[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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43: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/08(金)20:23 ID:guAYLSu10(9/12) AAS
男「それなら一安心ではあるな」
女「どういうこと、男君?」
男「だって現状一対一で女に対抗できるだろう唯一の人物が伝説の傭兵なんだろ」
男「もしこの武闘大会に参加されたりでもしたら、女の優勝も危うくなるじゃないか」
女「同じ竜闘士と言っても経験とか練度とかで差が出るはずで……」
省6
44: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/08(金)20:23 ID:guAYLSu10(10/12) AAS
男(受付の列が進んでいく。あともう少しで俺たちの番になりそうだ)
女友「……。……。……」
男(と、女友が前を見ながら、顎に手を当てて何やら考え込んでいる)
女友「ところで姉御さん。伝説の傭兵は二十年ほど前に少年の歳で戦場に出たって言ってましたよね?」
姉御「ああ、そうだよ」
省7
45: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/08(金)20:24 ID:guAYLSu10(11/12) AAS
受付「ステータス開示ありがとうございます。記入させてもらいますね。職は竜闘士で名前は傭兵…………」
受付「……えっ!? まさかあなたは……っ!?」
男(淡々と処理していた係の女性が驚愕する)
男(その声に釣られて周囲の人々もその存在に気づき――この町でもその存在は有名なようだ――口々と声が上がる)
省5
46: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/08(金)20:24 ID:guAYLSu10(12/12) AAS
続く。
もちろん楽勝には行きません。
47: 2019/02/09(土)08:13 ID:/fLh5pgjO携(1) AAS
乙!
48(1): 2019/02/09(土)08:40 ID:xrRS90JH0(1) AAS
乙
歴戦の勇士対女楽しそうだね
49: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:17 ID:oSr4/uuz0(1/15) AAS
乙、ありがとうございます。
>>48 最強対最強って感じ私も好き。
投下します。
50: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:17 ID:oSr4/uuz0(2/15) AAS
男「ったく……こんなことがあるんだな……」
男(騒動は嵐のように過ぎ去り、俺は独りごちる)
男(あの後伝説の傭兵は)
傭兵『問題がないなら受付を進めて欲しい』
男(と、騒ぎになっていることも構わず冷静だった)
省7
51: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:18 ID:oSr4/uuz0(3/15) AAS
男「女も受付にステータスを開示したんだろ? 竜闘士であること驚かれなかったか?」
女「ううん。その前に傭兵さんが現れたのがちょうど良かったみたい。淡々と処理されたよ」
男「感覚が麻痺していたのか」
男(その点は良かった、目立たないに越したことはない)
チャラ男「しっかし急転直下やな。伝説の傭兵が武闘大会に参加……楽勝ムードから一転、暗雲が立ちこめてきたやないか」
省6
52: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:19 ID:oSr4/uuz0(4/15) AAS
男「女はどうなんだ? 姿を見ただけで自分より強いか分かるものなのか?」
女「そういう見極めは無理だけど……予選や本戦で実際に戦う姿を見れば分かると思うよ」
女「幸いにも私の予選の数字が16で傭兵さんは3だったから、当たるとしたら優勝を賭けた本戦の決勝になるはずだし」
男「最後の最後に当たるのか……」
男(大会参加者は受付の時点で1〜16の数字が割り振られるらしい)
省8
53: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:19 ID:oSr4/uuz0(5/15) AAS
気弱「僕の数字は8でした。傭兵さんか姉御さんと当たるとしたら準決勝、女さんと当たるとしたら決勝です」
チャラ男「お、中々言うやないか。予選も突破して、伝説の傭兵相手にも勝つつもりなんやな」
気弱「い、一応の想定ですっ……!」
男(気弱がチャラ男におちょくられる)
男(しかし実際気弱はどれくらいの強さなのだろうか?)
省4
54: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:20 ID:oSr4/uuz0(6/15) AAS
男「というかどうして伝説の傭兵が武闘大会に参加するんだ? 消息が不明だったはずなんだろ?」
女友「消息不明の方は分かりませんが、武闘大会に出場する理由を予想するとしたら……優勝賞金目当てですかね?」
女「あ、すごい額だったよね」
女友「元々傭兵として戦場を渡り歩いていたのはお金を稼ぐためだと考えられます」
女友「理由は分かりませんが、あの人にはお金が必要なのでしょう」
省8
55: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:20 ID:oSr4/uuz0(7/15) AAS
チャラ男「まあまあ、そこらで真面目な話はええやろ! もうすっかり夕方や!」
チャラ男「どうや、再会を祝してパーっと飲みに行こうやないか!」
姉御「ったく、あんたはほとんど真面目な話してないと思うけど。提案自体は賛成だね」
気弱「僕も反対はありません」
女友「そうですね、積もる話もありますし」
省3
56: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:28 ID:oSr4/uuz0(8/15) AAS
チャラ男「ビールサンキューな、別嬪さん!」
店員「もう、別嬪だなんて!」
男(チャラ男が女性の店員からグラスを受け取りながら調子の良いことを言っている)
気弱「さっき違う女性店員にも同じこと言ってませんでしたか?」
チャラ男「何おう、女性っていうのは全員別嬪さんなんやで! それに褒め言葉が嬉しくない女性はいない!」
省8
57: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:28 ID:oSr4/uuz0(9/15) AAS
チャラ男「やっぱりビールには乾き物やなあ!」
男「……本当に高校生だったんだよな?」
男(あまりに酒の席に慣れているため、ついそんな疑問が沸く)
チャラ男「当然や! 元の世界じゃ飲めなかった分、弾けとるだけやで!」
男「そうか……それならいいんだが」
省4
58: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:29 ID:oSr4/uuz0(10/15) AAS
チャラ男「ほら、男も飲めや飲めや」
男「俺にもペースがあるんだよ」
男(酒には弱くないが、こいつに合わせていたら潰れるだろう。ちゃんと制御しないと)
チャラ男「いや、ほんま気弱は酒が飲めんからな。付き合ってくれるやつがいて助かるで」
チャラ男「まあほんまは女性と一緒に飲む酒の方が格別なんやけどな。そうやあっちに行ってみようか」
省4
59: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:30 ID:oSr4/uuz0(11/15) AAS
気弱「あはは……ありがとうございます、男さん」
男(気弱はこの惨状を眺めながらソフトドリンクをちびちびと飲んでいる)
男「感謝するくらいなら、おまえもこの酔っぱらいをどうにかしてくれ」
チャラ男「俺はまだ酔ってないで!」
男「酔っぱらいは全員そう言うんだよ」
省5
60: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:30 ID:oSr4/uuz0(12/15) AAS
チャラ男「先生、トイレ! 先生はトイレじゃありません!」
男(チャラ男はよく分からないギャグを言うと席を離れる。本当にトイレに行くようだ)
男「…………」
気弱「…………」
男(後に残ったのは俺と気弱の二人である。一気に静かになった)
省7
61: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:31 ID:oSr4/uuz0(13/15) AAS
気弱「そのときもチャラ男さんはその人と意気投合していましたね。元々教室でも仲が良かったみたいですし」
男「『も』って言われると俺が意気投合しているみたいだな」
気弱「え、あ、ごめんなさい」
男「いや、別に怒っていないぞ」
気弱「そ、そうですか」
省7
62: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/10(日)10:32 ID:oSr4/uuz0(14/15) AAS
男「それで前の町で会ったクラスメイトって誰なんだ?」
男(聞いてから俺はほとんどクラスメイトの名前も覚えていないため分からないだろうことに気付く)
男(……まあいっか、話を繋げるためだ、と思って気弱が口を開くのを待ち)
気弱「イケメンさんとギャルさんです」
気弱「二人にはそもそも連絡が届いてないみたいで、偶然出会えたようです」
省7
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