[過去ログ] 男「恋愛アンチなのに異世界でチートな魅了スキルを授かった件」 2スレ目 (1002レス)
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198: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:08 ID:ijQdAxAN0(3/13) AAS
女友「言うまでもないかもしれませんが、優勝候補は傭兵さんと女の竜闘士二人ですね」

男「まあだろうな。ダークホース的な存在は見当たらなかったのか?」

女友「ええ。ぎりぎり気弱さんが二人に食らいつけるかといったレベルで、他の十三人の見込みはかなり薄いですね」

男(女友による分析。おそらく『真実の眼(トゥルーアイ)』を使いステータスを見た上での判断だろうからかなり正確のはず)

男「じゃあ問題は女が伝説の傭兵に勝てるかってことだけか」
省14
199: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:08 ID:ijQdAxAN0(4/13) AAS
男(バトルロイヤルだった予選と違って本戦は一対一、しかし観客への配慮のためリングアウトのルールは継続するようだ)

男(一回戦一試合目は対戦選手お互いが慎重で、焦れるような長期戦に)

男(そして二試合目は)

傭兵「『竜の咆哮(ドラゴンシャウト)』」

男(傭兵の参戦。試合開始と同時に指向性の衝撃波を対戦相手に向けて放ちノックアウトする)
省4
200: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:09 ID:ijQdAxAN0(5/13) AAS
男(四試合目)

気弱「おおおおおおっ!!」

男(『騎士(ナイト)』の気弱が盾を構えたまま敵に突撃。リングから押し出して勝利を拾う)

男(八試合目)

女「『竜の咆哮(ドラゴンシャウト)』!!」
省4
201: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:09 ID:ijQdAxAN0(6/13) AAS
男(速やかに一回戦が終わり、休憩時間となった)

男(俺は隣の女友と総評する)

男「予選のバトルロイヤルと違って、一対一だから決着が早いな」

女友「みんな積極的に戦っていますからね」

女友「一応ルール的に相手と戦わず逃げ続けることに制限はかけられていません」
省7
202: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:10 ID:ijQdAxAN0(7/13) AAS
女友「一つ一つの応援や声援が勝負に与える影響など微々たるものです」

女友「しかし、これだけ観客が集まりそれが一カ所に集中すると絶大なパワーを発揮するということですよ」

男(つまり女友が言っているのは『みんなの応援が俺の力になる!』とかいう精神的な話だけではないということだ)

男(声や雰囲気につられて行動に影響が出るというのは実際にある。例えばテレビのバラエティなどでスタッフの笑い声に釣られて視聴者も笑うなどだ)

男(だとすると試合に出ず力もない俺でも、微力ながらに手助けが出来るはず)
省3
203: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:10 ID:ijQdAxAN0(8/13) AAS
男(準々決勝の四試合も特に波乱もなく順当に進んだ)

男(一試合目は傭兵、二試合目は気弱、四試合目は女が勝った)

男(竜闘士の二人はまたも『|竜の咆哮(ドラゴンシャウト)』で一手勝ち)

男(気弱は少し相手に粘られて消耗していたが、この大会には回復魔法使いのスタッフが常駐しているので完全に回復して次の試合に挑めるはずだ)

男(この仕組みについてはとてもありがたいことだ。なぜなら次の準決勝で気弱は伝説の傭兵と戦うことになるからだ)
省7
204: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:11 ID:ijQdAxAN0(9/13) AAS
チャラ男「ようやく準決勝やな、気弱」

気弱「そうだね、まさか僕がここまで来れるとは思わなかったよ」

チャラ男「謙遜せんでええって。気弱やってこの異世界に来て大きな力をもらったやろ?」

気弱「うん、そうだけど……でも次の対戦相手はそれ以上の強敵」

チャラ男「伝説の傭兵。ほんとあの力は反則的よなー」
省6
205: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:11 ID:ijQdAxAN0(10/13) AAS
気弱「甘い……って、どういうこと?」

チャラ男「次の相手、傭兵は予選で姉御を倒したやろ」

チャラ男「つまりやつを倒すことで……自分が姉御より強くなったと証明する絶好のチャンスなんや」

気弱「…………っ!」

男(気弱が姉御のことを好きだとはこの前の男子会で聞いている)
省10
206: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:12 ID:ijQdAxAN0(11/13) AAS
気弱「こ、これは何ですか、チャラ男さん」

チャラ男「ちょっとした伝手で用意することが出来てな」

チャラ男「色から見て分かりそうやが、この剣には毒の効果がある」

チャラ男「少しでも相手に当てれば動けなくすることが出来るはずや。これを使えば伝説の傭兵にだって勝てるはずやで!!」

気弱「そんなの反則じゃ……」
省8
207: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:12 ID:ijQdAxAN0(12/13) AAS
気弱「そんなことありません!!」

チャラ男「だったらもう分かり切ってるな。これを使って傭兵を倒す」

チャラ男「姉御以上の強さだと証明できて、そして宝玉を手に入れられる」

チャラ男「一石二鳥で姉御も気弱を見直し、一気に距離が縮むはずやで」
省4
208: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/04(月)00:13 ID:ijQdAxAN0(13/13) AAS
続く。
209: 2019/03/04(月)01:17 ID:Xq6T/JXV0(1) AAS
乙!
210: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)20:57 ID:PBCZ+kY20(1/13) AAS
乙、ありがとうございます。

投下します。
211: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)20:58 ID:PBCZ+kY20(2/13) AAS
チャラ男「じゃあ次の戦い楽しみにしてるで」

男(気弱に毒の剣を渡したチャラ男が控え室を去ろうとする)

男(その行動に中を覗き込んでいた俺は焦った、このままでは鉢合わせする)

男(急いでその場を離れて近場の身を隠せそうなところに潜り込んだ)

男(と、同時にチャラ男が控え室から出てくる)
省7
212: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)20:58 ID:PBCZ+kY20(3/13) AAS
男「…………」

男(そもそもこの町で偶然出合った成り行きで一緒に行動しているだけで……チャラ男は本当に仲間と言えるのだろうか)

男(そして向こうも俺たちのことを仲間だと思っているのだろうか)

男「……まあいい。今気にするべきは気弱の方だ」

男(俺は選手控え室前まで戻る)
省5
213: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)20:59 ID:PBCZ+kY20(4/13) AAS
気弱「ど、どうして男さんがここに?」

男「応援だよ、一応な。万が一にもおまえが伝説の傭兵に勝ってくれれば、宝玉の獲得が決まる。そんなおかしなことでもないだろ」

気弱「そうでしたか……ありがとうございます。でも男さんも僕が勝つ確率は万が一だと思っているんですね」

男「そんなのおまえ自身が一番分かってることだろ」

気弱「ずばずば言いますね……」
省4
214: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)20:59 ID:PBCZ+kY20(5/13) AAS
男「おまえが知らないのか失念しているのかは分からないが、竜闘士の女は『状態異常耐性』ってスキルを持ってるんだ」

男「俺の絶対的な魅了スキルの効果でさえ、中途半端にする強力なスキルがな」

男「女と傭兵の力はほとんど一緒だから傭兵も同じスキルを持っていると考えられる」

男「つまりそんな毒なんて状態異常が効くとは思えない」

気弱「それは……」
省10
215: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)21:00 ID:PBCZ+kY20(6/13) AAS
男「勝ったから強いんじゃねえよ。逆に強いから勝つわけでもねえ」

男「勝ち負けは時の運で、それによって強さが変わったりはしない」

男「ましてや借り物の力で勝ったことで、その人が強くなったってことになるはずねえだろ。そんなことも分かんねえのか」

気弱「でも……強い男じゃないと、姉御さんは見向きも……」

男「はん、じゃあ万が一にもおまえが傭兵に勝ってその強さに惚れた姉御と付き合ったとするか」
省9
216: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)21:00 ID:PBCZ+kY20(7/13) AAS
気弱「僕は……元の世界では病弱だったんです」

男「……そうか」

男(だから今度は俺が話に付き合う番だろう)

気弱「定期的に病院に行くのが日常で激しい運動するなんてもってのほか」

気弱「だから僕のことが女子みたいだといじられることも良くあることでした」
省7
217: ◆YySYGxxFkU [saga] 2019/03/05(火)21:01 ID:PBCZ+kY20(8/13) AAS
男「そうして命の恩人だから好きになったってわけか?」

気弱「それも少しはあるかもしれません。でもそれだけじゃないです」

気弱「咄嗟の瞬間に僕と子供二人を抱えて逃げられるだけ鍛えている……その強さに僕は憧れたんです」

気弱「病気を言い訳に弱いことを僕は受け入れていましたから」

男「なるほどな」
省9
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