[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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550: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:32 ID:iXZkvz3i0(11/16) AAS
男性「お待ちください、姫様!!」
女(壇上に一人の男性が上がり姫様を止めた。あの人は……そうだ、初日の夜に見た。この都市のNo.2、男性さんだったか)
姫様「どうした。余は不届き者を粛正しようと……」
男性「そのような些末なことはこの私がやっておきます。姫様にはもっと大事なことがあります。御輿の準備が整いました」
省11
551: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:32 ID:iXZkvz3i0(12/16) AAS
女(人の流れに巻き込まれないようにその場を離れながら私は口を開く)
女「ねえ、女友」
女友「私は何も見ていません、聞いていません」
女「もう、そんなこと言わないでよ」
女友「そうは言ってもですね……あの姫様はもう救いようがありませんよ」
省5
552: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:33 ID:iXZkvz3i0(13/16) AAS
女「男性さんってこの都市のNo.2でまともそうな人だけど、その人でも姫様の暴走を防ぐことは出来ないの?」
女「今回も助かったけど……もうちょっと手前でどうにかならないかなって思って……」
女友「無理ですね。姫様の命令のみを受け付ける近衛兵という武力を保持している以上、この都市で姫様に逆らえる者はいませんよ。あれでもよくやってる方です」
女「近衛兵が…………だったら、私が……」
女(そうだ、今の私は普通の少女ではない。竜闘士という伝説の力を持つ者だ)
省10
553: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:33 ID:iXZkvz3i0(14/16) AAS
女友「女の力なら今の姫様の体制を倒すことは可能でしょう」
女友「それでどうするつもりですか? 無政府状態となったこの地を代わりに納めるだけの覚悟や能力が女にあるんですか?」
女「それは……」
女友「出来たとして竜闘士の力でみんなに言うことを強制的に聞かせる恐怖政治くらいでしょうか? それが今の姫様と何か変わるところがあるんですか?」
女「……」
省6
554: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:34 ID:iXZkvz3i0(15/16) AAS
女「私が間違っていた。ありがと、女友。気づかせてくれて」
女友「礼には及びません」
女(……そっか。たぶん姫様も同じなんだ。幼いままその身に過ぎた権力を授かって、暴走してしまっている)
女(私にはこうして間違っていると言ってくれる親友がいたけど、姫様にはたぶんいなかった)
女(だから)
省8
555: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/29(月)15:34 ID:iXZkvz3i0(16/16) AAS
続く。
556: 2019/04/29(月)19:27 ID:1yFydsfb0(1) AAS
乙!
557: [sage saga] 2019/04/30(火)00:47 ID:c+0SbEUnO携(1) AAS
乙ー
558: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:33 ID:4fenfWk80(1/11) AAS
乙、ありがとうございます。
今日で一スレ目開始から数えてちょうど半年となりました。
ここまで長く続けられたのも反応してくれる皆さんのおかげです。
これからもよければよろしくお願いします。
では、本編どうぞ。
559: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:33 ID:4fenfWk80(2/11) AAS
男(演説が終わるタイミングを見に行った二人が戻ってきた)
男(そのため俺も二人と一緒に部屋を出る)
男「んー……久しぶりの外だな」
男(大きく伸びをして外の空気を噛みしめる。部屋の中にいても苦ではないつもりだったが、流石に一週間は長すぎたようだ)
女友「苦労かけましたね」
省6
560: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:35 ID:4fenfWk80(3/11) AAS
男(現在俺たちは独裁都市中心街の中でも二番目に高い建物、展望台の中にいる)
男(一番高いのは姫の住居らしく、入ることが出来ないからここが選ばれた)
男(そして何をやっているのかというと)
女「『千里眼』発動………………うーん、やっぱり当然だけど男性ばっかりなんて偏った場所無さそうだね」
男(女が竜闘士のスキル『千里眼』を使用してパレードに集まった人を観察する)
省4
561: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:35 ID:4fenfWk80(4/11) AAS
男「女、あんまり気を張るなよ。そこまで好条件のところは無いだろうしな」
男「ちょっとでも女性が少ない場所があったらラッキーくらいの気持ちで……」
女「ん……え、あ、ちょっと待って!? 嘘、そんなことあるの……!?」
男(気に病むことはないと声をかけていると、いきなり女が慌て出す)
男「どうした女?」
省4
562: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:36 ID:4fenfWk80(5/11) AAS
女友「ちょっと私も見てみます……『鳥瞰視(バードアイ)』」
男(女友も魔法を発動する。初めて聞く魔法だが、『千里眼』と同じような遠くを見ることが出来る魔法だろうか)
女友「最後の曲がり角というと……この辺りですか。ふむ、ほんとに男性ばかりが集まっていますね」
女「でしょ!!」
女友「どうしてこのような偏りが…………統計的にあり得ません…………ならば何らかの意図が…………」
省9
563: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:36 ID:4fenfWk80(6/11) AAS
男(そういうわけで俺たちは展望台を出て観測したポイントへと急ぐ)
男(遠く聞こえる声からして、どうやらもう御輿は出発しているようだ)
男「御輿は姫様の居宅から出発して、この中心街の主要な通りを一周して、また姫様の居宅に戻る……そんなコースだったよな」
女友「はい、そうです。そして男性ばかりが集まっていた場所は、最後の曲がり角です。ここを通れば、姫様の居宅へ一直線といった場所ですね」
男(コースの終盤ということなら、御輿が通るまでまだ時間はあるはず。その予想通り、ポイントに着いたときまだ御輿は通っていなかった)
省11
564: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:37 ID:4fenfWk80(7/11) AAS
男(さて、確認したように俺はこの観客の列に割り込んでなるべく前の方に行かないといけない)
男(だが……)
男「改めて見ても、すごい密度だな……」
男(通勤ラッシュの満員電車並に人が集まっている。見ていてげんなりしてくるが……)
男(いや、逆に言えばこれだけ人がいれば俺が魅了スキルを使ったとは判断できないだろう。良かったと思うべきだ)
省6
565: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:38 ID:4fenfWk80(8/11) AAS
モブ「おおっ、姫様が来たぞー!」
男(誰かが叫ぶ。そちらを見ると近衛兵が担ぐ御輿に乗った姫様の姿があった)
男(前に出るのに時間がかかり、もう姫様が通る時間になっていたようだ)
男(姫様コールをしながら沸き立つ観客たち)
省4
566: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:39 ID:4fenfWk80(9/11) AAS
男(俺はステータス画面を開いて準備をする)
男(この異世界において、スキルの使用法については二種類ある)
男(一つはスキル名を唱えること、もう一つはステータス画面を開きスキルの使用をタッチすることだ)
男(便利なのは前者であろう。わざわざステータス画面を開き使いたいスキルを探すより、唱える方が素早く使用できるからだ)
男(俺もほとんど前者で使用していたが……今回は後者で使用する。スキル名を唱えることで周囲の注目を集めたくないからだ)
省8
567: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:39 ID:4fenfWk80(10/11) AAS
男「今だ」
男(姫様が正面に来たと認識するや否や、俺は魅了スキルを発動する)
男(瞬間、ピンク色の光の柱が周囲5mを埋め尽くした)
568: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/05/01(水)22:40 ID:4fenfWk80(11/11) AAS
続く。
やったか!?
569: [sage saga] 2019/05/01(水)22:51 ID:TqrHU7jlO携(1) AAS
乙ー
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