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男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/
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241: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:00:27.39 ID:mFW1Mlpj0 男(それから二十分ほど経った) 男(相変わらず傭兵は空中から攻撃を続ける) 傭兵「『竜のはためき(ドラゴンウェーブ)』」 男(エネルギーが波状となってリングを襲う。逃げ場のない攻撃に気弱は盾を構えて防御する) 男(二十分の間、空中にいる傭兵に手を出す手段を持たない気弱は防御に徹した) 男(最初に盾で突撃して以来、ずっと攻撃できないでいる) 男(このままではどう考えても気弱の負けしかない状況) 男(しかし、未だに負けていないのもまた事実だった) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/241
242: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:00:56.33 ID:mFW1Mlpj0 男「いつまで粘るつもりなんだ……」 男(握った手の汗が乾いてくる。それだけ緊張状態が続いていた) 男(防御ばかりの気弱だが、全ての攻撃を防げたわけではない。避けきれず、防ぎきれずで何回か被弾はしていた) 男(しかし致命的なところは避けて、今もリングに立っている。 女友「すごい胆力ですね」 男「そうだな。でも状況が変わらないんじゃ意味が無いだろ」 姉御「いいや、変わったよ」 男「え……どこが……」 男(リングを見るが一方的なリンチに変わった様子はない) 姉御「変わったのはリングの上じゃない、観客の方だよ」 男(姉御の指摘に俺は観客席の雰囲気を窺う。すると確かに変化は起きていた) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/242
243: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:01:26.34 ID:mFW1Mlpj0 観客1「おいおい、いつになったら勝つんだよ!」 観客2「そんな雑魚さっさと倒せよ!」 観客3「てかさっきからビビりすぎじゃねえのか!」 男(観客から響く怒号。それは勝ちきれない傭兵に向けたものだ) 女友「そうですか、観客はみんな傭兵さんの勝利を信じているものだと思っていましたが……微妙に違ったんですね」 女友「信じていたのは圧勝だったということですか」 姉御「ああ、だから見るところを変えると苦戦しているようなこの状況は望んでいないんだよ」 男「実際このまま時間をかければ伝説の傭兵の勝ちは決定的だが、そんなの好みじゃないってか。本当勝手なやつらだな」 女友「ですがそのおかげで傭兵さんの味方だった観客の心が離れ始めています」 女友「それで気弱さんの応援をしてくれるわけではないですけど……」 姉御「まあ、十分さ。敵の敵は味方ってね」 男「そうか、早い決着を望むこの雰囲気が――」 男(状況を理解したところで、リング上の傭兵が攻撃の手を止めた) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/243
244: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:02:09.17 ID:mFW1Mlpj0 傭兵「ここまで粘るとはな」 男(空中から無慈悲に攻撃を続けていた傭兵が、気弱に言葉を投げかける) 気弱「いつまでだって粘りますよ……勝つためなら」 男(満身創痍なはずなのに、気弱の言葉には力が漲っていた。本当にいつまでも倒れないんじゃないかと錯覚するほどだ) 傭兵「君を侮っていたようだな。本当に将来が楽しみな若者が多い大会だ」 男(傭兵は自嘲するように呟き、そして宣言した) 傭兵「勝負の最中に勝った後のことを考えるのは侮辱かもしれない」 傭兵「だが、私は絶対に優勝しないといけなくてね」 傭兵「これ以上戦っていては決勝に響く」 傭兵「だから――次の一手で決着を付ける」 気弱「望むところです」 男(安全な勝利から、早期の決着に狙いを切り替える傭兵) 男(自らの判断によるものだが……そこに観客による影響が無いとは思わなかった) 男(だからこれは粘り続けた気弱自身が手繰り寄せた――唯一の勝機だ) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/244
245: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:02:39.69 ID:mFW1Mlpj0 傭兵「『竜の潜行(ドラゴンダイブ)』!!」 男(傭兵は空中のその場から垂直に急降下する) 男(あわや地面に激突するという直前、水平飛行に切り替えてそのまま気弱めがけて飛翔する) 男(超スピードによる突進技、今までの遠距離攻撃とは桁違いの攻撃力で守りを打ち破ろうという考えだろう) 気弱「『神の盾(ゴッドガード)』!!」 男(対して気弱も切り札を切る) 男(騎士最強の防御スキルでその突進を受け止める構えだ) 男(それに成功さえすれば傭兵は気弱の至近距離で隙を晒すことになる) 男(『騎士の円舞(ナイツラウンド)』を叩き込むチャンスが訪れるのだ) 男(竜闘士が突き出した右手が、騎士の盾と衝突する) 男(ボゴォッ!! と盛大な衝突音がコロシアムに響いた) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/245
246: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:03:16.70 ID:mFW1Mlpj0 男「っ……拮抗している……!!」 男(衝突した瞬間、どちらかが弾き飛ばされるということにはならなかった) 男(拳と盾が接地したまま、優勢なのは傭兵のようだ。徐々にではあるが気弱が押されて後退している) 傭兵「おおおおおおおおっ!!」 気弱「ああああああああっ!!」 男(盾を打ち破らんと、拳を受けとめんと両者共に気力を振り絞る。いつも冷静に戦闘していた傭兵が珍しく気勢を上げている) 男「いけええっ……!」 女友「頑張ってください!!」 男(俺と女友も声を振り絞り) 姉御「信じているよ……!!」 男(姉御も両の手のひらを合わせて祈る) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/246
247: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:03:46.11 ID:mFW1Mlpj0 男(攻撃を受け止める気弱の後退が止まらない) 男(しかし、傭兵の突進の勢いも徐々に落ちていく) 男(力の拮抗、一瞬のような永遠が終わり――) 男(盾は破れなかった) 傭兵「くっ……」 男(突進を受け止められて地に足を付ける傭兵に) 気弱「『騎士の円(ナイツラウ)――」 男(気弱は残っている力を全て使いスキルを発動。回転して盾と剣を叩き付けようとする) 男(しかし伝説の傭兵もさる者、防御スキルの発動は間に合わないものの両腕をクロスさせ出来る限りの防御態勢を取ったところで――) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/247
248: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:04:22.20 ID:mFW1Mlpj0 実況「試合終了ーーっ!! 勝者、傭兵選手!!」 男(実況の宣告が下された) 解説「気弱選手『竜の潜行(ドラゴンダイブ)』を受けきった防御は流石でしたが……」 解説「攻撃の勢いに押されて片足がリングの外に出てしまいましたね。リングアウトにより敗北です」 男(冷静な解説の声がコロシアムに響きわたった) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/248
249: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/10(日) 00:04:56.38 ID:mFW1Mlpj0 続く。 久々の戦闘シーン。ノリノリで書きました。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/249
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