[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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506: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/23(火)23:36 ID:Tyn5Y4290(11/13) AAS
女友「はぁ……調子に乗ってますね。だから言いたくなかったんですが……」

女「ご、ごめん……」

女友「だからこそトラウマを刺激するのは止めて欲しいんです」

女友「精神的外傷から身を守るのは本能ですからね、男さんと付き合うためにいつかは乗り越えないといけない壁ですが、だからこそ中途半端に刺激するのは良くないです」

女「分かってる、男君と信頼関係を結んでからってことだよね」
省6
507: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/23(火)23:37 ID:Tyn5Y4290(12/13) AAS
女友「……なら私から言うことはありません。男さんだけでなく女も成長したんですね」

女「まあね」

女友「あとは事故が起きなければいいんですが」

女「え、ちょっと、そういうこと言うの止めてよー」

女友「だってそうじゃないですか。この旅が始まって以来想定した通りに物事が進んだ方が少ないですよ」
省4
508: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/23(火)23:37 ID:Tyn5Y4290(13/13) AAS
続く。
509: 2019/04/24(水)06:28 ID:YVoSxCylO携(1) AAS
乙!
510: [sage saga] 2019/04/24(水)08:21 ID:KmJOZIGnO携(1) AAS
乙ー
511: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:18 ID:nvQhHZjH0(1/9) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
512: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:33 ID:nvQhHZjH0(2/9) AAS
男(日々が過ぎ去り、パレードまであと二日と迫った夕方)

男(俺は宿屋の部屋のベッドに寝転んで、あーでもないこうでもないと悩んでいた)

男(パレードの基本的な情報については女と女友の二人が調べてくれたので大体分かっている)

男(計画は初期構想から変わらず、人混みに紛れて魅了スキルを発動することで姫様を虜にするという算段だ)

男(その際の問題点は二つ。俺が姫様に命令する光景を大勢に見られてしまうことと姫以外にも魅了スキルがかかってしまうかもしれないことだ)
省9
513: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:34 ID:nvQhHZjH0(3/9) AAS
女「ただいまー」

男「おう、おかえり」

男(噂をすれば影が差すとはこのことで、ちょうどそのとき扉が開いて女と女友が戻ってきた)

女「もうずっと部屋の中にいるけど、男君大丈夫?」

男「ああ、もう慣れたよ。それでそっちの首尾はどうだったか?」
省8
514: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:35 ID:nvQhHZjH0(4/9) AAS
男(女友は手紙を開封して中身を読み出す)

女「何て書いてるの?」

女友「そうですね、三パーティーとも駐留派と復活派の存在は理解したと。それとは別に現状を綴ってくれていますね」

女「現状っていうと……宝玉を手に入れたかどうかってこと?」

女友「ええ。それによると一つは手に入れることが出来たようです」
省7
515: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:37 ID:nvQhHZjH0(5/9) AAS
男「とりあえず後者については俺も分かるな。あの魔族が固有スキル『変身』で、交渉していたそのクラスメイトの姿に化けて代わりに受け取って逃げたってことだろ」

女「『変身』って……そっか。どんな姿にも化けられて、絶対にバレないから……さも本人のように振る舞って持ち主から譲ってもらった……」

女友「理屈は分かりませんが、あの魔族は宝玉の場所が分かるようですしね。その場所に『変身』で潜入して状況を理解した後に横取りしたと……そういうところでしょう」

男「俺の魅了スキルとは性質が違うが、やつの『変身』も宝玉を手に入れるのにかなり役立つスキルだからな。にしても武闘大会からまだ数日しか経ってないのに勤勉なやつらだ」

男(これで復活派も分かっているだけで宝玉を二つ手に入れた。前から動いていた可能性も考えられるから合計で何個持っているかは分からない)
省4
516: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:38 ID:nvQhHZjH0(6/9) AAS
男「言われてみると……宝玉で悪魔を召喚できることや復活派の存在とか……俺たち異世界召喚者は知らない情報だ」

男「なのにやつが語れたのは………………この異世界でそれを知るものから聞いたからってことか?」

女友「ええ、私はそのように推測しています。ではその異世界人がどのような存在なのか……」

女友「考えると一つヒントがあります。チャラ男さんが気弱さんに使わせようとしていた毒の剣です」

男「あの一発でも当てれば相手の動きを封じれるとかいう。……あ、そういえばあのとき一般には流通していないはず、って女友が言ってたな」
省4
517: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:39 ID:nvQhHZjH0(7/9) AAS
女友「そこにこの手紙です。宝玉を盗んだ強盗グループの一人が捕まったことも書かれているんですが、どうやらその人は『組織』の一員みたいなんですね」

男「『組織』……ん、何か聞き覚えがあるような」

女友「観光の町です。結婚詐欺師が犯罪者グループの一員で、私たちはそのアジトを潰した一件がありましたよね」

男「そんなことあったな」

女友「そのアジトは『組織』の支部だったんです」
省3
518: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:43 ID:nvQhHZjH0(8/9) AAS
女「つまりイケメン君はその『組織』を味方に付けたってわけ?」

女友「彼の『影使い』の力を以てすれば訳ないでしょう。どのような立場かは分かりませんが、『組織』のかなり中枢に近いところにいるんじゃないでしょうか?」

女「うーん……でも何か突拍子のない話のような。本当にそんなの味方に付けてるのかな?」

女友「私たち帰還派だって、古参商会の支援を受けているじゃないですか。それと似たような話ですよ」

女「あ、そっか」
省15
519: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/25(木)20:44 ID:nvQhHZjH0(9/9) AAS
続く。
520: [sage saga] 2019/04/26(金)06:26 ID:9UkE/iXyO携(1) AAS
乙ー
521: 2019/04/26(金)09:22 ID:4G86kvtxO携(1) AAS
乙!
522: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/27(土)22:52 ID:mpzK4Og10(1/16) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
523: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/27(土)22:53 ID:mpzK4Og10(2/16) AAS
男(パレードの前日となった)

男(日中、俺は部屋にこもって明日の計画について細かいところを詰めていた)

男(そして何とか形になったところで、今日も中心街に出ていた女と女友が帰ってくる)

女「ただいまー」

男「おう、おかえり……早速いいか? 二人に読んでもらいたい物があるんだが」
省7
524: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/27(土)22:54 ID:mpzK4Og10(3/16) AAS
女友「すいませんね、ウチのポンコツが。とりあえず指示通り二人で読みますね」

女「ポンコツって何よ!?」

男「そうしてくれ」

男(憤慨する女には取り合わず女友と俺は話を進める)

男(女もしぶしぶ女友と一緒にその手紙を読んだ)
省5
525: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/04/27(土)22:54 ID:mpzK4Og10(4/16) AAS
女友「なるほど……こういう命令も可能ということですか」

男(女友は直前の奇行も何のその、すぐに冷静に分析している)

男「ああ。見れば分かるが、その手紙には『命令だ、その場で三回回ってワンと鳴け』って書いている」

女友「そしてそれを読んだ私は魅了スキルで男さんの虜になって命令に従う状態ですから、その通りに行動した、と」

男「つまり魅了スキルの命令は口頭だけでなく、紙に書いて伝えてもOKってことだな」
省9
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