[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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812: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:29 ID:nTbU3vpq0(6/18) AAS
ギャル「ちょっと邪魔。退け、デブ」

デブ(その一人、仮設支部長であるギャルさんがぼんやりと立っていた俺に冷たく言い放った)

デブ(別に俺は隅に立って道を塞いでいるわけではないので、あっちが避ければいいだけの話なのだが、その手間すら面倒なのだろう)

デブ「す、すいません」
省5
813: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:30 ID:nTbU3vpq0(7/18) AAS
メガネ「本当に惨めね」

デブ(その様子を見ていたメガネさん、メガネをかけたクラスメイトの女子が話しかけてくる)

デブ「あ……メガネさん」

メガネ「でも本当に惨めなのはあっちよね。イケメン様のためって……馬鹿じゃないの?」
省9
814: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:30 ID:nTbU3vpq0(8/18) AAS
レズ「アンタも大変ねー」

デブ(この支部にいる最後のクラスメイトの女子、レズさんが話しかけてきた)

デブ「見ていたのか」

レズ「まあね。にしても二人ともあんな腹黒イケメンのどこがいいのか……あ、イケメンのところか」
省10
815: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:31 ID:nTbU3vpq0(9/18) AAS
デブ「だがギャルは駄目だろ。男は一度、魅了スキルをクラスメイト全員にかけて女友と女にしか成功させていない」

デブ「それ以外は魅力的ではないという判定だから命令できないってことだ」

レズ「そんなん分かってるって。でも、イケメンに捨てられて傷心のギャルなら魅了スキルなんて無くても楽勝よ」

レズ「慰めながら男なんて信用できないわよねーって誘導すればコロッとね。男のあんたには出来ない方法よ」

デブ「ぐぬぬ……」
省4
816: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:31 ID:nTbU3vpq0(10/18) AAS
レズ「まあおふざけはここまでにして……チャラ男から伝言よ」

デブ「何て言ったんだ?」

デブ(一転、真面目な雰囲気になるレズさん。俺も馬鹿な考えを頭から追い出す)

デブ(チャラ男。最近になって『組織』に合流した軽薄という言葉が似合う男だ)

デブ(イケメンの親友ということや、職『盗賊』による盗みスキルの練度の高さから、『組織』内でも重宝されていて破竹の勢いで出世している)
省10
817: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:32 ID:nTbU3vpq0(11/18) AAS
レズ「本当はチャラ男じゃなくてイケメンに判断を仰ぎたかったけど、どうにも別の任務で忙しいってさ」

レズ「結婚式には間に合わなさそうやね」

デブ「そうか……」

デブ(イケメンさえいれば近衛兵長を正面から突破できる。強奪も楽にこなせたはずだ)

デブ(野望達成のために入った『組織』なのに、その任務のせいで大チャンスを逃すとは……まあツキがなかったと思うしかない)
省5
818: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:33 ID:nTbU3vpq0(12/18) AAS
デブ「仕方ない。大枠は計画通りに動くしかないだろ。結婚式で男を確保する」

デブ「生死を問わないらしいし、俺たちがもらっても構わないはずだ」

レズ「そうやね…………って、あっ思い出した。チャラ男の伝言もう一つあって、女と女友には気を付けろ、だって」

デブ「二人に……?」

デブ(その二人については独裁都市が魅了スキルを逆利用して追い出したと聞いている)
省6
819: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:34 ID:nTbU3vpq0(13/18) AAS
デブ「意味は分からないが……忠告なら受け取っておくか」

デブ「これから結婚式までの三日、中心街内の警戒を強める」

デブ「それと結婚式時も周辺警戒班にクラスメイトを入れて邪魔しに来たら即座に対応できるようにする」

デブ「そんなところでいいだろ」

レズ「うんうん、それがいいな! じゃあ支部長のギャルに具申よろしくなー」
省6
820: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:34 ID:nTbU3vpq0(14/18) AAS
デブ「死ね、死ね、死ね」

デブ(何もかもが気にくわない。俺を見下すやつ全員消えればいい)

デブ(元の世界でもそうだった。イケメン税にブサイク救済法にデブ保護法……俺の素晴らしい考えを世の中は受け入れなかった)

デブ(ノートに書いていたその案を、勝手に奪って教室中に聞こえるように読み出したあの馬鹿は末代まで呪うと決めている)

デブ(それでもめげずに啓蒙しようと書いたネット掲示板でも総すかんだった)
省6
821: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:35 ID:nTbU3vpq0(15/18) AAS
構成員「どうしたっすか」

デブ(声をかけられる。振り向くとそこにいたのは『組織』の一般構成員の一人だった)

デブ(一般構成員とはつまり異世界人であり、こんな犯罪者集団にいることから社会のはみ出し者である)

デブ(アウトローな界隈の掟、力こそが全てな世界で生きてきた)

デブ(そのため一般以上の力を持っている俺を慕っている者がほとんどだ)
省12
822: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:36 ID:nTbU3vpq0(16/18) AAS
構成員「何人か誘っておいてもいいっすか?」

デブ「ああ。俺の奢りだって事で集めといてくれ」

構成員「奢り!? また太っ腹っすね!!」

デブ「ははっ、それは見たとおりだ」

デブ(体脂肪の詰まった腹を自分で軽くたたいてみせる)
省6
823: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:37 ID:nTbU3vpq0(17/18) AAS
デブ「………………」

デブ(俺だって……世界が優しく接してくれれば、優しく返すくらいのことは出来るんだ)

デブ(だから優しくない世界が悪いんだ)

デブ(あっちが譲歩すれば、こっちだって譲歩するのに)
省7
824: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/03(月)10:37 ID:nTbU3vpq0(18/18) AAS
続く。
825: 2019/06/03(月)11:18 ID:T+skAWcI0(1) AAS
乙!
826: [sage saga] 2019/06/03(月)14:35 ID:XYSudskUo(1) AAS
乙ー
827: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:14 ID:iDK1dhPW0(1/10) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
828: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:19 ID:iDK1dhPW0(2/10) AAS
男(結婚式がついに明日とまで迫ったその夜)

男「今日は早めに寝るか……」

男(俺は応接用のソファに寝そべり眠ろうとしていた)

男(近衛兵長が伝えたスケジュールによると結婚式は正午からのようだが、その前から準備で忙しくなるようだ)
省11
829: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:20 ID:iDK1dhPW0(3/10) AAS
姫「男さん! 今日は一緒にベッドで寝ませんか!」

男「…………は?」

男(衝撃を受けてポカンとなる俺に、姫はマシンガンのようにしゃべりだす)

姫「だって明日は結婚式ですし、一日中忙しいはずです」
省7
830: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:21 ID:iDK1dhPW0(4/10) AAS
姫「駄目、ですか?」

男(あふれ出る感情全てをこめただろうその言葉に俺は動きを止められた)

男「…………」

男(そうか)
省4
831: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/06/05(水)21:24 ID:iDK1dhPW0(5/10) AAS
男(ソファから立ち上がってベッドに向かうと姫もその後ろを付いてくる)

男(ベッドは二人が寝ても優に寝返りを打てるほどの広さがある)

男(姫が明かりを消す。部屋が暗くなった)

男(そしてベッドの前で二人して立ち尽くす)

男(動く様子のない姫を見て、どうやら先に俺が動かないといけないようだと悟る)
省8
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