武内P「私の愛が重い?」 (33レス)
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抽出解除 必死チェッカー(簡易版) レス栞 あぼーん

1: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)03:54 ID:PRZBj2Ss0(1/21) AAS
注意事項

・武内Pもの

・武内Pもの

加蓮「凛ってさ、愛が重いよね」

凛「は?」
省14
2: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)03:57 ID:PRZBj2Ss0(2/21) AAS
凛「……ごめん、ちょっと何言ってるかわかんない」

加蓮「へぇ、違ったんだ。てっきり凛はプロデューサー大好きっ娘で、他のアイドルへのよそ見なんて許せない娘だと思ってたのに」

凛「加蓮、怒るよ」

加蓮「うん、ちょっと言いすぎだったね。凛を大切にしながら他の娘の面倒を見る分には、むしろ手伝ってあげるもんね。正妻の余裕ってやつ?」

凛「やっぱり怒らせたいんだ」
省19
3: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)03:57 ID:PRZBj2Ss0(3/21) AAS
凛「いや、それは……プロデューサーならできるって信頼しているからで……」

加蓮「CPのプロデューサーも大変だろうなあ。構ってちゃんの構ってを一身に引き受けて。凛はまだ十五歳だから甘えん坊な部分があって当然だけど、もうちょっとソフトに甘えないと」

武内P(私としては、頼ってもらえるのでしたらいくらでも力になりたいと思うので、何も問題はないのですが)

加蓮「とりあえず甘える対象を増やしてみる? 年上の私とか、奈緒とか」

凛「こんな意地悪に言う加蓮に甘えたくなんかないし、そもそも奈緒は愛でるものだし」
省16
4: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)03:58 ID:PRZBj2Ss0(4/21) AAS
凛「プロデューサーと初めて出会った時の事、今でも鮮明に思い出せる。蒼い空をキャンパスに、桜の淡い赤が風に揺られて自由自在に彩ってた」

加蓮(あ。蒼ってきた)

凛「あの時のプロデューサーの瞳。夢見がちな情熱さと、不器用さがこもった眼で私を真っすぐに見てた。あの歳であんな眼ができるのは、きっと不器用だからだろうね」

凛「不器用だから、回り道ができない。真っすぐにしか進めない。真っすぐにしか進めないから――情熱が冷めないまま。たとえ苦しくて膝をついても、その熱が再び駆け出す力をくれる」

凛「なんでそんな眼で私を見るのか、最初はわからなかった。けどね、しばらくしたらわかったんだ」
省18
5: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)03:58 ID:PRZBj2Ss0(5/21) AAS
凛「不器用で、一途な人だからね。大好きな私への想いを殺したまま傍でプロデュースしてたら、あまりにぎこちなくて妙な噂がたっちゃうでしょ。自覚する機会なら何度もあっただろうけど、その度に必死になって自分の気持ちをごまかして――かわいそうなプロデューサー」

加蓮「え、あ……うん」

武内P(……ホハッ、ヤハウェ)

凛「プロデューサーが必死になって私への想いを押し殺している以上、気づかないフリをするのがプロデューサーのためだと思ってた。でもね、最近気づいちゃったの」

加蓮「え、さらに妄そゴホゴホッ、気づいたの?」
省26
6: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)03:59 ID:PRZBj2Ss0(6/21) AAS
※ ※ ※

武内P「いったい、なぜ……渋谷さんはあのような思い違いを」

武内P「それになぜか婚活に行くことを知っていましたし……まゆPにはくれぐれも担当に知られないよう、細心の注意を払えと言われてその通りにしていたのですが」

武内P「私はてっきり、うちのアイドルを通じて佐久間さんに知られないためだと思っていたのに……まさか、こんなことに――うん?」

藍子「未央ちゃん。なんだか最近元気ですよね?」
省15
7: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:00 ID:PRZBj2Ss0(7/21) AAS
武内P(ま、まあ確かに。先日も物憂げな表情で、遠くを眺めているのを見かけましたが……年不相応な色香が漂っていました)

藍子「から元気と、エッチな雰囲気が混ざりあってて、気にはなったんですけど尋ねにくくて……悪いことは起きていないようだから、数日ほど様子を見ちゃったんです」

未央「え、エッチって。清らかなあーちゃんの口から出していい言葉じゃないからね!」

藍子「き、清らかって、そんな……それよりも今は! 未央ちゃんのから元気とエ、エエッ――大人な雰囲気のことです!」

未央「ぬぐ。えーと、話さなきゃダメ? ほら、未央ちゃん元気だから! から元気な部分もあるけど、朝からご飯もたくさん食べて、レッスンも日野っちに負けないぐらい動いたし」
省33
8: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:00 ID:PRZBj2Ss0(8/21) AAS
未央「そ、そー考えちゃうと、無理にテンション上げなきゃやってらんなくてアッハッハッハ!」

藍子「CPのプロデューサーさんに限って、そんなこと無いと思いますけど……そうですね、抱き着いたりそういったことはもう止めた方が……あれ?」

武内P(……いえ、むしろ)

藍子「未央ちゃん。このままじゃ危ないって気づいているのに、昨日CPのプロデューサーさんに抱き着いていませんでしたか? それもいつも以上に大胆に」

武内P(はい。むしろここ数日悪化しているように思えます)
省17
9: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:01 ID:PRZBj2Ss0(9/21) AAS
藍子「あ。もしかして最近から元気を出しているのと、大人な雰囲気を漂わせている理由は」

未央「いやね、うん。松といえば松だけど、やっぱり怖いじゃない? それにいつプロデューサーが限界を迎えるかわからないから、毎日怖くってから元気出してるの」

藍子「……で、エッチな雰囲気は」

未央「か、覚悟しているからかな? ちゃんと下着も、ね? 毎朝『うわぁ。こんなエッチなの身に着けていいのかなぁ』とドキドキしながら着けているせいもあるかも」

藍子「そういえば以前はオレンジが多かったのに、最近はピンクとか黒ですよね」
省13
10: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:01 ID:PRZBj2Ss0(10/21) AAS
※ ※ ※

武内P(まさか本田さんが、あのような事を考えていたとは……)

武内P(まずは本田さんの思い込みを解かなければ。そのような事をしなくとも、私はこれからも見守り続けると伝えましょう)

武内P(本田さんは寂しがり屋なところがあります。それが今回は、信頼と愛情を錯覚させてしまったのでしょう)

武内P(……そうに、違いありません)
省15
11: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:02 ID:PRZBj2Ss0(11/21) AAS
響子「CPのプロデューサーが卯月ちゃんを見る目。いつもは怖いのに、卯月ちゃんを見ている時だけはなんだかカワイイんですよ!」

卯月「え……? プロデューサーさんの目は普段からカワイイし……そ、それにカッコイイ時も」

響子「うわぁ。恋は盲目って、こういうことを言うんだ。怖カッコイイのはわからないでもないけど、カワイイはわからない」

卯月「え?」

武内P(え?)
省19
12: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:03 ID:PRZBj2Ss0(12/21) AAS
卯月「……本当、ですか?」

響子「かもしれない、だよ。だから卯月ちゃん。念のため確認して、そんな愚劣な振る舞いをしようという考えを夢にも思わないように、根絶しなきゃっ」

卯月「で、でも。プロデューサーさんのプライベートに口出しする権利なんて、私にはありません」

響子「大丈夫! 卯月ちゃんの言う事ならちゃんと聞いてくれます! 天使様のお願いなんですから」

卯月「だ、だからプロデューサーさんは私のこと、そんな目で見てないってば」
省25
13: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:04 ID:PRZBj2Ss0(13/21) AAS
※ ※ ※

武内P「なぜ、なぜこんなことに……?」

武内P「私と皆さんとの距離が、近すぎた……? だからあのような誤解や、一時の気の迷いをまねいてしまった?」

武内P「距離をとらなければ。それも少しではなく、ずっと遠く、冷たく――シンデレラたちを舞踏会に黙々と送る、車輪に徹しよう」

武内P「――いえ、ダメです。それでは過去の過ちを繰り返すだけ!」
省18
14: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:05 ID:PRZBj2Ss0(14/21) AAS
由里子「ホモであることを打ち明ければ、アイドルたちの眼も覚めるじぇ! CPのプロデューサーがノンケだというふざけた幻想をぶち壊せる!」

武内P「」

由里子「最初のうちは驚かれるかもしれないけど、大丈夫。みりあちゃんぐらいの歳でも、ユリユリ・ワールドを理解できる娘は珍しくないから」

武内P「いえ、あの……」

由里子「なあに、今の世の中は同性同士に理解があるじぇ。それこそ未成年の娘と関係を持つより、よっぽど健全だという風潮だよ」
省17
15: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:05 ID:PRZBj2Ss0(15/21) AAS
卯月「その……こんなことを言ってもプロデューサーさんを困らせるだけだって、わかってるんです。でもお願いします! 聞いてください!」

武内P「……わかりました。どうぞ続けてください」

卯月「私は多分――多分、というあいまいな気持ちでこんなこと言ってすみません」

卯月「私は多分、プロデューサーさんのこと、好きだと思います」

武内P「島村さん。それは――ッ」
省13
16: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:06 ID:PRZBj2Ss0(16/21) AAS
武内P(私は馬鹿か。こんな真剣に、勇気をもって想いを伝えてくれている少女の気持ちを、間違いに違いないと決めつけるなんて!)

武内P(彼女が大人になって、今の想いを持ち続けていなかったとしても――この瞬間は本物であることに違いが無い)

武内P「――わかり、ました」

卯月「……え?」

武内P「その時が来るまで、私は待ちます。貴女が大人になって、自分の想いに確信を持てるその時まで、一人でいましょう」
省26
17: まゆの3レスクッキング:@自分のせいで親友が酷い目にあっていると、精神的に揺さぶります 2019/06/01(土)04:07 ID:PRZBj2Ss0(17/21) AAS
お・ま・け

まゆ「結婚したんですね……まゆ以外の女と」

まゆP「」

まゆ「プロデューサーさんと結婚するのは、まゆだと思っていました」

まゆP「」
省27
18: まゆの3レスクッキング:A次にPさん自身も気づいていない本音を拾い上げ、まゆの言葉に説得力を持たせます 2019/06/01(土)04:08 ID:PRZBj2Ss0(18/21) AAS
まゆ「やめますよ。プロデューサーさんたちがもう二度と、こんな悲しいマネをしないと約束さえしてくれたら」

まゆP「……言っておくがな。俺は、いや俺たちは独身だ! 彼女もいない! 咎められるようなことは何一つしていない!」

まゆ「……」

まゆP「まゆが俺のことを慕ってくれているのはわかる。けどな、それは一時の気の迷いなんだ。読者モデルである程度知ってたとはいえ、まだアイドルの仕事に慣れていない時に力になれた俺のことを、良くとらえ過ぎているだけなんだ」

まゆ「ふふ」
省16
19: まゆの3レスクッキング:B最後に、まゆに手を出す正当性を用意して……うふふ 2019/06/01(土)04:10 ID:PRZBj2Ss0(19/21) AAS
まゆ「考えてみてください。今のままプロデューサーさんが婚活に行ってしまったら、どうなるのかを」

まゆ「本当はまゆしかいないって気づいている以上、どうしたって相手は妥協することになります」

まゆ「そんな気持ちで選んで……まゆを守るために他の女性と結婚して……その女性を幸せにできますか? 幸せな家庭を築けますか?」

まゆP「あ、ああ――」ガタガタ

まゆ「お互い真面目なら、最初の数年はなんとかなるかもしれません。けど子どもができて、奥さんはプロデューサーさんのことを二の次にして、それを見て育ったお子さんもプロデューサーさんをないがしろにして……少しずつ、少しずつ暖かいはずの家庭からプロデューサーさんの居場所が無くなっていきます」
省26
20: ◆SbXzuGhlwpak 2019/06/01(土)04:11 ID:PRZBj2Ss0(20/21) AAS
最後まで読んでいただきありがとうございました。
久しぶりにSSを書くのはいいが――別に、しまむーを普通に可愛く書いてしまっても構わんのだろう?

久しぶりにしまむーとちゃんみおを書けて楽しかったです
そして未央ちゃん。シンデレラガールおめでとうございます!
ちゃんと応援したよ!
画像リンク[png]:i.imgur.com

次はいつになるかわかりませんが、久しぶりに美嘉ねぇorランランメインで書きたいなと思います

それと私が四年前に書いたSS【凛「プロデューサーにセクハラしたい」】がニコニコで動画化されています
驚いたけどそれ以上に嬉しかったので、ぜひ完結してほしいと思います

あとR板の方でオリジナルを書きました
省15
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