【SW】ジェダイ「私を…弟子に、してください…」【オリキャラ】 (250レス)
1-

1
(1): [saga] 2019/06/04(火)19:22 ID:WeM7ymwC0(1/9) AAS
前々作vip2chスレ:news4ssnip
前作vip2chスレ:news4ssnip
2〜3日に1回更新します

SSWiki : 外部リンク:ss.vip2ch.com
2: [saga] 2019/06/04(火)19:24 ID:WeM7ymwC0(2/9) AAS
 遠い昔、遥か彼方の銀河系で……
3: [saga] 2019/06/04(火)19:25 ID:WeM7ymwC0(3/9) AAS
 STARWARS
エピソード3.6 運命の向こうに

オーダー66を生き延びたジェダイの騎士、シンノ・カノス。

500年の時を経て復活したシスの暗黒卿、ダース・ネーア。

二人は対極の存在でありながら意気投合し、反乱同盟軍に加わり銀河帝国への逆襲を開始した。
省5
4: [saga] 2019/06/04(火)19:26 ID:WeM7ymwC0(4/9) AAS
「お前に出来るのか?」

 暗闇の中から鏡像が浮かび上がり、問いかける。

鏡像「散々仇敵と慣れ合っておきながら今更騎士の道にすがって、それで彼女を救えると……本当にそう思うのか?」

シンノ「……思うとも。そう信じる」

 シンノ・カノスは胸の内に痛みを感じつつも、努めて堂々と応える。
省5
5: [saga] 2019/06/04(火)19:27 ID:WeM7ymwC0(5/9) AAS
シンノ「……どういう意味だ?」

鏡像「お前は知っているんだ。絶望が、諦観が、後悔が、自分の中にあることを。だからこそそれを否定しようとやっきになっている」

シンノ「否定するのは間違いだとでも?」

鏡像「いいや。最強のジェダイマスターとしての自負をもって臨めば、この状況を打破するチャンスがあるのは事実だ」

 鏡像が、自分そのものが、自分の顔を覗き込む。
省5
6: [saga] 2019/06/04(火)19:28 ID:WeM7ymwC0(6/9) AAS
 一方、遠く離れたQC宙域の惑星クマモッテ……その首都、ヒュガー。
しとしとと降り続く雨の向こうから、その街並みを見下すものがある。
QC宙域における分離主義者残党の本拠地、キャッスル・クマモッテ。
その黒々とした建造物のサイズ感は城というより山に近く、うずくまった怪獣のような威圧感をもって城下を睥睨していた。

マクシャリス「失礼します、マクシャリスです」スタスタ

スターバル「スターバルもおりますぞ。姫殿下はいらっしゃるかな?」ズカズカ

 その一室に、白い軍服を着た青年とカリーシュの男が入室する。
窓の傍で椅子に座っていた少女は眉を顰め、嫌味に返す。

ミコア「いらっしゃるに決まっているでしょう、閉じ込められているのですから。愚鈍をアピールしないでくださる?」
省11
7: [saga] 2019/06/04(火)19:30 ID:WeM7ymwC0(7/9) AAS
 マクシャリスは薄っぺらな謝罪を重ね、手で窓を示す。

 
マクシャリス「今の私に出来ることと言えば、この眺望のあるスイートルームを提供することくらいです」

ミコア「眺望?よくおっしゃること、雨やら何やらでほとんど見えませんよ」

 王女は相手の言葉を鼻で笑う。
実際窓の外は酸性雨とスモッグで霞み、ほとんど真っ白だった。

マクシャリス「いえ、これがこの星で最高の眺めですよ。年に何度か晴れますが、見えるのはスラムばかりですからね」
省12
8: [saga] 2019/06/04(火)19:31 ID:WeM7ymwC0(8/9) AAS
「『乗り越えた』ようじゃのう」

 緑色の肌をした小柄なエイリアンの老人がシンノを迎えた。
彼こそ、かつてのジェダイ評議会唯一のグランドマスター。
オーダー66に始まる虐殺を生き延びた唯一のジェダイマスターでもある。

シンノ「マスター・ヨーダ……」

 シンノは師の言葉に違和感か疑念のような感覚を覚えたが、口に出すのは止めた。
一つ間違えれば弱音になってしまいそうだった。

ヨーダ「……では約束通り、お前を『ジェダイマスター』と認めよう」
省7
9: [saga] 2019/06/04(火)19:32 ID:WeM7ymwC0(9/9) AAS
 ヨーダは陰のある笑みを零す。
……長寿種族である彼は、どれほどの同胞の死を看取ってきたのだろうか。
彼らにジェダイの誇りを託されながら、皇帝の所業を黙って見ているしかない現状はどれほど辛いだろう。

ヨーダ「ゆえに、もしも……もしも誰かが今度こそ暗闇を切り開いてくれるのなら、儂は喜んでこの刃を譲り渡そう」

シンノ「……!……」

 シンノは差し出されたライトセーバーの中に、幾重にも重なり合う無数のジェダイの顔を幻視した。
自分に背負えるのか……背負うしかない。
そう決めたから。

シンノ「……おっ……お、お預かり、します……!」
省12
10: 2019/06/06(木)00:28 ID:b/SgyFCtO携(1) AAS
続き来てるやん!
期待
11: 2019/06/08(土)09:11 ID:MaKX1Jdm0(1) AAS
ようやく続きが来たか・・・!
12: [saga] 2019/06/09(日)13:41 ID:B33tz3oz0(1/5) AAS
ナインス「ぐあっ!」ドタッ

 尋問官ナインス・ブラザーは非殺傷出力のライトセーバーで強かに打ちのめされ、無様に転倒した。
右手の義手からライトセーバーが零れ落ち、ただの金属筒になってトレーニング・フロアに転がる。

マーズ「……尋問官殿、やはりまだ義手が馴染んでおられないのでは」

 対するジヒス・マーズはさして疲れた様子もなく、粛々とジット・セーバーを収める。
相変わらず無感動な口調がナインスの癪に障った。
セーバーを拾いつつ立ち上がり、膝を払う。

ナインス「……黙れ。余計なお世話だ」
省7
13: [saga] 2019/06/09(日)13:43 ID:B33tz3oz0(2/5) AAS
 サギは人格的にも能力的にも最低の男だが、ナインスに比べれば皇帝にかなり近い立場にいた。
ナインスは歯を食いしばって罵倒したい衝動をこらえたが、思わぬところから援護射撃が飛んでくる。

マーズ「エージェント・サギ。言いたくはないが、私の上司はターキン総督にコネがあってな」

サギ「!?マーズ管理官……」

マーズ「今は艦隊司令官付補佐官だ。QC宙域方面第二艦隊司令官付補佐官」

サギ「マーズQC宙域方面第二艦隊司令官付補佐官……」
省9
14: [saga] 2019/06/09(日)13:44 ID:B33tz3oz0(3/5) AAS
ヨーダ(……すまんのう、シンノ)

 Wウィングは林冠の隙間をすり抜け、徐々に高度を上げていく。
ヨーダは小さな隠れ家の窓からそれを見上げ、密かに詫びた。

ヨーダ(儂はお前に押し付けすぎたかもしれん。オーダー66を少年の時分に迎え、特別な運命の下にあるわけでもないお前に……)

ヨーダ(しかしもしお前が皇帝を倒し、いずれ来るべき「選ばれし者」が平穏で純粋な環境でフォースのバランスを築いたならば、その時こそ数多のジェダイの犠牲が完全な形で報われるのだ)

 いかにもジェダイらしい善性絶対主義思想。
後進を茨の道に追いやることになるとしても、そのメソッドを選ぶことに迷いはない。
しかしヨーダは同時に、胸の内に侘しい風を感じてもいた。
遺跡の中を吹き抜けるような、すえた臭いのする風を。
省8
15: [saga] 2019/06/09(日)13:45 ID:B33tz3oz0(4/5) AAS
アジアス『参上シマシタゾ、がすたー殿』

バスタ「ああ、アーチ公!」

 ジオノージアンのアジアス・ジ・アーチと、ニモーディアンのバスタ・ガスター……
独立星系連合残党の指導者のうち二名が、キャッスル・クマモッテの一室にて、ごく少数の側近とともに密会していた。

バスタ「念のためお聞きしますが、マクシャリスの手の者につけられてはいませんか?」

アジアス『私ヲ誰ダトオ思イカ。尾行者ハイナイ、安心メサレヨ』
省9
16: [saga] 2019/06/09(日)13:47 ID:B33tz3oz0(5/5) AAS
 バスタは興奮を抑えきれないといった様子で顔を近づけ、言う。

バスタ「姫の身柄か……それが無理ならば居場所だけでも、帝国に渡すことができれば……」

アジアス『馬鹿ナ!ソレハ裏切リダゾ、がすたー殿!正気カ――ゲホゲホッ!』ザザッガリガリ

 アジアスは激昂のあまりむせ返り、翻訳機にノイズを混じらせた。
バスタは泡を食って弁解する。

バスタ「裏切りなどではありません!現実的な妥協です……いいですか、姫との交換条件ならば、この惑星クマモッテの支配権は安堵させることができるはずです」
省16
17: 2019/06/23(日)17:00 ID:YYi/2Prio(1) AAS
あらー
更新完全に止まっちゃったかー
18: [saga] 2019/07/01(月)00:18 ID:MZ1MujXE0(1/5) AAS
 一方その頃、シンノとR3C3はとうにQC宙域に到着していた。
二人を乗せたWウィングはカグマシャ星系にある惑星タンガシムへと降下する。
この辺境の惑星は寒冷かつ乾燥した厳しい気候をもち、その分帝国の監視も甘いことから反乱軍のアジトとなっていた。

ユスカ「おかえりシンノ!」

リズマ「マスター!お疲れ様です!」

シンノ「ああ、わざわざ出迎えありがとう二人とも……」

 反乱軍基地入口にて、シンノは姉妹の歓迎に疲れ切ったような笑顔で応じた。
ユスカとリズマがそれを察して顔を見合わせたとき、シンノに横合いから黒い何かが飛びかかった。
省11
19: [saga] 2019/07/01(月)00:20 ID:MZ1MujXE0(2/5) AAS
シンノ「――!だ……」

 シンノはそれを力任せに振り払ってから、ハッとした。
ネーアは尻餅をついた姿勢のままぽかんとしている。

シンノ「……リズマ、例の捕虜のところに案内してくれ」

リズマ「えっ?あ……はい」

 結局、シンノはネーアにそれ以上触れないままその場を後にした。
省11
20: [saga] 2019/07/01(月)00:21 ID:MZ1MujXE0(3/5) AAS
クネー「だから、ジェダイを呼べばすぐにでも喋ってやると言っているだろうが」

 QC反乱軍基地の捕虜取調室にて、女賞金稼ぎクネーはつねに横柄な態度だった。

バヤット「なぜ俺が相手では喋らんのだ!」

 それがQC反乱軍司令官バヤットの癪に障った。
モン・カラマリの魚面のこめかみに青筋が浮かんでいる。

クネー「あたしの持つ情報を有効活用できるのはジェダイだけだからだ。そこに確実に伝えられる保証なしに喋ってアドバンテージを失うのは下策とみた」
省11
1-
あと 230 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.178s*