[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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(1): ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:04 ID:7FNn6LAO0(1/14) AAS
乙、ありがとうございます。

>>772 女神教関連の情報が続々出て来ましたね。

>>775
総数は出ていませんね。「有限ですがたくさん」だと思ってください。いつか言及するかもしれません。

投下します。
777: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:05 ID:7FNn6LAO0(2/14) AAS
男(気分転換に始めたはずの話がかなり長くなり時刻もすっかり夜になった)

男(しかし、これは今後のことを考えると必要な情報だ)

男(俺は姫と話を続ける)

姫「女神様の狙い通りにこの世界は進みませんでしたが、それでも最悪のケースとしてこの状況は想定していたようです」

姫「そのため最後の砦である女神様の遣い……男さんたちはこの世界に召喚されたんです」
省10
778: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:05 ID:7FNn6LAO0(3/14) AAS
男「そうやって期待をかけてもらったところ悪いんだが、ご存じの通り俺たちクラスメイトも二分していてな」

男「この世界で好き勝手することをもくろむ連中もいて恥ずかしいぜ」

姫「いえ……正直私はこの方法に疑問を持っていました」

姫「別の世界の者を呼び出すメリットは、この世界のしがらみを何も受けないことです」

姫「緊急時に強引に事を成すにはいい方法かもしれませんが……それは呼び出された者の心情を考えていない傲慢な方法です」
省8
779: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:06 ID:7FNn6LAO0(4/14) AAS
姫「むぅ……」

男(姫が頬を膨れさせている)

男「いきなりどうした?」

姫「何か他の女のことを考えている気配がしました。察するにその女さんと女友さんとかいう人のことですか?」

男「………………そんなことより一つ不満を言うとすると、どうして俺が魅了スキルの使い手に選ばれたのかってとこだな。普通に戦う力が欲しかったぜ」
省6
780: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:06 ID:7FNn6LAO0(5/14) AAS
姫「はい。曰く……召喚された者の中で一番愛に飢えているもの、だそうです」

姫「その方が魅了スキルを活用できると考えたみたいですね」

男「……は?」

姫「女神様は分かっていたんですよ。男さんが斜に構えて恋愛なんていらないと言いながらも、心の底では愛に飢えていると」
省4
781: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:07 ID:7FNn6LAO0(6/14) AAS
姫「それに私個人としては……男さんが魅了スキルの持ち主で本当に良かったと思います」

姫「だってそのおかげでこんなに好きになれる人と出会えたんですから」

男(姫が俺の隣までやってきて腕を抱く)

男(部屋の雰囲気が明確に変わった)
省6
782: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:08 ID:7FNn6LAO0(7/14) AAS
男「いや。魅了スキルが無ければ俺たちがこんな関係になることはあり得なかった」

男(離しそうにないのでしたいようにさせたまま、しかし俺は明確に拒絶する言葉を吐く)

姫「分かりました、それでいいです」

姫「とにかく私が伝えたいのは……私は魅了スキルの効果なんて抜きに、男さんのことが好きになったということです」
省7
783: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:09 ID:7FNn6LAO0(8/14) AAS
姫「だとしたらどのようなきっかけで想いを抱けばいいんですか? 明確な正解があるっていうんですか?」

男「………………」

姫「確かに私の思いの原点は男さんが言ったことのようなのかもしれません」

姫「ですが今の私は男さんのことを真摯に想い、愛したいと思っています」
省8
784: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:09 ID:7FNn6LAO0(9/14) AAS
姫「そんなに自分を卑下しないでください。私が大好きな男さんのことを悪く言わないでください」

男(姫が背中から抱きしめてくる)

姫「男さんは自分が思っているより魅力的な人です。私が保証しますよ」

男「何で……」
省7
785: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:10 ID:7FNn6LAO0(10/14) AAS
姫「………………」

男「………………」

男(そんな俺を優しく包むように姫は抱きしめた体勢を維持する)

男(俺は何も言えず、姫は何も言わず、その静寂な空間に――)
省2
786: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:10 ID:7FNn6LAO0(11/14) AAS
男(瞬間俺と姫は現実に戻され、しゅぱっと姫が俺から離れる)

男「っ……司祭っ!?」

男(いつの間にか部屋の中にいた司祭司祭相手に、俺は非難の意を含めた声を上げる)

司祭「私が悪く言われるのは心外ですね。言っておきますがノックはしましたよ。どうやら聞こえてなかったようですが」

男(それだけ浸っていたとでも言外に指摘されている気がする)
省2
787: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:11 ID:7FNn6LAO0(12/14) AAS
男「ああもう、それで何の用だっ!!」

男(俺も照れ隠しに声を張り上げる)

司祭「話が早くて助かります、ええ。この後も予定が山積みでしてねえ」

司祭「姫様の強権を最後ですからここぞとばかりに使っていますが、それでもかなり無理している計画ですから」

司祭「この早さで算段が立っていることは本当に奇跡で……」
省9
788: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:12 ID:7FNn6LAO0(13/14) AAS
司祭「姫様と少年……男と言いましたか」

司祭「二人には結婚してもらいます」

司祭「大々的な結婚式を四日後に行う予定ですからそのつもりで」

男「………………は?」
789: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/29(水)22:12 ID:7FNn6LAO0(14/14) AAS
続く。

………………ひ?
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