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男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/
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78: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:54:01.56 ID:boBRz2P70 乙、ありがとうございます。 投下します。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/78
79: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:54:31.30 ID:boBRz2P70 時を少しだけ、男子たちと女子たちで分かれたところまでさかのぼる。 姉御「っと、飲み物は届いたね。それじゃあアタイたちの再会を祝して!」 女「乾杯っ!!」 女友「乾杯」 女(姉御が掲げたグラスに女友と私も合わせる) 女(酒場は人が多かったため、三人ずつに席が分かれた成り行きで女子会の開催となった) 姉御「……っぷはー! いいねえ、この町も酒が旨い!」 女友「良い飲みっぷりですね」 姉御「おっ、女友は飲める口かい?」 女友「ええ、負けませんよ」 姉御「いいねえ、じゃあ同じのもう一杯ずつ!」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/79
80: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:55:03.94 ID:boBRz2P70 女「二人ともほどほどにね」 姉御「女は飲めないのかい?」 女「全くってわけじゃないんだけど、ちょっと弱くてね」 女友「その分、私が付き合いますよ」 女(前回お酒を飲んだときは酔っぱらった私を男君がおんぶしてくれたのは嬉しかったが) 女(暴走して男君の気持ちを考えず寝言で告白したりして結果的に苦い記憶となっている) 女(過ちを繰り返さないため、今日は最初からソフトドリンクにしている) 女(その後しばらくは話が弾んだ) 女(姉御とは元の世界にいたときから親交のある勝手知った仲ということで、元の世界での思い出やこの異世界で体験したことなどで話が盛り上がる) 女(途中チャラ男君がやってきたけど、女子会ということで女友と姉御が追い返していた) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/80
81: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:55:41.74 ID:boBRz2P70 姉御「しっかし今さらだが、あんたたち大丈夫だったのかい?」 女「大丈夫って?」 姉御「あんたたちのパーティーメンバーの男に魅了スキルってのかけられてるんだろ?」 姉御「虜になった結果、何でも命令を聞く状態って話じゃないか」 姉御「クラスメイトたちと一緒にいた間は特に何も無かったようだが、三人になって誰の目も気にすることなくなって…………その、な」 女「その?」 姉御「分かるだろ?」 女「……?」 女(姉御は何か言いにくそうにして、私に察して欲しいようだが、意図するところが分からない) 姉御「わざとじゃねえのか?」 女「ご、ごめん……本気で分からなくて」 姉御「だから、その……いやらしい命令でもされてるんじゃないのかってことだよ!!」 女(姉御は顔を真っ赤にしながら、言葉を叩きつける) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/81
82: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:56:17.29 ID:boBRz2P70 女「いやらしい命令……?」 女(でも、どうにもそれが男君と繋がらなくて、私はピントのぼけた発言を漏らす) 姉御「ぐっ、アタイの反応を見てからかってるんじゃないよな!?」 女「……?」 姉御「……だぁもうっ、だから『俺の前で服を脱げ』とか『君の裸は美しい』とか『俺の物になれ、女』とか」 姉御「そういう命令を男から受けてねえよな、ってことだよ!!」 女「………………そ、そんなことないってば!!」 女(ようやく言わんとしていることを理解した私。今度はこっちの顔が赤くなる番だった) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/82
83: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:57:06.16 ID:boBRz2P70 女友「しかし『君の裸は美しい』って、それただの褒め言葉ですよね?」 姉御「茶化すな! 女友も大丈夫なんだよな!?」 女友「ええ。男さんがそのような人ならそもそも一緒にパーティー組んでいませんし」 姉御「……なら良かった」 女「ごめん察しが悪くて。私たちのこと心配してくれたんだ」 姉御「……ああ。不当なことをされてるのに、脅されていたり、命令のせいで手を出せないってんなら」 姉御「アタイが変わりに男をぶっ飛ばすつもりだった」 女「ありがと。でも、本当に大丈夫だから。男君はそういうこと欠片も考えてないだろうし……」 女「そもそも私は魅了スキルかかってないから命令も効かないし」 姉御「そうか…………ん? かかっていない?」 女「あっ」 女(失言だった) 女(私の魅了スキルの事情について知っているは女友だけだというのに、つい口を滑らせてしまった) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/83
84: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:57:45.84 ID:boBRz2P70 姉御「……ほう、それはどういうことだい?」 姉御「女は魅了スキルにかかっているから、男のことを好きになって……」 姉御「だから一緒のパーティーに誘おうといじらしい様子だったと記憶していたんだけどねえ?」 女「そ、その通りだよ! うん、だからさっきのは間違い!!」 姉御「とは思えない真に迫った言葉だったね」 姉御「魅了スキルにかかっていないとしたら……かかっているというのはフリなのかい?」 姉御「なのに男相手に好意的に振る舞っているというのは……」 女(鋭い。このままでは全部暴かれてしまいそうだ) 女「いや、その……勘弁してもらえると」 姉御「何を勘弁すればいいんだい? アタイ、察しが悪くてさあ」 女(さっきのことを根に持たれている) 女「助けてえ、女友えもん」 女友「無理ですね、失言した自分を恨んでください」 女「そんな……」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/84
85: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:58:18.87 ID:boBRz2P70 姉御「なるほどねえ。魅了スキルの条件による失敗、告白する勇気が無くかかっているフリ」 姉御「結果好意を示しても当然ということになって、その立場を利用してオトそうとしていると」 女「ううっ……」 女(結局姉御には洗いざらい話すことになった。私の現状を知ってニマニマと楽しそうな笑みを浮かべている) 姉御「これをそのまま男に話したら面白そうだねえ?」 女「それは、本っ当に、勘弁してください!」 女(テーブルに頭を擦り付ける勢いで下げて懇願する) 姉御「ああもう、頭を上げなって! 冗談だよ、冗談! アタイもそこまで鬼じゃない!」 女(姉御はあわてて撤回する) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/85
86: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:58:52.06 ID:boBRz2P70 姉御「しっかしどうして告白しないのかい?」 姉御「ガサツなアタイと違って、女みたいな美少女から告白されれば、大概の男子なんてイチコロだと思うけどねえ」 女友「女にその度胸が無いだけの話ですよ」 女「ちょっと、女友?」 女友「あら、違いましたか?」 女「それは…………違わないけど」 女(反論できずすごすごと引き下がる) 姉御「度胸か……まあそうだねえ、アタイが言えた立場じゃなかったか」 女「……?」 女(姉御が何やら遠い目になったそのとき、私たちのテーブルを訪ねる者がいた) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/86
87: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:59:26.48 ID:boBRz2P70 気弱「す、すいません! ちょっと助けてもらっても良いですか!?」 姉御「どうしたんだい、気弱?」 女(男子会となっている向こうのテーブルに座っていたはずの気弱君である) 気弱「男さんが大変で……チャラ男さんも僕に任せて……」 女(要領を得ない言葉の中には聞き逃せない物があった) 女「男君がどうしたの!?」 気弱「その、えっと……」 女(詰め寄る私に対して、何から説明していいのか迷っているようだ) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/87
88: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 19:59:55.00 ID:boBRz2P70 姉御「女も気弱も落ち着けって」 女「あ、ごめん……」 女友「とりあえず男さんの様子を見に行きましょうか。あっちのテーブルにいるんですよね?」 気弱「はい。お手数をかけます……」 女(ということで私たちはもう一方のテーブルの方に向かう。そこには――) 男「おうおう、女! 来たんだな!」 女(上機嫌な男君が居た) 女(酔っているのか顔が真っ赤なのに、酒を飲む手が止まっていない) 気弱「そのチャラ男さんに付き合ってすごいペースで飲んでて……止めたんですけど、聞く耳が無くて」 姉御「……で、そのチャラ男はどこ行ったんだい?」 気弱「オススメのキャバクラを聞いたので、そっちに行ってくると。男さんの介抱を僕に任せて店を出ました」 姉御「全く、アイツは……勝手だねえ」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/88
89: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 20:00:26.98 ID:boBRz2P70 女「もう男君、飲み過ぎだよ。これは没収!」 女(私は男君の手からグラスを奪う。これ以上飲ませるのは体に悪いだろう) 男「後生だ! せめてもう一杯!」 女「駄目だよ」 男「そんなこと言わずに……な?」 女「だ、駄目だよ!」 女(男君は席から立ち私の肩に手を置いて懇願した。いきなり触られてびっくりする) 男「んもう、女のケチだなー」 女「男君のためを思ってなんだから。酔ってるのに急に立ったから足下フラフラじゃない」 女(私の肩を支えに立っているような状況だ。案の定倒れそうになったので、あわてて男君の腰に手を回す) 女(すると私が半分男君を抱いているような姿勢になった) 女「っ……」 女(い、いやこれは男君が倒れそうだったから仕方なくで……) 女(別に意図してやったことではなく……男君の顔が近い、近い、近い……!?) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/89
90: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 20:00:54.19 ID:boBRz2P70 男「おっと、ありがとなー、女」 女「も、もうっ! 悪いと思っているならちゃんと立ってよ!」 男「………………」 女(急な接近に、酔いが移ったかのように私の顔も真っ赤になる) 女(女友たち三人が見ているのにいつまでもこうしているのは恥ずかしいので、離れるように言うのだが男君は従ってくれない) 女「男君、聞いてるの!?」 男「あ、すまん。ちょっと見とれてて」 女「見とれる?」 男「ああ。女の顔ってこんなに綺麗なんだな」 女(男君は私の顔を正面から見つめて歯の浮くようなセリフを…………) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/90
91: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 20:01:22.04 ID:boBRz2P70 女「っ〜〜〜〜!!」 男「ぐへっ!」 女(支えを失った男君が尻餅を付く) 女(そう、私が支えの役割を放棄したのだ) 女(で、でもしょうがないでしょ……男君が私を綺麗って……そ、そんな恥ずかしすぎるし……!!) 気弱「男さん酔うと思考がダダ漏れになるタイプみたいです」 女友「これは……面白そうですね」 姉御「あっちで五人用のテーブルが空いたみたいだから、みんなでそっちに移動しないかい?」 女友「ナイスアシストです。ほら、女と男さんも行きますよ」 女「え、この状況で!?」 女友「この状況だからですよ。少しは男さんの酔いを覚まさないと、その状況で外を歩くのも迷惑ですし」 女「いや、でも……ちょっと……!?」 女(店員に話を聞いていた姉御の提案に、一も二もなく女友は乗り、強引に話を進めた) http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/91
92: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/14(木) 20:01:57.53 ID:boBRz2P70 続く。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1549367188/92
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