[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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125: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:55 ID:lF4hGqrw0(6/16) AAS
男(しかし、この第三ブロックは様相が違っていた)

男(伝説の傭兵がリングの中心に陣取り、他の選手はそれを遠巻きに取り囲んでいたからだ)

実況「これは……何とも極端な配置になりましたね」

解説「ですがこの予選はバトルロイヤル。仮に四十九人が一人に集中して攻撃するのもありなルールです」
省7
126: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:56 ID:lF4hGqrw0(7/16) AAS
男「しかしよくリングの中心に陣取るよな。一番攻撃が激しく来る場所じゃねえか」

女友「自信の現れでしょう。そしてこのままでは伝説の傭兵の勝ちが決定的ですね」

男「……ん、どういうことだ?」

女友「四十九人で取り囲んだのはいいですが……みんな均等に距離を置いて伝説の傭兵を中心とした円になってしまっているでしょう?」

女友「全員が遠距離魔法使いならともかく、接近しないと攻撃できない近距離攻撃職の人もいるはずです」
省9
127: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:56 ID:lF4hGqrw0(8/16) AAS
姉御「……だぁもうっ、臆病な奴らばかりだねえ!!」

男(リングで大きな声があがり、姉御が円から抜け出た)

姉御「誰も矢面に立つつもりが無いってんならアタシがやるよ!」

姉御「そもそも拳を交わしたいとは思っていたからねえっ!」
省3
128: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:57 ID:lF4hGqrw0(9/16) AAS
傭兵「……少女、名前を何と言う?」

姉御「姉御だよ。あんたをぶっ飛ばす名前さ」

傭兵「いい覚悟だ。先の大戦でも、戦いの舞台で私の前に堂々と立とうとするものは少なかった」

姉御「そら嬉しいこった」
省7
129: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:58 ID:lF4hGqrw0(10/16) AAS
傭兵「さて――行くか。我が使命のために」

男(そして伝説の傭兵が構えを取った瞬間、発される圧の重みが増した)

男「っ……」

男(離れて見ている俺も鳥肌が立つ。それは俺だけでないようで、ずっとうるさかった観客の声が一瞬途切れるほどだった)
省2
130: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:58 ID:lF4hGqrw0(11/16) AAS
男(そして)

男「……女、さっきからずっと黙っているけどどうしたんだ? 試合が始まるぞ?」

男(この期に及んで上の空な少女の名前を俺は呼ぶ)

女「あ、ごめん」

男「あの圧にビビったわけじゃないよな?」
省9
131: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)20:59 ID:lF4hGqrw0(12/16) AAS
男(女の出した問題を考える)

男(とりあえず半径25メートルは間違いだ)

男(それは正方形の中にすっぽり入る円であり、角の方にカバーできていない場所が出来る)

男(つまり正方形の中心から、四隅までの距離を考えればいい)

男(それは90°・45°・45°の直角二等辺三角形の斜辺を求めるということだから……三平方の定理で1:1:√2の比で……25メートルの約1.4倍だから……)
省3
132: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)21:00 ID:lF4hGqrw0(13/16) AAS
解説「試合開始!!」

男(そのときゴングは鳴らされた)

姉御「ああああああっ……!!」

男(瞬間、助走を付けて姉御は殴りかかり)
省4
133: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)21:00 ID:lF4hGqrw0(14/16) AAS
女「竜闘士の広域制圧技……全方位に衝撃波を発生させる。40メートルくらいは射程距離があったはず」

男(その技を知っていた女の言葉通り、伝説の傭兵を中心に衝撃波が広がっていく)

姉御「ぐっ……!?」

男(後一歩というところまで近づいていた姉御はその衝撃波に押され、拳が届かず)
省5
134: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)21:01 ID:lF4hGqrw0(15/16) AAS
実況「な、な、何と、試合終了だーーっ!? 第三ブロック進出は傭兵選手!! 伝説は……やはり本当だったああっ!!」

解説「一手で終了……大会予選最短決着で新記録ですね」

男(伝説の傭兵が――リング上に唯一立つ人物の姿が誰の目にも映った)
135: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/20(水)21:02 ID:lF4hGqrw0(16/16) AAS
続く。

強いおっさんは浪漫。
136: 2019/02/21(木)05:41 ID:QF3xzHmmO携(1) AAS
乙!
137: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:03 ID:HciRcMcp0(1/12) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
138: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:04 ID:HciRcMcp0(2/12) AAS
姉御「ああもう完敗だよ、完敗!」

気弱「仕方ないですよ、相手が相手でしたし」

姉御「そう言いながらあんたはちゃっかり勝ち上がって……この、この」

気弱「や、止めてくださいよ」

男(姉御が気弱にヘッドロックをかましている)
省5
139: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:04 ID:HciRcMcp0(3/12) AAS
女友「次が第十ブロックですか……女もそろそろ控え室に向かったらどうですか? 二人がやってきて席も足りませんし」

女「そうだね、準備しておこうかな」

婆さん「ん、どうしたのかい、女さんや」

男(その挙動にもうすっかり仲良くなったらしい婆さんが声をかける)

女「もう少ししたら出番なので控え室に向かうんです」
省6
140: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:05 ID:HciRcMcp0(4/12) AAS
女「あ、そうだ。女友、一応持っておいて。これから戦いにいくから、何かの拍子でなくしても困るし」

女友「分かりました、受け取ります」

男(女が女友に宝玉を渡す)

婆さん「綺麗な宝石ねえ。……そういえば町長の気まぐれもそんな感じだったわねえ」

女「ちょっと理由があって集めているんです」
省4
141: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:06 ID:HciRcMcp0(5/12) AAS
男「さて、女がいなくなって一人分席の余裕が出来たが……」

女友「気弱さんと姉御で二人分ですからね。どうしましょうか?」

男(中抜けする観客はほとんどおらず、この中層の席は相変わらずほとんど埋まっている。こうなると二つに分かれるしかないか)

婆さん「そういえばさっき話していたけどあの二人、お友達なの?」

女友「はい、そうなんです」
省12
142: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:06 ID:HciRcMcp0(6/12) AAS
男(それから二時間ほど経った)

男(現在は第十五ブロックの予選が終わりリングの整備中だ)

男「はぁ……正直疲れてきたな」

女友「そうですね、気持ちは分かります」

男(予選一ブロックに付き、選手の入場、試合、リングの整備というサイクルになっている)
省6
143: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:07 ID:HciRcMcp0(7/12) AAS
男「でもこれで最終第十六ブロックだ」

女友「女の登場ですね」

男(リングの整備が終わり、選手の入場が始まる。その中には女の姿もあった)

男「女友は女が勝つことを信じているんだよな?」

女友「ええ、ですから私はこうして武闘大会に参戦していないわけですし……でも、どうして今そんなことを?」
省10
144: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/02/22(金)21:07 ID:HciRcMcp0(8/12) AAS
姉御「しかし、女は伝説の傭兵に勝てるかねえ? 実際相対してみて分かったけど凄まじかったよ」

気弱「僕は順調にいったら準決勝で当たりますけど……どうなるでしょうか?」

男「そうだな、女と伝説の傭兵は同じ『竜闘士』だが……その力はいかほどの差があるんだ?」

女友「それは……どうやら女がこの予選で証明するつもりのようですよ」

男「え?」
省6
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