ちとせ「あなたの魔法にかけられて」 (34レス)
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1: 2019/10/24(木)20:16 ID:50q1lmNU0(1/34) AAS
※ちとちよ初挑戦SSです。

モバP(以下 P)「ちとせ、千夜」

千夜「なんですか、急に」

P「まぁお前らをプロデュース始めてだいぶ経ったよなってな」

千夜「はぁ……何を言っているのですか? 今日の予定を話すのでしょう?」
省6
15: 2019/10/24(木)20:41 ID:50q1lmNU0(15/34) AAS
P「ま、お前にできるかどうか俺が判断してだけどな」

千夜「お前に私の管理を預けろと……」

P「別に嫌なら構わないぞ、お前に合いそうな仕事のジャンルだって浮かぶしな」

ちとせ「え? どういうの? 私それ聞いてみたいな」

P「まぁ掃除が苦手らしいからちとせのために五十嵐さん辺りから学ぶとか……」
省4
16: 2019/10/24(木)20:42 ID:50q1lmNU0(16/34) AAS
ちとせ「ありがとうね、プロデューサー」

P「なんの話だ?」

ちとせ「さっきの話、千夜ちゃんが私のためにって色々とお仕事を受けてくれるようになったでしょう?」

P「まぁそうなるだろうと思ってたからな」
省2
17: 2019/10/24(木)20:44 ID:50q1lmNU0(17/34) AAS
ちとせ「そう、そうすれば私以外にも千夜ちゃんにとって大事なものが、居場所がきっと見つかるから」

ちとせ「だからありがとう、なのよ。魔法使いさん」

P「何言ってんだ、この話はお前が一番大変なんだぞ?」

ちとせ「えっ?」

P「当たり前だろ? 『お前の仕事に』、千夜がついていくんだ。ちとせは間違いなく千夜より売れてなきゃいけないんだぞ?」
18: 2019/10/24(木)20:45 ID:50q1lmNU0(18/34) AAS
ちとせ「もし千夜ちゃんの方が人気になったら……私が千夜ちゃんのお仕事についていけばいいんじゃないの?」

P「バカ言え、そんな方向転換認められるか」

ちとせ「変なところが厳しいのね、結構甘い人に見えたけど」

P「単純な話だよ」

P「千夜が『ちとせは間違いなくトップになる』って信じてるんだ。俺はそれを信じるだけだ」
19: 2019/10/24(木)20:45 ID:50q1lmNU0(19/34) AAS
ちとせ「………そう」

P「最初に言ったろ? 判断を仰ぐって。だから俺は千夜の言葉を信じるさ」

ちとせ「それならファンのみんなを魅了していかないとね、千夜ちゃんのためにも」

P「吸血鬼なんだろ?なら眷属?ってやつにしてやれよ 楽になるんじゃないか?」

ちとせ「魅了も支配も、眷属とは違うものよ? 恋と愛くらい違うもの」
20: 2019/10/24(木)20:46 ID:50q1lmNU0(20/34) AAS
P「方向性は似てるだろ?」

ちとせ「だーめ、私の僕ちゃんは千夜ちゃんだけなんだから。 ……今のところは」

P「今のところは?」

ちとせ「だって、プロデューサーっていうのは私の最初のファンなんでしょう?」

ちとせ「それならあなたを魅了して、支配して、僕ちゃんにするくらいのこと、できなきゃいけない。そうでしょ?」
21: 2019/10/24(木)20:46 ID:50q1lmNU0(21/34) AAS
ちとせ「どう? 私に跪く気になった?」

P「俺がお前に溺れても仕事がくるくらい売れたら考えてやるよ」

ちとせ「そう? ならちゃんと待ってきてね? 私にぴったりのお仕事を」

P「わかりましたよ、お嬢様」

ちとせ「ふふっ、よろしい」
22: 2019/10/24(木)20:47 ID:50q1lmNU0(22/34) AAS
〜今に戻って〜

ちとせ「おつかれさま、千夜ちゃん」

千夜「お嬢さまこそ、ファッションショーの撮影でしたか」

ちとせ「えぇ、薔薇とドレスなんてあの人も私のツボがわかってるみたい」

千夜「ですが変なことを言われていませんでしたか? よもや」
省4
23: 2019/10/24(木)20:49 ID:50q1lmNU0(23/34) AAS
千夜「おい、お前! なんですか今日の仕事は!!」

P「『ラブリー千夜りんのラブ卍占い』? あと、声がでかい」

ちとせ「千夜ちゃんラブリーだものね」(笑いを堪えてる

P「この前藤居さんに占い習ってたろ、実践だ実践」

千夜「コント番組の5分枠でしたが?」
省4
24: 2019/10/24(木)20:50 ID:50q1lmNU0(24/34) AAS
P「千夜、不貞腐れてるのはいいけど次の仕事来てるぞ」

千夜「次は一体どんな……っ、VelvetRoseの仕事、ですか」

ちとせ「雑誌のインタビュー……結構大きいところだよね? ここ」

P「まぁ事務所で大々的に広告したしな。 インタビューに答えられるようにしておけよ?」

千夜「……無論です。お嬢さまとの仕事を失敗などするものですか」
省1
25: 2019/10/24(木)20:50 ID:50q1lmNU0(25/34) AAS
P「まぁデビューしたてだからな、抱負と、近況と、相方のこと……」

千夜「それくらいなら軽く打ち合わせればいけますね、お嬢さま」

ちとせ「そうね千夜ちゃん。お互いのことならいくらでも語れちゃいそう」

P「あと、最近の仕事のことな」

千夜「最近の……仕事?」
26: 2019/10/24(木)20:52 ID:50q1lmNU0(26/34) AAS
P「ちとせは今度のラジオ公開収録のことと、ファッションショーのことよろしくな」

ちとせ「だいぶファンもついてきたから楽しみかな、直接顔を見るのはライブ以来だし?」

P「ファンの顔を見たいと思えるようになったならアイドルとして成長してる証だな」

ちとせ「そう? 今ならあなたを魅了できる?」

P「されてるされてる。ドームでライブしたら跪いてやるよ」
省2
27: 2019/10/24(木)20:55 ID:50q1lmNU0(27/34) AAS
P「千夜、とりあえずVelvetRoseとしての活動のとこだけ話しとけ」

千夜「……それでいいのですか? 不本意ながらも仕事は他にもしているのに」

P「雑多過ぎて一個一個言えないだろ、メインもほとんど無しでゲスト出演ばっかりなんだから」

ちとせ「つまり私がユニットのこと以外を話して、千夜ちゃんがユニット活動のことを話せばいいってことね?」

P「そういうこと。そっちの方楽だろ?」
省2
28: 2019/10/24(木)20:58 ID:50q1lmNU0(28/34) AAS
P「ならよかった。とりあえず今日のところはお疲れ様だ。事務所に寄るか? 屋敷まで送ろうか?」

千夜「屋し」

ちとせ「今日はちょっと歩いて帰りたいな。……大丈夫だよ。 今日は調子がいいし、もう夜だから」

千夜「わかりました。お供します。 聞きましたね、事務所に」

P「了解、千夜、ちとせになんかあったら即連絡しろ。車すぐ回すから」
省1
29: 2019/10/24(木)21:00 ID:50q1lmNU0(29/34) AAS
〜帰り道〜

ちとせ「ふふっ」

千夜「どうかしましたか」

ちとせ「ううん。お気に入りの散歩コースだったのに、最近は走ってばかりだったから」
省3
30: 2019/10/24(木)21:00 ID:50q1lmNU0(30/34) AAS
ちとせ「…………簡単な話じゃない。千夜ちゃんは私のこと、一番知っているんだから」

千夜「ですが、私は空っぽな人間です。 お嬢さまのことだけを語って許されるほどでもないことは、わかっています」

ちとせ「そしたら私がその分千夜ちゃんのことを話してあげるから。安心して?」

千夜「……はい。お嬢さま」
31: 2019/10/24(木)21:01 ID:50q1lmNU0(31/34) AAS
ちとせ「ねぇ千夜ちゃん」

千夜「はい」

ちとせ「アイドル、どう?」

千夜「私には、まだわかりません。歌もダンスもバラエティも、全てはお嬢さまと同じ場所にいたいからです」

ちとせ「そう、私は千夜ちゃんが色んなお仕事をしてるところが見られて楽しいの」
省2
32: 2019/10/24(木)21:02 ID:50q1lmNU0(32/34) AAS
ちとせ「気づいてないなぁ、千夜ちゃん」

ちとせ「インタビューのこと、ユニットのこともさ、先の、未来のことなんだよ」

ちとせ「千夜ちゃんが前を向いて、私は期待よりもずっと……先のことが楽しみになっちゃってるの」

ちとせ「……ホント、魔法をかけられちゃったのかな」
33: 2019/10/24(木)21:04 ID:50q1lmNU0(33/34) AAS
千夜「お嬢さま?」

ちとせ「ううん、独り言。売れちゃったら変装しないといけないかもね?」

千夜「その時になれば、私がお嬢さまをお守りします」

ちとせ「わかった。じゃあ明日も頑張ろうね、千夜ちゃん」

千夜「はい、お嬢さま」
省1
34: 2019/10/24(木)21:08 ID:50q1lmNU0(34/34) AAS
初挑戦のちとちよSSでした。
プロデュース方針的なSSになってましたがこれが続くのかは不明。
でもこういう方針も面白いと思います。

依頼出してきます。
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