[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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679: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:29 ID:UB3nT4PD0(4/19) AAS
男(というわけで話を聞こうとしたところ、先に姫様がおずおずとしながら切り出してきた)

姫「あの、本当に今さら過ぎるんですが……あなたの名前を伺ってもいいでしょうか」

男「あっ……こちらこそ今まで名乗らずにすいません。俺の名前は男と言います」

姫「男さん、ですか。私の名前は姫といいます」

男「存じています、姫様」
省10
680: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:29 ID:UB3nT4PD0(5/19) AAS
男「さて、姫。色々と言いたいこと、聞きたいことがある。…………って慣れないな」

姫「ふふっ、私は嬉しいです。あ、何でもおっしゃってくださいね」

男(調度品は無駄に豪華な部屋だ。俺と姫は部屋の備え付けられた机に向かい合って座り話し合いを始める)

男「まずは……すまなかった。勝手に姫の命を人質みたいにして」
省5
681: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:30 ID:UB3nT4PD0(6/19) AAS
姫「それは……私だって自分が今日殺される予定だったなんて知りませんでした。男さんが想定できなくても仕方ありません」

男「そうか……やつらが言ってた事について、姫も何も知らないんだな」

姫「はい。ここ最近素の私はもう死んだように仮の存在であるワガママな姫を言われるがままにずっと演じていたので」

姫「……そんな崖っぷちな状況であったことすら気付いてませんでした」

男「いや、それが当然の防衛反応だ。心を持たないよう徹底的にいじめ抜かれていたんだからな」
省3
682: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:30 ID:UB3nT4PD0(7/19) AAS
男「やつらはパレードの大観衆の前で姫を殺すつもりだったと言った」

男「そう考えると思い当たる点がいくつかある」

姫「……? 何ですか、それは?」

男「まずパレードのときの二人だ。姫の話だと外に出るときは必ず二人のどちらかが付いて、命令に無いことをしないか見張っていたって話だったけど……あのパレードのとき近くに二人ともいなかっただろ?」

姫「! そういえば今までにないことでした!」
省4
683: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:31 ID:UB3nT4PD0(8/19) AAS
男「無理だ。暗殺なんて誰もが考えることを近衛兵が警戒しないわけないだろう」

男「姫を使って命令しようにも、自分の警備を減らせとかあまりに不自然だしな」

男「だったらどうするか、物量で押すしかない」

姫「物量で……」

男「やつらは実行部隊を手配して姫を殺させるつもりだったんだろう」
省6
684: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:31 ID:UB3nT4PD0(9/19) AAS
姫「ですが私が今もこうして生きているのは……」

男「俺が魅了スキルを発動したせいだろうな。おそらく襲撃する直前だったんだと思う」

男「予定にないトラブル、しかも近衛兵も警戒態勢に入っていて無理に動くわけにも行かない」

男「どうするか迷っているその隙に、姫が俺を捕らえてさっさとその場を去った」

男「さっきも言ったようにちょうど二人が近くにいなくて、姫の暴走を止めるものがいなかったのも上手く働いたな」
省7
685: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:32 ID:UB3nT4PD0(10/19) AAS
男「しかし、そうなるとやつらの目的についても考え直さないとな」

男「二人は姫を隠れ蓑にして、民から巻き上げた重税で私腹を肥やすつもりだと俺は思っていた」

男「だとしたら二人が直接姫を殺すように動く必要はない」

男「限界まで搾り切って、音を上げた民が蜂起したところで自分たちだけトンズラすればいい」

男「このタイミングで切り捨てるのは不自然だ」
省6
686: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:32 ID:UB3nT4PD0(11/19) AAS
姫「状況確認も大事ですが、ところでこれからどうするつもりですか」

男「どうするというと?」

姫「二人は去ってくれましたが私たちがこの部屋から出れたわけでもありません」

姫「男さんはブラフも疑われて本当いつ殺されるか分かりません」

男「姫だって危ない立場だぞ」
省7
687: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:33 ID:UB3nT4PD0(12/19) AAS
姫「でしたらどうすればいいんですか……?」

姫「魅了スキルの影響だって事は分かっています」

姫「それでも……こんなに好きになった人を失ったら……また大事な人を失ったら……私は耐えられません!!」

男(涙目になりながら訴える姫)
省7
688: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:33 ID:UB3nT4PD0(13/19) AAS
男「助かるときは二人でだ、姫」

姫「ですがその方法が……」

男「大丈夫だ。あともうちょっと待ってれば俺の仲間の二人が助けに来る」

姫「仲間……ですか?」

男「ああ。いきなり姫に連れ去られて何も話は出来てないんだが、それでもずっと帰ってこなかったら不審に思うはず」
省7
689: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:34 ID:UB3nT4PD0(14/19) AAS
姫「………………」

男(姫は目を丸くしている)

男「何だ、そんなに驚いたのか? っていうか、女神様の末裔の……大巫女だったか、なら知ってんだろ守護者って竜闘士の存在も」

姫「守護者様の力を引き継いだ者が男さんの近くに……それなら分かりますが……私が驚いたのはそちらではありません」

男「ん?」
省7
690: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:34 ID:UB3nT4PD0(15/19) AAS
姫「その仲間の人は女っていうんですか」

男(姫が俯きながら聞いてくる)

男「ああ、竜闘士の力を授かっていてな」

姫「もう一人はどうなんですか?」

男「魔導士の力を持った女友だ」
省4
691: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:35 ID:UB3nT4PD0(16/19) AAS
姫「私と二人きりなのに他の女性のことを考えていたんですか、男さん」

男「え、いや、どうやってこの状況から脱するかって話で……」

姫「答えてください」

男「否定はしません」

男(そうだ、大人しくなっていたが、魅了スキルをかけた直後の様子から分かるように姫の気質はヤンデレだ)
省11
692: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:36 ID:UB3nT4PD0(17/19) AAS
姫「どうして止めるんですか! 男さんが他の女のことを考えられないようにするだけです!」

男「違うな、薬の方か! ヤバさは全く変わらないけどな! 断固拒否する!!」

男(その後ドタバタがあって、埒があかないと判断した俺は魅了スキルの命令まで繰り出す)

男(するとどうやら姫は愛情込めた絶品の料理で、胃袋を鷲掴みにして自分のことだけを考えさせるつもりだったとのことだ)
省8
693: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:37 ID:UB3nT4PD0(18/19) AAS
<神殿・近衛兵詰所>

近衛兵長「やはりそうか。どこかで見たガキだとは思ったが、一週間ほど前に竜闘士と魔導士の仲間と共に都市にやってきた……」

近衛兵長「ガキはどうでもいいが、このデタラメな力を持った二人は対策しないとな……」

近衛兵長は確認を終えて考え込むのだった。
694: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/17(金)20:38 ID:UB3nT4PD0(19/19) AAS
続く。
695: [sage saga] 2019/05/17(金)21:26 ID:3Ds8zaiFO携(1) AAS
乙ー
696: 2019/05/18(土)00:27 ID:BydkhvHMO携(1) AAS
乙!
697: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/19(日)20:12 ID:M/ByOmx70(1/12) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
698: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/19(日)20:16 ID:M/ByOmx70(2/12) AAS
男(翌日の昼。パレードから丸一日が経った)

男(状況は変わらず姫と一緒に囚われの身だ)

男(しかし、時が過ぎれば過ぎるほど女と女友が違和感を持って助けに来る確率は上がっていく)

男(流石に今日はまだ早いが、明日には痺れを切らして、その夜には侵入してくるだろう)

男(何としてもそこまで生き残る。そのためには……)
省12
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