[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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731: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:02 ID:Ri0FIN3L0(3/15) AAS
女(朝食とも昼食とも言える食事を取りながら女友と話す)
女「これからどうすればいいんだろう」
女(男君からの手紙により宝玉は手に入った)
女(使命のことだけを考えるなら独裁都市での用は済んだため、次の町に向かうべきではある)
女(でも……)
省7
732: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:02 ID:Ri0FIN3L0(4/15) AAS
女友「そういう割には握り拳に力が籠もってますよ」
女「……当たり前でしょ! 男君が恋愛アンチだからって慎重に迫ってたのに、どうしてぽっと出の姫様を選んだのよ!」
女「私と何が違うの、胸か、胸なの!? だとしても私の方が絶対男君のこと好きだもん!」
女「大体姫様には権力があるかもしれないけど、あんなヤンデレの本性を持ってて絶対面倒くさいわよ!」
省12
733: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:03 ID:Ri0FIN3L0(5/15) AAS
女友「ともかく元気なら良かったです。あの手紙のことについて話が出来そうですね」
女「……? どういう意味?」
女友「あの手紙についてですが、男さんの真意について私は二通りの可能性を考えています」
女(女友が二本の指を立てて見せる)
女「二通り……?」
省3
734: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:03 ID:Ri0FIN3L0(6/15) AAS
女友、女。
突然だが、ここでお別れだ。
俺はこの都市で姫様と共に生きることにした。
同封した物は手切れ金代わりに受け取ってくれ。
そういうわけで命令だ。
省4
735: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:04 ID:Ri0FIN3L0(7/15) AAS
女「うっ……」
女(読むだけで気分がズンと沈むけど、よく見返したところで気付いた)
女「不必要な命令って『女友は女と行動を共にしろ』の部分だよね」
女「本当に私たちと会いたくないだけなら、都市を出て行け、入ることを禁じる、だけでいいし」
女友「その通りです。この命令のせいで私は独裁都市に入れるようになってしまうんですから」
省9
736: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:05 ID:Ri0FIN3L0(8/15) AAS
女友「その結果ですがどうやら私は女についていくという範囲内なら独裁都市の中に入ることが可能みたいです」
女友「魅了スキルの命令には当人の認識が重要だとは言ってきましたが」
女友「どうやら相反する命令があってどちらを優先するか言われてない場合、虜の側に決定権があるようですね」
女「『独裁都市に入ることを禁じる』って命令よりも『女友は女と行動を共にしろ』という命令を優先するってことね」
省4
737: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:06 ID:Ri0FIN3L0(9/15) AAS
女友「ちょっと違う方向から話を進めますね」
女友「女は男さんの手紙を受け取る前に話していた、神殿を金で覆うプロジェクトが進んでいないという話を覚えていますか?」
女「あ、覚えているよ。姫様が言い出した大事なことなのに、どうしてないがしろにしてるんだろうって思ったけど」
女友「そのことから実は姫様は傀儡ではないかと、と私は推測したんです」
省9
738: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:06 ID:Ri0FIN3L0(10/15) AAS
女「命令が出来なくて……だから帰ってくるのが遅れたってこと?」
女友「それだけじゃありません。私たちは独裁都市でかなり情報収集をしましたが、このような話は噂レベルでもありませんでした」
女友「徹底した情報統制をしていたとすると……極端な話ですが知った者を消すなんてことまでしていた可能性があります」
女友「その場合は真実を知った男さんの身も危ないことになります」
女「そ、それは……っ!」
省6
739: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:07 ID:Ri0FIN3L0(11/15) AAS
女友「多分そうだと思いますよ。つまり、その裏にいる者にとっては竜闘士と魔導士が襲ってくるということになりますね」
女友「都合の悪いことに私たちのことがバレていたとしたら、どうにか対策しようと考えるでしょう」
女友「そして姫様に魅了スキルを使ったことからその効果が知られていたとしたら、私たちも虜になっているのだという推測はすぐに立ちます」
女友「ならば取れる方法が一つあります」
省11
740: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:07 ID:Ri0FIN3L0(12/15) AAS
女「それで最初に言ってたけど、男君の真意についてもう一つの可能性って何?」
女友「今まで私がしたり顔で語った話が全て間違いで」
女友「『女友は女と行動を共にしろ』という命令は何となく書いてしまっただけで」
女友「本当に男さんが姫様にホレて私たちのことを疎ましく思ったという可能性です」
女友「つまりは文面通りの意味って事ですね」
省5
741: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:08 ID:Ri0FIN3L0(13/15) AAS
女「もう一度独裁都市に向かうよ」
女友「……だと思いました」
女(はぁ、と女友は嘆息すら吐いている)
女「ごめんね。ごちゃごちゃ長い話させちゃったけど……男君とこのまま会わずに終わるなんてあり得ないから」
省6
742: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:09 ID:Ri0FIN3L0(14/15) AAS
女(私と女友は会計を済ませて外に出る)
女(そして今朝歩いてきた道を振り返り、独裁都市を、目的地を見る)
女「女友、何か言っておくことはある?」
女友「どちらの可能性に置いても、追い出したはずの私たちが独裁都市にいるのを見られるのはマズいです」
女友「人目を避けて慎重に侵入します」
省7
743: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/23(木)20:10 ID:Ri0FIN3L0(15/15) AAS
続く。
囚われのヒロインを助けるため、主人公が決意を固める! ………………あれ?
744(1): 2019/05/23(木)21:57 ID:rfg2Sc3G0(1) AAS
乙
男視点だと女も魅了スキルにかかっているはずだけど
そのかかり具合が半端だから助けに来れるだろうという考えなのかな?
745: [sage saga] 2019/05/23(木)23:57 ID:CZudVk0UO携(1) AAS
乙ー
746: 2019/05/24(金)00:31 ID:Dr07y6lgO携(1) AAS
乙!
747: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/25(土)22:28 ID:9IqnA4Mo0(1/12) AAS
乙、ありがとうございます。
>>744 基本はその通りです。具体的に男がどういう心情なのかなどは、もう少し後で描写する予定です。
投下します。
748: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/25(土)22:32 ID:9IqnA4Mo0(2/12) AAS
男「俺の魅了スキルを使えばどんな女性だって支配できる」
男「おまえらが独裁都市の統治をする上で役立てると思うが」
近衛兵長「残念だがスキルなど無くても権力さえあれば人の行動など支配できる」
男「だが倫理的に駄目だったり、どうしても従えないってことはあるだろ!」
男「そんなときでも俺の魅了スキルなら……!」
省2
749: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/25(土)22:32 ID:9IqnA4Mo0(3/12) AAS
男「ちっ……」
男(あまりにも取っかかりが無いことに俺は舌打ちする)
姫「駄目……でしたね」
男「ああ。協力するフリして外に出られれば、選択肢も広がると思ったんだが……」
男(今し方の会話は姫姫様と俺の二人で考えて思いついたものだった)
省3
750: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/25(土)22:35 ID:9IqnA4Mo0(4/12) AAS
姫「それにしても今日の用事は何か特殊でしたね」
男「俺の身体の採寸なんかしてどうするつもりなんだ?」
男(司祭と近衛兵長は一日に一回ほどのペースでこの部屋を訪れていた)
男(基本は用件を伝えたり、様子を見に来たり、ミニキッチンの食材を補充するくらいなのだが、今日は少し違っていた)
男(近衛兵長が部屋に入るなり巻き尺を取り出して俺にあてがい始めたのだ)
省2
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