高木さん「間接キスだね」西片「えっ?」 (16レス)
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1: [sage saga] 2019/06/19(水)23:19 ID:ikHTZENWO携(1/13) AAS
「あのさ、高木さん」
「なに?」
僕の隣の席に座る高木さんは、からかい上手。
そんなことは、わざわざ説明するまでもない。
しかし、今日の彼女は、少し様子がおかしい。
「もしかして、体調が悪いの?」
僕がそう尋ねた理由は、2つある。
ひとつは、顔色が悪いこと。
これに関しては、あまり自信がない。
女子の顔なんてジロジロ見れないからだ。
省27
2: [sage saga] 2019/06/19(水)23:21 ID:ikHTZENWO携(2/13) AAS
「そんなに心配しなくても大丈夫だってば」
「でも……!」
「ちょっと休めば平気だから」
あの後。
僕はすぐさま、高木さんを保健室へ運んだ。
しかし、保健の先生は不在らしく。
なにも処置が出来ないまま無力感に苛まれる。
「やっぱり保健の先生を呼んでくるよ!」
「だから、大丈夫だってば」
「だけど……!」
省24
3: [sage saga] 2019/06/19(水)23:22 ID:ikHTZENWO携(3/13) AAS
「高木さん、すごい汗だよ」
いつものように僕をからかって。
少しだけ、笑顔になったけれど。
彼女の、可愛らしい丸い額には。
冷や汗で前髪が張り付いている。
僕は思わず、それを取ろうと手を伸ばして。
「西片……?」
「っ……なんでもない!」
即座に手を引っ込める。
危ないところだった。
省18
4: [sage saga] 2019/06/19(水)23:22 ID:ikHTZENWO携(4/13) AAS
「西片」
「なに、高木さん?」
しばらく、彼女の容態を見守っていると。
瞑っていた目を開けて、呼ばれた。
すぐに応じると、高木さんは身を起こした。
「起きても平気なの?」
「うん……それより、西片に頼みがあるの」
「僕に出来ることならなんでも言ってよ!」
弱っている高木さんからの頼み。
それがなんであれ、全力を尽くすつもりだ。
省27
5: [sage saga] 2019/06/19(水)23:24 ID:ikHTZENWO携(5/13) AAS
「大丈夫、西片? その薬、すごく苦いよ?」
「へーきへーき! 僕にかかれば余裕だよ!」
優越感に浸った今の僕に怖いものなどない。
本当は、コーヒーとか、苦いのは苦手だけど。
彼女を勇気付ける為に、ひと肌脱ぐとしよう。
「それじゃあ、せーので、一緒に飲も?」
「こっちはいつでもおーけーだよ!」
包みを開けて、飲む準備は万端。
「せーのっ!」
省13
6: [sage saga] 2019/06/19(水)23:25 ID:ikHTZENWO携(6/13) AAS
「ところで、高木さん」
「なに?」
「薬、そんなに苦くなかったよね?」
「えー? そう?」
苦いと聞いていた先程の薬。
飲んでみると、然程苦味を感じなかった。
そのことが気になって、追求しようとすると。
「ちなみにあの薬って、なんの……」
「そんなことより、西片」
「ん? どうしたの、高木さん」
省19
7: [sage saga] 2019/06/19(水)23:26 ID:ikHTZENWO携(7/13) AAS
「なにはともあれ、元気になって安心したよ」
まったく、結局いつも通り、からかわれた。
それでも、あまり悪い気はしない。
彼女が元気になってくれて、本当に良かった。
「実はそんなことないんだけどね」
「へっ?」
そんなことないとは、どういう意味だろう。
怪訝に思って、彼女の様子を伺うと。
片手でお腹を押さえて、なんだか苦しそうだ。
「た、高木さん、大丈夫?」
省19
8: [sage saga] 2019/06/19(水)23:28 ID:ikHTZENWO携(8/13) AAS
「西片……また失礼なこと考えてるでしょ?」
耳元でそんな囁きをされて、頭はパニック。
「そんなことは! いや、そんなことより!」
「いいから、じっとしてて?」
じっとしていろなんて、そんな無茶な。
「た、高木さん、マズイよ!」
「どうして?」
「こんなの誰かに見られたら!」
「見られたら、困るの?」
「そりゃあ困るよ!」
省18
9: [sage saga] 2019/06/19(水)23:29 ID:ikHTZENWO携(9/13) AAS
「高木さん……?」
「ねぇ、西片」
彼女がどこまで本気なのか、尋ねる前に。
「さっきの薬、なんだったと思う?」
「さっきの薬?」
「私たちが飲んだあの薬が、もしも……」
高木さんが意味深に、一拍置いた、その時。
「っ……!?」
省16
10: [sage saga] 2019/06/19(水)23:33 ID:ikHTZENWO携(10/13) AAS
「そんな……」
「あは。その顔」
愕然とする僕の頬に高木さんの指先が触れる。
「西片の……その顔が、見たかった」
「じょ、冗談はやめてよ」
「冗談なんかじゃないよ。その顔を見る為に、朝下剤を飲んでから、これまでずっと耐えてきたの」
そう語る彼女の口元はだらしなく緩み。
熱に浮かされた瞳は潤みきっていて。
思わず、僕は生唾を飲み込んだ。
「ごめんなさい」
省14
11: [sage saga] 2019/06/19(水)23:35 ID:ikHTZENWO携(11/13) AAS
「西片……」
「高木さん……」
僕らは見つめ合って、暫しの時が流れた。
とても静かで、心地良いひととき。
しかし、それも長くは続かないだろう。
刻一刻と、運命の歯車は、進み続けている。
「西片、お願い」
「なんだい、高木さん」
「西片の気持ちを聞かせて」
僕の気持ち。
省15
12: [sage saga] 2019/06/19(水)23:37 ID:ikHTZENWO携(12/13) AAS
「ふぅ……愉しかった」
「うぅ……酷いよ、高木さん」
しばらく悦に浸っていた高木さん。
漏らした僕はシクシク涙を流した。
そんな僕の涙を人差し指を拭って。
「ごめんね、西片。お詫びに手を貸して?」
「へっ?」
「私のお尻が気に入ったみたいだから……」
特別だよと、僕の手をベッドの中に導いて。
柔らかな感触に、手のひらが包まれた。
省16
13: [sage saga] 2019/06/19(水)23:39 ID:ikHTZENWO携(13/13) AAS
「愉しかった?」
「最っ高だったよ!」
全能感と充実感が、胸いっぱいに広がる。
鼻腔をくすぐる便の香りはどちらのものか。
どっちでも良かった。最高の気分だった。
「悦んで貰えて、良かった」
心底ほっとした様子の彼女に、感謝を告げる。
「ありがとう、高木さん」
「感謝よりも聞きたい言葉があるんだけど?」
省9
14: 2019/06/19(水)23:57 ID:9qxTzVmgO携(1) AAS
乙フハッ
ハルヒから高木さんか
15: 2019/06/20(木)00:20 ID:7WRPRfAeO携(1) AAS
乙
まさしくクソスレ
16: 2019/06/20(木)00:29 ID:lv0r+VjgO携(1) AAS
途中西川君に寝取られてて草
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