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【ミリマス】恵美「Pと兄貴と妹馬鹿」その5【日刊】 (1002レス)
【ミリマス】恵美「Pと兄貴と妹馬鹿」その5【日刊】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/
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6: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 21:29:22.45 ID:oks22TxKo 高坂 海美の姉。ものすごく声が小さいので だいたい海美が通訳する。 海外でバレエをしていたが、海美の可愛さを 広めるために参入。 高坂海美 すごい元気。 北沢りく 北沢志保の弟。公演でサッカーをしていた少年。 横山にサッカーを教えてもらう。 北沢陸 突如入ってきたプロデューサー、みんなの後輩ポジの しっかり者。正体は不明。ということにしておく。 北沢志保 横山のことを、余計なこと教えたクソ野郎として ぶち殺したいと思っている。弟に激甘のブラコン。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/6
7: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 21:30:20.96 ID:oks22TxKo その他 松田亜利沙 チケット全般のネタに登場。 だいたい負けてる。 宮尾美也 突如現れる神出鬼没なまるで猫のようなそんな猫。 正体を知る者は少ない。一応、所P担当。 大神環 可愛いからって恵美が連れてきた子。 複雑な家庭。担当は横山。 佐竹美奈子 近所の佐竹飯店の看板娘。 男性にはついついサービスしすぎちゃう。 飯関連のことでキレるとおっかない。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/7
8: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:29:59.53 ID:oks22TxK0 続きはこちらで↓ 【ミリマス】恵美「Pと兄貴と妹馬鹿」その5【日刊】 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/ お付き合いいただける方は 今後共よろしくお願いします。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/8
9: ↑間違えちゃった笑 [sage saga] 2019/05/31(金) 23:36:56.92 ID:oks22TxK0 【番外編:伊吹と社長】 「君は何でもできるよね」 そう言われることが多かった。 ただ、それは間違いで、全て努力して出来るようになっただけだ。 そういう負けず嫌いな性格は血筋から来る遺伝で、 俺の姉もまた負けず嫌いでどんどんなんでもできるようになっていった人だ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/9
10: ↑間違えちゃった笑 [sage saga] 2019/05/31(金) 23:38:02.03 ID:oks22TxK0 大学4年の頃、 自分が何になりたいのか分からなかった時のことだ。 急に俺に話しかけてきたのは背の高い初老の男性で、 着ている黒いスーツはくたびれている。 時計は多少高価な物を付けているようだが、 大学生になった頃に株で稼いだ金で買った俺の時計の方が高価だ。 それだけ観察していたところで、このおっさんは俺に言った。 「ティンと来た」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/10
11: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:40:28.80 ID:oks22TxK0 「は?」と思った。 こんなおっさんが俺になんの用なんだ。 訳が分からん。 何がティンと来たんだ。 ティンってなんだ。 普通はピンと来るものだろう? おっさんはニヤニヤしながら俺の横に座る。 それから 「ん? あら? えっと、確か」とブツブツ言いながら 懐やカバンの中を探り、 ようやく出てきた名刺を俺に渡してくる。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/11
12: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:42:23.89 ID:oks22TxK0 「私は765プロダクションというアイドル事務所の社長である高木と言う」 「……」 俺は何も答えない。 というか、勝手に横に座って来るなよ。 狭いだろうが。 名刺には確かに765プロダクションと書かれている。 聞いたことの無い事務所だ。 アイドル事務所だと言ったが……俺が? アイドルに? 冗談ではない。 そんな博打みたいな職になる方がどうかしている。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/12
13: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:43:27.79 ID:oks22TxK0 「君、何か思い悩んでいる顔をしていたね」 「……」 俺はそれでも何も答えない。 というか、話を勝手に進めないでくれ。 しかし、俺が答えられないでいたのには、 このおっさんに、見抜かれていたことがその通りだったからだ。 先にも言ったように俺は自分が何になりたいのか分からなかった。 いや、迷っていたんだ。何になるべきか。 何になれば俺は世界に貢献出来るようようになるのか。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/13
14: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:44:35.56 ID:oks22TxK0 それは、警察になろうが弁護士になろうが 政治家になろうが自衛官になろうが どこへ行っても結局俺は慣れてしまう。 なりたい職業に簡単になれて、慣れてしまう。 嫌味に聞こえるならすまない。持つ者の悩みだ。忘れてくれ。 ともあれ、俺はそんな選択肢の中にアイドルになるという 選択肢を用意していなかった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/14
15: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:45:56.36 ID:oks22TxK0 「ああ、もうしかして、もう別のアイドル事務所に?」 おっさんは申し訳なさそうに名刺を引っ込めようとした。 「すみません、そうじゃなくて俺、 アイドルになるのはちょっと……向いてないというか」 そう断ろうとしたが、そのおっさんは嫌そうな顔をした。 その顔はどういう表情なんだ? まさか、俺が普通にその誘いを 「待ってました!」 と受け入れると思っていたのか? そんな馬鹿なはずがあるか。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/15
16: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:47:04.11 ID:oks22TxK0 「ああ、いやそうじゃなくて君は アイドルじゃなくてアイドルのプロデューサーにならないか? と言いたかったんだ」 思考が一瞬停止した。 俺は勘違いをしていたようだ。 しかも、かなり恥ずかしい部類の勘違いだ。 いや、しかし俺がプロデューサーに? つまり、こいつの下に付いて働けと? そう言ってるのか? http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/16
17: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:48:24.86 ID:oks22TxK0 むしろ俺を何故アイドルとして採用しない? こういうとまるで俺はナルシストのように聞こえるが、そこはもう仕方ない。 なぜなら俺は何1つ間違っちゃいないからだ。 その辺の女をアイドルにして俺がそいつの仕事内容を考えて トップに導くのならば最初から俺がステージに立った方が 早いに決まってるだろ。馬鹿かこのおっさんは。 「今、我が765プロには重大なものが欠けているのだ……」 「……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/17
18: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:50:16.58 ID:oks22TxK0 「それはブレーンだ」 脳だと? つまり俺には全ての指揮権を持たせるということなのか? 俺は一応就職活動をしていたがどこもかしこも 簡単に内定を出しやがるのが、 確かにつまらないゲームのようでもあった。 ただ、人生をかけたひとつのアイドル事務所を 再建からトップに持っていくゲームは ちょっとやそっとじゃクリア出来ないだろう。 いや、俺ならばやり遂げてみせる自信はある。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/18
19: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:50:58.01 ID:oks22TxK0 というか、俺は何者にもなれるわけなんだし、 この際起業するのも有りかなとさえ思っていたところだ。 その方が天下を取るのに早い。 ただ、先にも言ったように その辺の女をアイドルにしてトップになれるように プロデュースをするのであれば 間違いなく俺がステージに立った方が早い。 俺がこの世で唯一女性として 素晴らしいと感じるのは完璧な俺の妹である伊吹翼、ただ、1人だけだ。 「ブレーンは勝手に探して欲しいが、俺はそんなものになるつもりは無い」 おっさんは「そうかあ」と言いながら またカバンから何かを取り出す。 それを俺に見せてきた。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/19
20: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:52:42.57 ID:oks22TxK0 おっさんが俺に見せてきた紙は、 伊吹翼と書かれた履歴書だった。 そしてこれは間違いなく翼の書いた文字だった。 変に丸みを帯びた文字で可愛らしいというか、変だ。 この独特の文字、翼の手書きであることは間違いない。 が、何故このおっさんが持っているんだ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/20
21: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:53:13.74 ID:oks22TxK0 「これはね、先日スカウトした女の子がいたのだが、 どうしてもプロデュースしてもらうなら お兄ちゃんじゃないといやだと言うのだ」 「何っ? 翼をスカウトしたのか」 「そこで私は君を探し出し、君をスカウトしているのだ」 そうか、どうりで俺をアイドルにしないわけだ。 納得がいった。 いや、いくわけあるか。 まず、何で俺の居場所を知っているんだ。 まあ、翼から聞いたのかもしれないし、 翼から写真も見せてもらって人物の容姿を特定していたのかもしれないが。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/21
22: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:54:35.61 ID:oks22TxK0 だとしたら、 このおっさんは最初から俺を知っている癖に 見ず知らずの男子大学生をスカウトする体裁で話を振ってきたのか。 人が悪すぎないか。 「俺も……俺がアイドルをプロデュースするならば、 確実にトップを取れるダイヤの原石でなければ 嫌だと少し考えていたところです」 「じゃあ」とおっさんが言いかけたところでそれを遮る。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/22
23: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:55:44.93 ID:oks22TxK0 「でも、翼ならばそれが可能ですね。 間違いなく彼女はトップになります。 それは俺がプロデュースをしなくても、ということですが。 俺がプロデュースすることでその期間が早いか遅いかが変化するだけです」 「ならば君がいち早くトップにしたまえ」 まだ上司でも何でもないおっさんから命令口調で言われることが実に腹立つが、 俺にはそれをやり遂げる自信があった。 当たり前のように出来る自信が。 おっさんが空中でぶらぶらと持っていた名刺を片手で取る。 取る時に少し力を入れられて簡単には取れなかったのは何のおふざけなんだ。 「俺は……やるからには頂点を取りますよ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/23
24: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:57:14.08 ID:oks22TxK0 次の日、 俺はおっさんの居るという事務所に行った。 おっさんは 「良く来た」 といい社長室でもない応接室で面接もしないままに会社の概要を説明し始めた。 最初から合格、ということか。 まあそんなことはどうでもいい。 だが、社長の隣に猿ぐつわをして座っているサイドポニーの女はなんなんだ。 両手両足を拘束されたままいる。 犯罪じゃないのか? 見た所まだ10代だろこいつ。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/24
25: ◆BAS9sRqc3g [sage saga] 2019/05/31(金) 23:58:53.79 ID:oks22TxK0 「君はあまりにも優秀だ。 だが、何でも出来るわけじゃないし、 世の中そう簡単にいくものではない」 「ほう?」 「何でもかんでも上手くいってはつまらないだろう? 私とゲームをしよう」 何の冗談だ。 何を言っているんだ? 「君には少々足枷をつけてもらうよ。 なにせそうでもしないと他のプロデューサーたちとの 張り合いがないからね」 「張り合い……他のプロデューサーと」 そうか、俺以外にもプロデューサーはいるのか。 まあ当たり前と言えば当たり前だよな。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1559305146/25
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