【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―7― (306レス)
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59: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)20:47 ID:Qc3Qcj7/0(2/10) AAS
シャーロッテ「ルーナ、援護しなさい!」ダッ

ルーナ「まかせて!」チャキッ ダッ

旧暗夜軍ブレイブヒーロー「ランサー、先に俺が出る。援護しろ」ダッ

旧暗夜軍ランサー女「了解」タタタタッ

シャーロッテ(男が先行ね。馬鹿正直に攻撃しても避けられる。なら、このトマホークで!)チャキッ
省17
60: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)20:50 ID:Qc3Qcj7/0(3/10) AAS
  ズササーーーッ!

ルーナ「っ、はぁはぁ……」

シャーロッテ「はぁはぁ……はぁはぁ……」

ルーナ(あの女、壁蹴って一気に距離を詰めてきたわ。なに、このふざけた戦い方は)

シャーロッテ(あ、あぶねえ……。何が起きたかわからないけど、二人のおかげで助かった)
省12
61: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)20:57 ID:Qc3Qcj7/0(4/10) AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

レオン「状況はどうなってる?」

新生暗夜軍ダークナイトA「はい。前方の十字路に敵部隊を確認。さらに後方からノスフェラトゥも迫っています」

レオン「そうか。まさかこんな形で追い込まれることになるなんてね……。後方のノスフェラトゥの対処をお前たちに任せてもいいか?」

新生暗夜軍ダークナイトA「はい、お任せください!」パカラパカラッ
省16
62: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)21:00 ID:Qc3Qcj7/0(5/10) AAS
 バサバサッ

リンカ「よし、ここくらいでいいか。空から鳥が落ちてきたのを見る限り、あの靄は上にもあるだろうからな」

リンカ(さてと、サクラたちが逃げた方角がわかりそうな何かはあるか?)

リンカ「向こうが入ってきた門か。あたしたちが逃げてきた大通りとは別方向となると、西側に向かうくらいしかないが……」

 ドゴンッ バゴンッ!
  グオオオオオオオオオオオッ! 
省16
63: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)21:04 ID:Qc3Qcj7/0(6/10) AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 キィン!

ルーナ「っ!」

旧暗夜軍ブレイブヒーロー「ふん、その程度か」

ルーナ「まだまだ!!」ダッ

旧暗夜軍ブレイブヒーロー「ふっ、そうこなくては。だが、この程度では、な!」ダッ
省16
64: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)21:07 ID:Qc3Qcj7/0(7/10) AAS
旧暗夜軍ブレイブヒーロー「はあああっ!!!」ブンッ

ルーナ「ちっ」サッ チャキンッ

 ガキィンッ
  ズサササーーーッ スタッ

ルーナ「はぁ……はぁ……」

 ドゴンッ!!!
省13
65: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)21:13 ID:Qc3Qcj7/0(8/10) AAS
シャーロッテ(全くもってその通りよ。ルーナとの連携はこいつらの連携に及ばないし……それに……)

 ドゴンッ! バギッ!

ルーナ「……もうすぐ奴らが来るわね。このままじゃ、本当にサンドイッチよ」

シャーロッテ「洒落にならないわよ、それ」

ルーナ「……ごめん」
省11
66: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)21:21 ID:Qc3Qcj7/0(9/10) AAS
シャーロッテ「ほら、ルーナもしょげてないでさっさと気合い入れなさい。たしかに相手は強いけど、まだこっちは死んでないんだから圧倒的ってわけじゃない。こっちにも勝機はある、そうでしょ?」

ルーナ「……そうね。ここで落ち込んでも勝機は巡ってこないわ」チャキッ

シャーロッテ「そうそう、ちなみに私は良い男ゲットして玉の輿に乗るまで死ぬ気はないから」

ルーナ「はぁ、そんなのがあんたの夢なわけ?」

シャーロッテ「なに? 悪い?」
省9
67: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/23(月)21:23 ID:Qc3Qcj7/0(10/10) AAS
今日はここまで

 シャーロッテはやっぱり姉御的な立ち位置がしっくり来てしまう。

 明日はピエリの誕生日です。なので、短いピエリリスを上げようと思います。
68: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/24(火)19:55 ID:vF+jj9uO0(1/6) AAS
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
―ピエリ誕生日SS―

 誕生日を迎えることが大人になる事じゃないって知ったのは、あの子に出会ってからだと思う。それまでの誕生日はただ歳を重ねる事だけしか出来ていなくて、ピエリは大人に近づいてなんていなかった。そんなことを思いながら雪が降る空の下にいると、声が聞こえた。

「駄目ですよ、ピエリさん。そのままじゃ、風邪を引いちゃいます」

 そう言って駆け寄ってきたその子を見ていると、お母さんを思い出す。
 ピエリのお母さんはとっても優しくて、お料理上手の綺麗な人だった。
 ピエリが何かを間違ったことをしたら怒ってくれて、最後には優しくしてくれた。
 そんなお母さんがピエリは大好きで、なりたい大人と言われたらお母さんって答えるほどだった。
 だけど、ある日、お母さんは真っ赤に染まって居なくなった。
 それからお料理の匂いもしなくなった。
省8
69: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/24(火)20:00 ID:vF+jj9uO0(2/6) AAS
 誰もいない場所ならそんなことを考えなくてもいい。そうしてピエリが逃げ込んだのが星界の小さな祠みたいな場所だった。
 そこで、ピエリはその子に出会った。その子のことをピエリは全然知らなかったけど、向こうはピエリのことを知ってた。
 なのに、その子はピエリのことを怖がったりもしないで、言葉を掛けてきたから思わず聞いた。

『あなた、ピエリが怖くないの?』

 ピエリの質問に、その子はこう返してきた。

『その、怖がられたいんですか?』

 それにピエリは怖がられたくないって、素直に口にしていた。
 素直にそう口にしたら、すごく悲しくなって涙が出る。声を出さないように頑張ったけど、口の中から漏れ出して自然と体が丸くなって動けなくなった。
 だけど、こうやって泣いても気にしてくれないと思う。ピエリの事を知ってるなら関わらない方がいいってみんな知ってるから。だから、その子も声を掛けてくれない、そう思った。
省8
70: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/24(火)20:04 ID:vF+jj9uO0(3/6) AAS
「駄目じゃないですか、今日の主役が何も言わずに外に出たりしたら。皆さん、探していましたよ」
「今日はピエリの誕生日で、ピエリが主役なの! だから問題ないはずなのよ」
「いいえ、何をしてもいいってわけじゃありませんよ。むしろ、準備してくれている皆さんを心配させたらだめです」
「ぶーっ、リリスは堅物なの」
「堅物で結構ですよ。ああ、頭にいっぱい雪が乗ってるじゃないですか」

 さっきまで怒っていたのに、すぐにリリスはピエリを心配してくれる。ピエリの頭に乗った雪を優しく払ってくれて、それがとっても心地よくて嬉しくもあった。
 出会ったあの日から、リリスはピエリのことを怖がったりしなかった。
 一緒に星界を歩いてくれたし、外への買い出しの手伝いなどもしてくれた。
 何より、間違ってることをピエリがしようとすると、止めようとしてくれて、だけどそれが原因で喧嘩になったりもした。でも、リリスはピエリを止めることをやめなかった。
 ある日、本当に大喧嘩に発展したことがある。その喧嘩はピエリが勝ったけど、リリスはずっとピエリが間違ってるから止めるって言ってて、どうして止めるのって聞いた。
省3
71: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/24(火)20:09 ID:vF+jj9uO0(4/6) AAS
「どうしたんですか、なんだか嬉しそうですけど」
「えへへ、リリスってお母さんみたいって思ったの」
「またですか。残念ですけど、私はあなたみたいな子供、知りませんよ」
「うう、酷いの。ピエリ、こんなにリリスのこと愛してるのに」
「はいはい、ピエリさんに愛されて私はとても幸せですよ。よし、これで雪は落ちましたね。あとは傘とマフラーを……」

 リリスは傘を開くとピエリが入るように身を寄せてくれる。さらにマフラーも巻いてくれたから、首元がとっても暖かくなって思わず息が漏れた。

「ふぅ〜、あったかいの〜」
「ここで風邪を引いたら大変ですからね。今度からは防寒具を付けて外に出てください」
「はーい。だけど、一人で外に出たことは怒らないのね」
「い、いえ……まぁ、ピエリさんが一人でいてくれて助かったというのもありますから……」
省5
72: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/24(火)20:15 ID:vF+jj9uO0(5/6) AAS
「ピエリの?」
「はい。本当は他の皆さんと一緒にお渡しするべきでしょうけど、これから準備とか色々とあって渡す時間が無さそうだなって。なので、私だけズルしちゃうことにしました」

 そうして差し出されたプレゼントを受け取ると、胸の奥がとても熱くなる。なんだか表現できない色々な思いが体の中を駆け巡るような感じがして、次第に顔も熱くなり始めた。
 その熱を逃がすように顔を下げて、まずはお礼をと口が開いた。

「あ、ありがとう……なの」
「ふふっ、どういたしまして。これで一つ大人になりましたね」
 そう言って、リリスはピエリの頭を優しく撫でてくれた。

『また大きくなったわね』

 同時に記憶にあるお母さんを思い出す。いつの誕生日だったかはわからないけれど、それは確かにピエリが成長していることを喜んでいるお母さんの姿だ。
省14
73: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/12/24(火)20:18 ID:vF+jj9uO0(6/6) AAS
 今日はこれだけ

 ピエリは守られるよりも一緒にいて、きちんと導いてくれる人がいればきっと素敵な大人になれる子だって思ってる。
 リリスはああ見えて肝が据わってるはずだから、ピエリと一緒に歩んでいける友人になれると思う、そんなお話でした。

 改めて、ピエリ誕生日おめでとう。
74: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/01/05(日)16:12 ID:YeOTlC7p0(1/14) AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◆◆◆◆◆
―白夜王国・渓谷出口の村『中央区・大屋敷内部』―

マクベス「ノスフェラトゥは村内に戻ってきたようですね」

旧暗夜軍兵士「はい。ですが、西側へ回り込んだ群体は外周で待機していた敵軍と交戦、多くが撃破されたようです」

マクベス「そうですか、まあいいでしょう。障壁がある限り、敵が入ってくることはありえません。それに東側だけでもノスフェラトゥが戻ってきているのであれば上出来です。それよりも、南区域についての報告をおねがいします」

旧暗夜軍兵士「はい。敵は西区域より侵入した部隊が南区域の敵部隊と合流。残念ですが南の第一防衛線維持は不可能と判断し、現在第二防衛線を構築しつつ、最終防衛線での準備に取り掛かっています」
省17
75: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/01/05(日)16:15 ID:YeOTlC7p0(2/14) AAS
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
◆◆◆◆◆◆
―白夜王国・渓谷出口の村『東区域・大通り』―

新生暗夜軍兵士「敵、十字路に向かって進軍中!」

新生暗夜軍兵士「怯むな、数ならばこちらが優勢だ。このまま十字路を抑えるぞ!」

新生暗夜軍兵士「前方、敵ジェネラル部隊が来ます!」

レオン「それは僕たちの役目だ。エリーゼ、頼む」
省12
76: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/01/05(日)16:19 ID:YeOTlC7p0(3/14) AAS
レオン「敵の重装兵が増えたみたいだ」

エリーゼ「大丈夫、あたしの魔法でやっつけちゃうんだから!」

レオン「まて、おそらく魔法反射の特殊処置を施している奴らだろう。一撃で倒し切れないと手痛い返しを受けることになるよ」

エリーゼ「え、それじゃどうするの?」

レオン「今の目的は、サクラ王女たちを見つけ出して合流することだ。敵の意識を防衛にだけ集中させられればそれでいい。ジェネラル隊、すまないが仕掛けてくれるかい?」
省21
77: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/01/05(日)16:22 ID:YeOTlC7p0(4/14) AAS
◆◆◆◆◆◆
―渓谷出口の村『東区・家屋密集地帯』―
 〜合図が出る少し前〜

ノスフェラトゥ「グオオオオオオォォォ!!!!!」

シャーロッテ「うるさい奴がいっぱい来たわね」

ルーナ「ええ、それでどうする?」

シャーロッテ「ノスフェラトゥを足止めしないといけない気もするけど、背中見せたら目の前の二人が飛んできそうね」
省14
78: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2020/01/05(日)16:24 ID:YeOTlC7p0(5/14) AAS
サクラ(今、私に出来ることは目の前の敵を倒すことだけ。死なないためにも、この先続いて行く白夜王国の姿を見続けるためにも、こんなところで終われない!)

サクラ「行きます!」チャキッ ギリリッ

ノスフェラトゥ「グオオオオッ!!」ダダダダダッ

サクラ(私たちを見つけた以上、敵はまっすぐに向かってくるだけ。家屋を破壊する素振りもない。なら……)

サクラ「そこです!」パシュッ
 
 ズビシャァ!
省15
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