【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」 (733ﾚｽ)
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336: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)00:13 ID:GvqkCp0m0(1/9) AAS
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夢のような時間だった。
『みほ』
彼女がいて、私がいて。
それだけで、『世界』が輝いていた。
省17
338: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)00:29 ID:GvqkCp0m0(2/9) AAS
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甲高いチャイムの音が、みほの意識を浮上させる。
どれだけ深い眠りについていようとも否応なしに目覚めを引き起こすその音は、ある種の条件反射を引き起こすのかもしれない。
一回。
二回。
省23
339: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)00:51 ID:GvqkCp0m0(3/9) AAS
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大洗の港から駅に向かい戦車を輸送できる特別列車に乗り込んでそのまま数時間。
大洗女子学園の面々がたどり着いたのは、富士の膝元にある東富士演習場。
今日行われる第63回戦車道全国高校生大会の決勝、黒森峰女学園対大洗女子学園の試合が行われる会場である。
省5
340: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)01:05 ID:GvqkCp0m0(4/9) AAS
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決勝の試合会場にはそれまでの試合会場よりも更に大きいモニター、席数の増えた観覧席が設置されている。
そしてその裏では様々な出店が立ち並んでおり、試合前にそれらで楽しむ観客たちと共に文字通り祭りの様相を呈していた。
そんな喧騒から距離を取って。
試合会場の一角に置かれた整備場所（パドック）では、大洗女子学園の面々が間近に迫った決勝に向けて自車輛の最後の点検に勤しんでいた。
省15
341: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)01:19 ID:GvqkCp0m0(5/9) AAS
彼女たちに名乗った名は『西住みほ』ではなく、『逸見エリカ』だ。
ケイの口ぶりからみほは自分の現状はもう知られているのだと察し、降参するように頷く。
元より、ケイとナオミ……アリサも自分の正体なんて知っていたのだろうとはわかっているが。
やはりケイの瞳を見つめられないままそんな事を考えていると、
省25
342: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)01:32 ID:GvqkCp0m0(6/9) AAS
ケイ「……アリサが、話したい事があるっていうから聞いてみたの。無線傍受の事、それをあなたが庇ってくれた事。それと……なんでアリサがそんな事したのか」
みほ「……」
ケイ「いっぱい怒ったわ。なんでそんな事したのか。なんで言ってくれなかったのか」
みほ「……アリサさんは、ケイさんのために」
省16
343: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)01:47 ID:GvqkCp0m0(7/9) AAS
ありがとう。
その言葉をみほは自分の中で反芻する。
そんな言葉は自分に相応しくないと、吐き出しそうになるのを必死でこらえる。
やがて、ゆっくりと深呼吸をし、ケイを、アリサを見つめる。
省11
344: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)01:52 ID:GvqkCp0m0(8/9) AAS
みほ「ケイさん、私の戦車道は勝つ事だ。……以前そう言いましたよね」
みほの言葉にケイは無言でうなずく。
みほ「それは、今でも変わりません。あの時は、エリカさんであるために。エリカさんが唯一褒めてくれた事を汚さないために」
ケイ「……なら、今は？」
省14
345: ◆eltIyP8eDQ [saga] 2019/06/30(日)01:53 ID:GvqkCp0m0(9/9) AAS
ここまでー。
もうちょっとイベント会話が続きます。
最終章のパンフ後編買いに行かないと…
また来週。
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