍兵士「ぐへぁ!」ドサッ ゴロゴロンッ…… ブノワ「しかし、すごい勢いで飛んでいった…」 フローラ「はぁはぁ、貧弱な方ですね。この程度、全員返り討ちにして差し上げましょう」チャキッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/151
152: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/10(日) 23:59:55.20 ID:YwcXU6C50 フローラ(このまま耐え抜ければ……) 旧暗夜軍兵士「はああっ!」ブンッ 新生暗夜軍ジェネラルB「ふっ、その程度の攻撃!」チャキッ 旧暗夜軍兵士「おっと!」ササッ 新生暗夜軍ジェネラルB「ちっ、ちょこまかと」 旧暗夜軍弓兵「おら、後方ががら空きだ!」チャキッ パシュッ! 新生暗夜軍弓兵「がっ、くそ!」チャキッ パシュッ フローラ(敵は一箇所に攻撃が集中しているけど、この攻撃の規模なら受け切れる。だけど、そこに敵魔法部隊の援護がないのはなぜ?) フローラ「魔法部隊は?」 フローラ(さっきと変わらない。攻撃の準備をしてゆっくり前進してきている。だけど、多くの場所がこちらからの攻撃にさらされて攻勢に出られていない。敵の攻勢は弱まっている……) フローラ「この攻勢部隊を抑え込めれば、ここは守り切れ――」 ブノワ「フローラ、まずい!」 フローラ「え?」 ブノワ「敵白兵部隊の後方だ…」 フローラ「後方?」 旧暗夜軍魔法兵部隊「……」 フローラ「魔法部隊!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/152
153: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/11(月) 00:04:19.73 ID:itidMmvi0 旧暗夜軍兵士「白兵部隊の損耗がこれ以上無視できないところまで来ています」 旧暗夜軍ソーサラーB「ええ、ですがもう大丈夫です。さぁ、報いる時が来ましたよ。皆さん、攻撃の準備は整っていますね?」 旧暗夜軍魔法兵「はい」 旧暗夜軍ソーサラーB「よし、敵戦列に攻撃を仕掛けている兵に射線確保の合図を出しなさい」 旧暗夜軍兵士「はっ! 合図を出します」チャキッ パシュンッ ヒュィィィィンッ! フローラ「この音は……」 新生暗夜軍ジェネラルB「な、なんだ!?」 旧暗夜軍兵士「ようやくか! おらっ!!!」ドゴンッ 新生暗夜軍ジェネラルB「はっ、その様な攻撃が何度来ようとも意味など――」 旧暗夜軍兵士「全員射線を通せ!!! 消耗してるいい的を教えてやるんだ!」 タタタタタタッ! フローラ「!!」 新生暗夜軍ジェネラルB「こ、これは……」 旧暗夜軍兵士「視界開けます!」 旧暗夜軍ソーサラーB「ふっ、とても狙いやすい的が揃いましたねぇ」 旧暗夜軍兵士「射線通りました」 旧暗夜軍ソーサラーB「さぁ、マクベス様に立て付く愚かな敵を蹴散らすのです!」 新生暗夜軍ジェネラルB「か、各員、防御し――」 旧暗夜軍ソーサラーB「ライナロック!!!」シュオンッ! フローラ「!!!!」 ブノワ「!!!」ダッ シュオンッ ドゴオオオオオオォォォン!‼‼‼ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/153
154: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/11(月) 00:09:21.70 ID:itidMmvi0 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 カムイ「な、なんですか、この音は!?」 アクア「右翼最奥の方からよ」 カムイ「ブノワさんとフローラさんがいる所じゃないですか!?」 フェリシア「そ、そんな……」 カムイ「っ、すぐ援護に――」 新生暗夜軍兵士「正面、敵魔法部隊、接近して来ます。さらに西方向からも来ます!」 タタタタタタッ 旧暗夜軍ボウナイトA「どうやらうまくタイミングを合わせられたようだ」 旧暗夜軍ソーサラーA「よし、西部の部隊と合流できたようだな。このまま敵陣を叩く! 全員進め!」 ウオオオオオオオーーーーッ! カムイ「っ、こんな時に!!!」チャキッ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 新生暗夜軍パラディンA「右翼最奥が攻撃を受けたようです、被害の状況はわかりませんが、かなりの被害が予想されます」 マークス「くっ」 マークス(中央と西側に注意を逸らしつつ、隙を突いたということか。くそっ!) マークス「お前たちは攻撃された箇所へ援護に向かえ。攻撃を加えた者たちを背後から強襲せよ。私はここに残り指揮を続ける」 新生暗夜軍パラディンA「わかりました。援護に向かう、行くぞ!」 パカラパカラッ マークス「……む?」 ジャリッ シュオンッ マークス「!」サッ バシュンッ マークス(魔法攻撃か……) ???「おやおや、避けられてしまいましたか。次期王の肩書はお飾りではないようですね、マークス王子」 マークス「貴様も父上の下で動いていただけはあるようだな。マクベス」 マクベス「ふっ、お褒めの言葉と受け取っておきましょう。こうして戦うのはいつ以来のことでしょうか?」 マークス「テンジン砦以来だろうか。だが、あの時とは違うぞ」チャキッ マクベス「それはこちらの台詞です。ですが、あの時に比べれば優しいものですねよ、なにせ……」 シュオンッ パラパラッ マクベス「直撃を受ければ、痛み無く死ぬことが出来るのですから。これは最大級の慈悲と思っていただきたいくらいですよ」 マークス「ふっ、ならばその慈悲が私に通じるか試してみるといい」チャキッ マクベス「いいでしょう、私もあなたがガロン王様の後を継ぐのにふさわしかったのかどうか――」 「試させていただきましょう、マークス王子」ニヤッ http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/154
155: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/05/11(月) 00:09:56.28 ID:itidMmvi0 今日はここまで http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/155
156: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/06/07(日) 14:22:26.00 ID:Ud7W8enI0 ◆◆◆◆◆◆ ―白夜王国・渓谷出口の村『中央区・新生暗夜軍戦線右側』― フローラ「……」 ブノワ「フローラ、大丈夫か!?」 フローラ「………うっ、ううっ……ブノワ?」 ブノワ「ほっ、無事でよかった……」 フローラ「ええ……! ブノワ、その傷は」 ブノワ「大丈夫だ、大したことは無い……。攻撃が俺たちに直撃したわけではないからな……」 フローラ「駄目よ、すぐに治療するわ」 ブノワ「……すまない」 フローラ「いいえ、私の方こそごめんなさい。敵の動きに気づけていれば……」 フローラ(そう、気づけていれば、きっと……) ウウッ…… ダレカ……テヲカシテクレ… フローラ(こんな被害が出る事なんてなかった……) フローラ「………」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/156
157: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/06/07(日) 14:31:50.02 ID:Ud7W8enI0 ブノワ「フローラ、大丈夫だ……」 フローラ「だめよ、まだ治療は済んで――」 ブノワ「違う、俺のことじゃない。フローラのことだ」 フローラ「私のこと?」 ブノワ「ああ、この被害はお前の所為じゃない。俺も敵の狙いに気づけなかったし、ここにいる全員も気づいていなかった……」 フローラ「……」 ブノワ「だから、その、なんだ……」 フローラ「大丈夫、言いたいことはわかるわ。ありがとうブノワ、気遣ってくれて」 ブノワ「う、うむ……」 フローラ「なら、さっさとこの状況をどうにかしないといけないわ。はい、これでいけるわよね?」ポンポン ブノワ「ああ、問題ない。それでどうする……」 フローラ「空いた穴を塞いで、次の攻撃に備えないと。あれほどの魔法を次々に繰り出せるほど敵も余裕があるとも思えないわ。まずは負傷者を下げて陣形を再構築しないと……」 フローラ(だけど、敵の突撃部隊はすぐにでも再侵攻してくるはず。このわずかな間に負傷者を下げる方法なんて……) ブノワ「フローラ、負傷者のことなんだが……」 フローラ「ええ、仕方ないけれど下げられるだけになってしまうわね……」 ブノワ「いや、一つだけ考えた手があるのだが……」 フローラ「とりあえず説明して、今はどんな手でも使えるなら使わないといけないから」 ブノワ「ああ、わかった。その手だが――」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/157
158: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/06/07(日) 14:37:41.22 ID:Ud7W8enI0 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 旧暗夜軍ソーサラーB「ふむ、攻撃を収束させすぎましたか」 旧暗夜軍兵士「ですが、敵の隊列には穴が開いています。突入部隊は指示があり次第、攻撃に移れます」 旧暗夜軍ソーサラーB「よろしい。再攻撃に入るように指示を出しなさい」 旧暗夜軍ソーラサーB(しかし、思ったよりも混乱はありませんか。流石に敵の練度も筋金入りでしょう。ですが、これほどに穴だらけになった陣形を維持することは困難、もうこちらの勝利は確実でしょう) ガシャンガシャンッ 旧暗夜軍兵士「敵に動きあり!」 旧暗夜軍ソーサラーB「この期に及んでまた陣を組み直すつもりですか。さて、穴だらけの陣をどう埋めるつもりでしょうか?」 旧暗夜軍兵士「それが、敵は前進しています!」 旧暗夜軍ソーサラーB「前進!?」 新生暗夜軍ジェネラルB「突撃してくる者たちの攻撃を恐れることは無い! 前進し陣を再構築するんだ」 新生暗夜軍兵士「側面、弓兵隊で固めました」 新生暗夜軍ジェネラルB「よし、弓兵隊は側面から迫る敵の迎撃に努めよ。手の空いている者はこの内に負傷者を後方へ下げるのだ」 新生暗夜軍兵士「はっ!」タタタタッ フローラ「一時的に前進して負傷者を後方へ下げるための陣を作るっていう案だけど、うまく行きそうね」 ブノワ「ああ、よかった。だが、その分、敵の攻撃は激しくなる……」 フローラ「それは覚悟の内よ。少なくとも、これで穴は埋められたわ」 フローラ(あとは耐えるだけよ) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1572435960/158
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