[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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381: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:15 ID:oQUvSLKE0(1/11) AAS
傭兵「しかし、その仲間の力だな。先ほどから不自然なほどに誰とも会わないと思っていたが」

女友「結界魔法の力で人払いをしました。今この空間を認識できるのは私たちとあなただけです」

女友「話を聞いてもらうために勝手なことをしました、気に障ったら謝ります」

傭兵「いや、逆にこっちが礼を言いたいくらいだ。目立ちすぎたせいで大勢の人に囲まれることを覚悟していたからな」

傭兵「この精度と良い中々の使い手のようだ」
省7
382: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:16 ID:oQUvSLKE0(2/11) AAS
傭兵「知っているかもしれないが、私の名前は傭兵だ。そして交渉か」

男「はい。現在俺たちは元の世界に戻るためにその宝玉を集めているんです」

傭兵「元の世界に……?」

男「長くなるので要点だけ伝えます。まずは――」

男(俺はこの世界に召喚されたことや女神についてなど、宝玉を集めている理由を話した)
省5
383: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:16 ID:oQUvSLKE0(3/11) AAS
傭兵「苦労した身の上話を聞かせればタダで譲ってもらえる……そのような甘いことを考えているわけではないな?」

男「もちろんです。宝玉……そのサイズの宝石はかなりの価値があります。相場の五倍は払います」

傭兵「五倍か……まあそれだけは持っているのだろうな。少女の準優勝の賞金も入っただろう」

男(傭兵の言うとおり、かなりの出費になるが俺たちが払えない金額ではない)
省5
384: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:17 ID:oQUvSLKE0(4/11) AAS
男「お金が必要だと聞きました。故郷のために、あなたの使命とやらのために」

男「良い話だと思いま………………………………あれ?」

男(念押ししようと口を開いて気付く)

傭兵「……自ら気付いたか。頭が回る方ではあるようだな」
省11
385: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:17 ID:oQUvSLKE0(5/11) AAS
傭兵「そうだ。私の奮闘もむなしくな」

女「……ご、ごめんなさい。無神経なことを」

傭兵「いい。それで少年、続きの考えを聞かせてくれ」

男「つまり戦場を渡り歩いていたときは金のためだったけど、今は何か別の使命の下で動いている……そう考えるのが自然だ」

男「だったら今は何のために……それはわざわざ武闘大会に出場したことから推測できる」
省6
386: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:18 ID:oQUvSLKE0(6/11) AAS
女友「私からも質問があります」

女友「傭兵さん、あなた先ほど私たちの事情を述べたときに『予選、準決勝で戦ったあの二人も若いのに使い手だった理由はやはりそうだったか』と言いましたよね」

女友「この『やはり』とはどういう意味ですか? 既に廃れた宗教である女神教の伝承、女神の遣いについて知るところがあったんですか?」

男(女友の言葉にはっとなる)

男(やはりこの人も宝玉を知る関係者なのだろう。だとしたらどういう理由で宝玉を手に入れて――)
省6
387: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:18 ID:oQUvSLKE0(7/11) AAS
???「すまんねえ、受け取ったよ」

男(いつの間にか俺たちの背後にいた人物がその宝玉をキャッチした)

男(振り向いてそこにいたのは――)

女「お婆さん?」
省2
388: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:19 ID:oQUvSLKE0(8/11) AAS
女友「二人とも警戒してください!!」

男(女友が叫ぶようにして呆ける俺たちの思考を叩き直す)

男「ど、どうした女友?」

女友「あり得ません……この一帯は人払いの隠蔽をかけているのに……お婆さん、あなたはどうやって入ってきたんですか!?」
省9
389: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:19 ID:oQUvSLKE0(9/11) AAS
婆さん(?)「……思い上がるな、小娘。人の身ごときで私の固有スキル『変身』を見破れると思ったか」

男(婆さんは丁寧な口調をかなぐり捨てて尊大な口調になる。……いや、戻ったと言うべきか)

婆さん(?)「『変身』解除」

男(婆さんが命じるとその姿が光に包まれ、晴れたときには全く違うスタイルの女性がその場に立っていた)
省4
390: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:20 ID:oQUvSLKE0(10/11) AAS
男「ど、どういうことだ!?」

女「い、いきなりお婆さんの姿が変わって……」

女友「この世界の常識を学ぶ中で聞いたことがあります……」

女友「ですがこの世から滅んだという話だったのに……どうしてこんなところに……」

男(驚くだけの俺と女と違って、心当たりの名前を女友が呼ぶ)
省1
391: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/28(木)00:20 ID:oQUvSLKE0(11/11) AAS
続く。
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