[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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451: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:25 ID:k+hIoSdJ0(1/16) AAS
乙、ありがとうございます。

>>450 皆さんに読んでもらえるのが私の日々の楽しみです。

投下します。
452: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:25 ID:k+hIoSdJ0(2/16) AAS
男(その後俺たちは結局パンしか食べ物ありつけていないので、場所を変えて夕食を取った)

男(そこも同じく他の町の三倍ほどする値段だったため、腹は満たったがどうにも気分は満たらなかった)

女友「さて、今晩泊まる宿屋を探さないとですね」

男(通りを歩きながら女友が口を開く)

男「そこも三倍の値段するんだろ?」
省7
453: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:26 ID:k+hIoSdJ0(3/16) AAS
女友「男さんの気分を害するかもしれませんが、宿はこの都市でも最上級のところを取ろうと思います」

男「え?」

女友「このような問題があるからです」

男(女友は俺に話しかけながら正面を向いている)

男(そこには三人の男が立っていた。汚い身なりでそれぞれの手に武器を持ち、ニヤニヤとしながら俺たちを見ている)
省8
454: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:27 ID:k+hIoSdJ0(4/16) AAS
チンピラB「あ、兄貴!?」

チンピラC「やろう、俺たちも……!」

女友「どれがいいでしょうか……あまり強すぎてケガをさせても後が面倒ですし……」

女友「これにしましょうか。『炎の拘束(ファイアバインド)』」

男(残りのチンピラも迫ろうとしたそのとき、女友が魔法を発動する)
省12
455: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:27 ID:k+hIoSdJ0(5/16) AAS
女友「えっと話の途中でしたね。このように現在独裁都市の治安は非常に悪いものとなっています」

女友「ですから宿は最上級でセキュリティのしっかりしているところでないと安心して眠れません」

女「まあどんな相手が来ても遅れを取るつもりはないけど気が休まらないし」

男「そういうことなら分かった」

男(というか守ってもらう立場である俺がワガママ言えるはずがない)
省10
456: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:28 ID:k+hIoSdJ0(6/16) AAS
女友「どうしましたか、男さん」

男「すまんな、ちょっと先に今回宝玉を手に入れるための方針について一つ提案したいことがあるんだ」

女「宝玉……さっき言ってたけどあの姫様が持っているんだよね」

女友「古参商会の情報によるとそうですが……つまり、男さんの提案というのは」

男「あの姫様に魅了スキルをかける。そして宝玉を譲るように命令をしようと思うんだが、どうだ?」
省7
457: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:29 ID:k+hIoSdJ0(7/16) AAS
男「女はどう思う?」

女「……私言ったよね。宝玉を手に入れるためだからって、魅了スキルを悪用するのは良くないって」

男「最初の村での宴だったか。もちろん覚えている」

女「なのに……姫様に魅了スキルをかけるの? かけられるっていうの?」

男「そのときから状況は変わったんだ」
省4
458: 上ミス。帰還派→駐留派 ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:31 ID:k+hIoSdJ0(8/16) AAS
男「竜闘士の女、魔導士の女友、そして一応魅了スキルを擁する俺たちは帰還派の中じゃ最強のパーティーだから、なるべく多くの宝玉を集めるべきだ」

男「こんなところで手をこまねいてられないだろ。女の気持ちも想像できるが……頼む、分かってくれ」

男(俺は女の手を握って真摯に訴える)

男(女だって俺が言わなくても現状は分かっているはず)
省6
459: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:33 ID:k+hIoSdJ0(9/16) AAS
男「本当か?」

女「その代わり宝玉の代金はちゃんと姫様に支払うこと! それが条件!」

男「ああ、もちろんだ」

男(女に言われるまでもなくそのつもりだった)

男(これでも命令して宝玉を売らせるという形ではあるのだが、強奪よりはマシだろう)
省6
460: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:33 ID:k+hIoSdJ0(10/16) AAS
男「分かった、条件は以上か?」

女「あともう少しこのままでいること!!」

男「はいはい………………って、おい」

男(頷きかけてツッコむ)
省9
461: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:34 ID:k+hIoSdJ0(11/16) AAS
女友「コホン」

男(咳払いが一つ)

女友「んっ……あー、あー……」

男(喉の調子の確認で二つ目)
省5
462: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:34 ID:k+hIoSdJ0(12/16) AAS
女友「分かりますか? 真面目な話をしていたところ、いきなりイチャつかれた気持ちが?」

男「別にイチャついては――」

女友「そうですか。では男さん、今後は女とずっと手を繋いで行動してもらえますか、それが普通なんですよね?」

男「すいませんでした!!」
省7
463: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:35 ID:k+hIoSdJ0(13/16) AAS
女友「大体、女が提案にさっさと賛成していれば拗れなかった話です」

女友「女だって状況を理解しているのに反対した理由……分かっているんですよ」

女「え、えっと……それは……方法の是非が……」

女友「違いますね。単純にヤキモチでしょう?」
省5
464: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:36 ID:k+hIoSdJ0(14/16) AAS
男「ヤキモチってなあ……大体商業都市で秘書さんに魅了スキルをかけたときも、観光の町のバーテンダーでも、武闘大会の魔族相手でもそんなことなかっただろ?」

女「そのときとは違うの!」

女「だってあの姫様私たちと同年代だったし……男の子って同年代の女の子好きになる傾向があるっていうし……」

男「そんな傾向は初めて聞いたが……正直姫様についてはギリギリ魅力的に思えるってところだな」

女「……? どういうこと?」
省8
465: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:36 ID:k+hIoSdJ0(15/16) AAS
女「ねえ、それだったらさっき姫様に追い出されたあのときに、魅了スキル使って虜にしておけば良かったんじゃないの?」

女「一度虜にしたら魅了スキルって解除できないから、姫様のことどう思っても構わないし」

男「あのタイミングはまだ女友から姫様が宝玉を持ってるって話を聞いてなかったし……いや、聞いてたとしても良くなかったな」

男「魅了スキルを使ったら明らかに俺が何かしたことがバレるだろ、そしたら近衛兵団に不審者として攻撃されたかもしれない」

男「それでも竜闘士の女の敵ではないと思うが、姫に楯突いたって悪名がこの都市だけでなく広まったら今後が面倒だしな」
省8
466: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/17(水)21:37 ID:k+hIoSdJ0(16/16) AAS
続く。
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