高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「のんびり勝負のカフェで」 (36レス)
上下前次1-新
1: [sage saga] 2019/06/24(月)19:32 ID:15of7GWE0(1/36) AAS
――おしゃれなカフェ――
『ダブルフレーバークレープ』
片方には生チョコとイチゴを、片方にはがっつりウインナーを。今日はどっちの気分?
※ご希望に応じて中身を変更することもできます
※お一方のみに正解をお伝えすることもできます。クイズにしてみるのも……。
北条加蓮「あー、これのことだったんだ……」
高森藍子「これのこと?」
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2: [sage saga] 2019/06/24(月)19:32 ID:15of7GWE0(2/36) AAS
レンアイカフェテラスシリーズ第76話です。
<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「膝の上で」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「最初にカフェで会った時のこと」
〜中略〜
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「2人きりのカフェで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「しっとり雨模様のカフェで」
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「真剣勝負のカフェで」
省1
3: [sage saga] 2019/06/24(月)19:33 ID:15of7GWE0(3/36) AAS
加蓮「ほら、前に私と藍子でさ、勝負したじゃん」
藍子「勝負……。私が、髪飾りを持ってきた時の?」
加蓮「ん。あの時店員がなんかしたり顔っていうか、いいこと思いついた! みたいな顔してたから」
藍子「それならこのメニューは、あの時の私と加蓮ちゃんをアイディアになったもの、ってことでしょうか?」
加蓮「かもね」
省7
4: [sage saga] 2019/06/24(月)19:33 ID:15of7GWE0(4/36) AAS
藍子「あれ? これは、お1つってことになるんでしょうか。……あっ、1つ注文すると、ワンセットで1つずつ頂けるんですね」
藍子「じゃあ、お1つお願いしますっ」
加蓮「よろしくねー。……そっか。これってまた勝負するってことだよね。今度も勝てるかな……」
藍子「あっ。せっかくなら、本当に私と加蓮ちゃんがモデルになったのか、聞いておけばよかったぁ……」
加蓮「藍子、すごく手強くなったもんね。でもそれが楽し――」
省7
5: [sage saga] 2019/06/24(月)19:34 ID:15of7GWE0(5/36) AAS
藍子「ほら、このメニュー。気になってしまうじゃないですか。本当に、元になったのは私と加蓮ちゃんなのかな? って」
藍子「もしかしたら、ぜんぜん違う番組とかを見て思いついたものなのかも……」
加蓮「それはあるかもね。たまにやってるじゃん、カードを裏返しにして心理戦を……みたいなヤツ」
藍子「それって裕子ちゃんのやってる――」
加蓮「あれはサイキックだから別物」
省5
6: [sage saga] 2019/06/24(月)19:35 ID:15of7GWE0(6/36) AAS
加蓮「……いや無いから。超能力とか。魔法とか。ある世界にはあるけど、この世界にはないから」
藍子「でも、もし加蓮ちゃんの手に持っているポテトがいっぱい増えるサイキックがあったら?」
加蓮「私今日からパッショングループになります」
藍子「なんだかいろいろ飛び越えちゃってませんか!?」
加蓮「ボンバーって言えばパッションになれるんですよね。大丈夫です。言えます」
省1
7: [sage saga] 2019/06/24(月)19:35 ID:15of7GWE0(7/36) AAS
藍子「……そんなにポテトが食べたいなら、私が作ってあげましょうか?」
加蓮「藍子」
藍子「はい」
加蓮「それは――違うの」
藍子「……!」
省4
8: [sage saga] 2019/06/24(月)19:36 ID:15of7GWE0(8/36) AAS
加蓮「それに藍子が作るとカロリーオフとか油っこくないとかになるじゃん」
藍子「ぎくっ」
加蓮「優等生のポテトなんて興味ない!」
藍子「優等生のポテト」
加蓮「不良のポテト、出来損ないのポテト、そして宝石のようなポテト……。そういうのが全部あって、私の好きなポテトなの」
省5
9: [sage saga] 2019/06/24(月)19:36 ID:15of7GWE0(9/36) AAS
……。
…………。
加蓮「さて、クレープが2つ来たね」
藍子「来ましたね。味を変えてください、ってお願いはしていないので、片方が生チョコとイチゴのクレープ。そして、もう片方がウィンナーのクレープのハズです」
加蓮「見た目は全然変わらないね。ま、じゃないとクイズにならないけど」
省6
10: [sage saga] 2019/06/24(月)19:37 ID:15of7GWE0(10/36) AAS
藍子「あっ。そっか。これ、また私と加蓮ちゃんで勝負することになっちゃうんだ……」
加蓮「それ今まで気付いてなかったの……? 藍子はどっちが食べたい?」
藍子「う〜ん。今日は、朝ごはんをあまり食べてないから、ウインナーの方が食べたいかな?」
加蓮「肉食系藍子ちゃん。私は生チョコの方がいいなー。甘いのが食べたい気分だし♪」
加蓮「いつもとはタイプが違うけど、やっぱり新作スイーツはチェックしとかないとねっ」
省4
11: [sage saga] 2019/06/24(月)19:37 ID:15of7GWE0(11/36) AAS
藍子「ごほん。あれはっ、自作自演とかじゃなくて、私がその……、うっかりしてただけですっ」
加蓮「歌鈴と愛梨がこっちへようこそって顔で手招きしてるわよ?」
藍子「ううぅ〜〜〜。そのお誘いは……だって、手のかかるうっかりさんだってモバP(以下「P」)さんに思われるのは、その、ちょっと……」
加蓮「うっわー、藍子ちゃん冷たー。あーあ、あの2人がどんな顔するかなー。きっとがっかりって感じで肩を落とすんだろうなー」
藍子「そういう罪悪感が生まれるようなこと言わないでくださいっ」
省4
12: [sage saga] 2019/06/24(月)19:38 ID:15of7GWE0(12/36) AAS
――少しだけ経ってから――
※作者注:これ以降の「左」「右」は、明確な前置きがない限り「加蓮から見て」となります
加蓮「改めてだけど、目の前には生地が厚くて見えないクレープが2つ。片方はチョコ&イチゴでもう片方はウインナー」
加蓮「藍子は、朝ごはんが少なかったからがっつりウインナーでいきたい。私は答えを教えてもらってる」
加蓮「さらに言えば、このクイズは"隠す側が、自分の意志で左側と右側を決めること"が結構大切になってくるんだよね」
省4
13: [sage saga] 2019/06/24(月)19:38 ID:15of7GWE0(13/36) AAS
藍子「では――うんっ」
藍子「じ〜」
加蓮「じー」
藍子「じぃ〜〜〜」
加蓮「……、じー……」
省5
14: [sage saga] 2019/06/24(月)19:39 ID:15of7GWE0(14/36) AAS
加蓮「ほら、藍子? 勝負はもう始まってるんだよ。いつかの誕生日の時と違ってノーヒントのクイズなんだし、何か言ってくれないと私も反応しようがないよ?」
藍子「そうですね……。じゃあ、加蓮ちゃん。正解は――」ハッ
藍子「待ってください。ここで"正解は左ですか?"って聞いたら、それで質問回数が1回減ってしまいます!」
藍子「もしかして、それで質問の回数を減らそうとして……? 加蓮ちゃん、ずるいっ」
加蓮「ちっ」
省4
15: [sage saga] 2019/06/24(月)19:39 ID:15of7GWE0(15/36) AAS
加蓮「藍子、1つアドバイスをしてあげる。質問は3回だけど、質問形にしないで、かつ私が反応せざるを得ない言い方にすればいいの」
藍子「質問にしないで、加蓮ちゃんが反応しないといけない言い方……。なるほど。え〜っと……」
藍子「――正解は、加蓮ちゃんから見て、右のクレープですよね」キリッ
藍子「こんな感じですか……? 質問ではなくて、確認のつもりで言ってみましたっ」
加蓮「そうそう! こういうルールって穴をつくのが常識だからねー」
省6
16: [sage saga] 2019/06/24(月)19:40 ID:15of7GWE0(16/36) AAS
加蓮「こういうのも慣れればいいの。藍子にとってのダンスレッスンと同じ。騙し慣れてないなら騙し慣れればいいの」
藍子「……できれば、人をダマすことには慣れたくないですね」アハハ
加蓮「盗賊の次は詐欺師の役が来たりして?」
藍子「それはPさんからお話が来ても断りますっ。やるなら加蓮ちゃんがやってくださいっ」
加蓮「ほー。私なら詐欺師をやっても違和感ないと。私なら"乗った!"って言って飛びついてくると」
省5
17: [sage saga] 2019/06/24(月)19:40 ID:15of7GWE0(17/36) AAS
□ ■ □ ■ □
藍子「加蓮ちゃんは、私の手の力や、目線を見てぴたりと当てたんですよね」
加蓮「そうだね」
藍子「でもクレープは、手には入らないから……あの時みたいに、手の力で判断するのは難しそう」
藍子「他に、なにか手がかりになることはあるかな……? う〜ん……」
省8
18: [sage saga] 2019/06/24(月)19:41 ID:15of7GWE0(18/36) AAS
加蓮「ま、"最初に決まってた答えの逆にした"ってだけだから、完璧に自分で決めたっていうのも変な話だし……」
加蓮「うーん……。そう考えると、このクイズメニューってちょっと微妙なのかもね」
藍子「へ?」
加蓮「やっぱりこういうクイズって、出題……はともかく、答えって出した側が全部決めるべきだと思うの」
加蓮「だから、例えば最初に置く皿の方向もお客さんに決めてもらうとか……」
省3
19: [sage saga] 2019/06/24(月)19:41 ID:15of7GWE0(19/36) AAS
藍子「おかしくなんてありませんよ。加蓮ちゃんも、すっかりカフェのお客さん――ううんっ、カフェの住人さんだなって♪」
加蓮「……一応私、これでも住んでる家があるんだけど?」
藍子「もちろんそうですね。私だって、カフェに住んではいませんから」
藍子「だから、これは例え話なんです。1箇所のカフェに、長い時間いたら……他のお客さんと、時間を共有している気持ちになれませんか?」
藍子「同じ場所で、同じ時間を過ごしてて……。そこに、のんびりした気持ちが加わって」
省5
20: [sage saga] 2019/06/24(月)19:42 ID:15of7GWE0(20/36) AAS
加蓮「手のかかるノロマで面倒くさくて目の前の勝負から逃げようとするアホな妹がいるから」
藍子「そこまでっ!? かっ、加蓮ちゃんこそ……ええと……。口がうまくて頭が回ってイタズラが得意で真面目すぎる、あっ、あほな妹さんじゃないですか!」
加蓮「くくっ。慣れてないのに無理しちゃって。それ褒めてない? ……で、勝負から逃げようとするのはよくないと思うんだけどなー?」
藍子「はっ。そういえば、今はクレープ当てのクイズをやってる途中でしたね」
加蓮「藍子にかかるとなんでもゆるふわ化するなぁ。もうちょっとピリピリしたのが好きなのに」
省2
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