[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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540: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:22 ID:iXZkvz3i0(1/16) AAS
乙、ありがとうございます。
投下します。
541: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:23 ID:iXZkvz3i0(2/16) AAS
女(作戦決行日)
女(私は女友と一緒に、姫様の住居前広場に向かっていた)
女友「今日のイベントは三行程に分かれています。まずは姫様の住居内にて祭事。これは一般の人には公開されていません」
女友「その後広場にて式典が行われ姫様による演説があるみたいですね」
女友「最後にパレードで姫様が中心街を練り歩きます」
省11
542: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:24 ID:iXZkvz3i0(3/16) AAS
女(中心街を歩き目的の広場を目指しながらも周囲を観察する)
女(いつもは活気のない町だが、今日に限ってはそうでない。通りには出店が並び、人の往来も多い)
女(衛兵の姿を多く見られるのは少々無粋だが、治安を保つためには仕方ないのだろう)
女(町中が盛り上がっており、今日が特別な日であることが感じられた)
女(では、何故今日は特別なのか?)
省4
543: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:25 ID:iXZkvz3i0(4/16) AAS
女(しかし、やはり姫様が何の家系なのかは分からない。分かりやすいのはこの地を統べる王とかなのに、それは否定されてるし)
女(……情報収集をした初日に姫様の住居を見たときに覚えた既視感)
女(あれから何回も中心街を出歩いて見る度にやはりこの異世界のどこかで見たことがある、という思いは強くなっていた)
女(それが姫様の素性に繋がるような気がするんだけど……)
女友「どうしましたか、女。歩くのが遅くなっていますよ」
省5
544: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:26 ID:iXZkvz3i0(5/16) AAS
女「すごい人数だね」
女(姫様の住居前の広場。そこには大勢の人が押し寄せていた)
女(遅れてやってきた私たちが割って入れないほどの密度のため、最後尾にポツンと立って聞く)
女(最初はこの演説の時に魅了スキルをかけることも検討したみたいだけど、観客と壇上の姫様の距離は5m以上離れていて、パレードの方が警備が薄いことからすぐに却下したらしい)
省10
545: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:28 ID:iXZkvz3i0(6/16) AAS
女「今のって……」
女友「精一杯皮肉を言ったが効かなかったってことじゃないですか? 悔しくて涙を流すのも分かるところです」
女「そう……だよね」
女(分かっている、それでも確認しないと勘違いしそうだった)
観客1「おおーっ、流石姫様だ!」
省7
546: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:29 ID:iXZkvz3i0(7/16) AAS
姫様「おお、そうじゃ。言い忘れておった。余の住む場所としてふさわしくするために金で覆うための資金が、余の民たちの頑張りによって集まったぞ」
女(続く姫様の言葉に、今度は演技ではない歓声が上がった)
女「え、集まったの? ものすごいお金がかかりそうなのに」
女友「姫様が今の地位について二年弱。それだけの間法外な税をぶん取ってればそれは凄まじい額になりますよ」
省6
547: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:30 ID:iXZkvz3i0(8/16) AAS
姫様「じゃから次はこの広場に余の黄金像を建てることにする!」
姫様「余の姿を後世まで残すため、余の高貴さを伝えるのにふさわしい黄金じゃ!」
姫様「そのためにも引き続き頑張るのじゃぞ!!」
女(姫様の続く言葉が聞こえてきたときには、さすがに自分の耳を疑った)
省6
548: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:30 ID:iXZkvz3i0(9/16) AAS
観客「ふざけんじゃねーよ、テメエッ!!」
女(観客の一人が姫様を指さしながら暴言を吐いた)
観客「黙って聞いてればふざけたことを……!!」
観客「今までも金で覆うなんて馬鹿らしかったが、さらに黄金像を建てるだと?」
省6
549: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:31 ID:iXZkvz3i0(10/16) AAS
観客「くそっ、離せ! はっ、都合が悪くなったら力を振りかざすとか、まんまガキの所行だな!! 汚え、汚すぎる!!」
姫様「ゴミの口を閉じよ。目障りじゃ、連れてけ」
女(姫様の命令を受けた近衛兵が観客の口を押さえたまま、会場の外へと連行していく)
姫様「興が削がれたの。全く、まだあのような不心得者がいたとは……」
省4
550: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:32 ID:iXZkvz3i0(11/16) AAS
男性「お待ちください、姫様!!」
女(壇上に一人の男性が上がり姫様を止めた。あの人は……そうだ、初日の夜に見た。この都市のNo.2、男性さんだったか)
姫様「どうした。余は不届き者を粛正しようと……」
男性「そのような些末なことはこの私がやっておきます。姫様にはもっと大事なことがあります。御輿の準備が整いました」
省11
551: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:32 ID:iXZkvz3i0(12/16) AAS
女(人の流れに巻き込まれないようにその場を離れながら私は口を開く)
女「ねえ、女友」
女友「私は何も見ていません、聞いていません」
女「もう、そんなこと言わないでよ」
女友「そうは言ってもですね……あの姫様はもう救いようがありませんよ」
省5
552: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:33 ID:iXZkvz3i0(13/16) AAS
女「男性さんってこの都市のNo.2でまともそうな人だけど、その人でも姫様の暴走を防ぐことは出来ないの?」
女「今回も助かったけど……もうちょっと手前でどうにかならないかなって思って……」
女友「無理ですね。姫様の命令のみを受け付ける近衛兵という武力を保持している以上、この都市で姫様に逆らえる者はいませんよ。あれでもよくやってる方です」
女「近衛兵が…………だったら、私が……」
女(そうだ、今の私は普通の少女ではない。竜闘士という伝説の力を持つ者だ)
省10
553: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:33 ID:iXZkvz3i0(14/16) AAS
女友「女の力なら今の姫様の体制を倒すことは可能でしょう」
女友「それでどうするつもりですか? 無政府状態となったこの地を代わりに納めるだけの覚悟や能力が女にあるんですか?」
女「それは……」
女友「出来たとして竜闘士の力でみんなに言うことを強制的に聞かせる恐怖政治くらいでしょうか? それが今の姫様と何か変わるところがあるんですか?」
女「……」
省6
554: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:34 ID:iXZkvz3i0(15/16) AAS
女「私が間違っていた。ありがと、女友。気づかせてくれて」
女友「礼には及びません」
女(……そっか。たぶん姫様も同じなんだ。幼いままその身に過ぎた権力を授かって、暴走してしまっている)
女(私にはこうして間違っていると言ってくれる親友がいたけど、姫様にはたぶんいなかった)
女(だから)
省8
555: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:34 ID:iXZkvz3i0(16/16) AAS
続く。
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