屍男「おい、そこのロクでなし」吸血娘「なんだ髪なし」 (424レス)
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91: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:14 ID:QcngyaOIo(1/21) AAS
□□□□ 翌日 □□□□

吸血娘「」パチッ

吸血娘「……またこんな陽が昇ってる時間帯に起きてしまった。昨日変な時間に起きたせいで若干時間がズレてるな。直しとかないと」

吸血娘「……」

吸血娘「あんのクソハゲめぇ!!!!!!」ブンッ
省5
92: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:15 ID:QcngyaOIo(2/21) AAS
吸血娘「あぁもう仕方ない。こうなったら自分でチキン買いに行くか……本当にめんどくさいけど、この欲求には逆らえない」スクッ

吸血娘「二日連続で外出なんて初めてだな。あのクソハゲめ……帰ってきたらまた噛み付いて血吸ってやる」

バタン

吸血娘「えーっと……マップだと、店はこっちか」

吸血娘「そういえば、自分でチキンを買いに行くのはこれが初めてか。いつもはハゲに買わせてたしな……無事にたどり着けるだろうか」
省1
93: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:16 ID:QcngyaOIo(3/21) AAS
…………………………………………………………
……………………………………

吸血娘「……」キョロキョロ

吸血娘「……」ジー

吸血娘「……」

吸血娘「……迷った」
省5
94: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:18 ID:QcngyaOIo(4/21) AAS
チャラ男「うおっ外人じゃん。日本語分かる?」

吸血娘(……なんだこいつ。私をナンパしてんのか。身の程知らずが)

吸血娘(無視だ無視。こんな奴に構ってる暇はない)スタスタ

チャラ男「ちょっとぉ、無視しないでよぉ。キャンユースピークジャパニーズ?」

吸血娘「……失せろ。私は今、機嫌が悪いんだ」
省3
95: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:20 ID:QcngyaOIo(5/21) AAS
吸血娘(……久しぶりに殺るか?いい街の掃除になるしな。不味そうな血だが、新鮮なうちに飲むなんてこの国に来て初めてだし)

吸血娘(あぁ……そうしよう。段々と血が飲みたくなってきた……私の腹が、喉が、本能が血を求めて鳴いてきた)

吸血娘(血を……赤く、滾る血を……)ゴクッ

「こっち!!!!」ガシッ

吸血娘「!?」グイッ
省7
96: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:21 ID:QcngyaOIo(6/21) AAS
後輩女「センパイの姪さん……でいいんだよね?」

吸血娘(姪?あぁ、そういうことになってんのか。なら適当に話合わせとくか)

吸血娘「……そうだけど」

後輩女「良かった〜……いや、今日はバイトが休みだから、ショッピングしてたんだけどね、そしたらチャラい男に絡まれてる金髪の女の子がいて、もしかしたらって思ったら……まさかこんな形で再会するとは」

後輩女「ここってちょっとそういう輩が多いんだよね……あんまり一人で出歩かない方がいいよ。可愛いから、すぐ変なのが寄ってくるでしょ」
省4
97: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:22 ID:QcngyaOIo(7/21) AAS
後輩女「ん?どうしたの?」

吸血娘「……」ゴクリ

吸血娘(……やっぱやめとこ。あのハゲの知り合いだし)

吸血娘「別に。わざわざ助けてもらわなくても、あんなの私一人でどうにかできた」

後輩女「それって……もしかして、ヴァンパイアだから?」クスッ
省6
98: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:23 ID:QcngyaOIo(8/21) AAS
………………………………………
……………………………

吸血娘「ふふん、5000円分のチキンを買ってやった」ニヤニヤ

後輩女「す、すごいね……それ、センパイと一緒に食べるの?」

吸血娘「あ?あのハゲなんかにやんねーわ。昨日、無断で私のチキン全部食いやがったし。これは全て私の物だ」

後輩女「へ、へー」
省3
99: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:25 ID:QcngyaOIo(9/21) AAS
ガチャ

吸血娘「ほら、あがれ」

後輩女「お、お邪魔します」

後輩女「……いいの?それ、一人で食べるって言ってたのに、私もご一緒しちゃって」

吸血娘「私は貸しは作らない主義なんだ。お前には店の場所を教えてもらったからな、その礼だ」
省5
100: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:26 ID:QcngyaOIo(10/21) AAS
後輩女「い、いただきます」パクッ

後輩女「あっ……お、美味しい。フライドチキンなんてもう何年も食べてなかったけど、こんなに美味しかったんだ」

後輩女(ちょっとカロリーが気になるけど)

吸血娘「だろ?この世界で一番美味いのはハンバーガーとフライドチキンだ。ドナルドとカーネルサンダースにはノーベル賞をやってもいいと私は思う」モグモグ

吸血娘「ところでお前、歳はいくつだ?」
省5
101: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:27 ID:QcngyaOIo(11/21) AAS
吸血娘「厳密に言えば今年で21だけどな」モグモグ

後輩女(わ、私より年上だなんて……てっきり中学生くらいかと)

後輩女(い、いや……ありえるの?この見た目で20って。まさか本当にヴァンパイアってやつなんじゃ――)

後輩女「……」

吸血娘「んー♪んめんめ」モグモグ
省3
102: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:28 ID:QcngyaOIo(12/21) AAS
吸血娘「あーはいはい。まあね、うん」

後輩女(な、なんだ……今の間)

吸血娘「まあ私にかかれば人間の言語を習得するなんて、一週間もあれば楽勝だし。他にも8カ国語くらいは喋れるぞ」

後輩女「えっ!?う、嘘ですよね?」

吸血娘「マジだし。まあ滅多に使わんから持て余してるけどな。精々通販で探し物をするくらいにしか役に立たん」
省3
103: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:29 ID:QcngyaOIo(13/21) AAS
吸血娘「そうだ、お前にひとつ聞きたいことがあるんだった」

後輩女「なんですか?」

吸血娘「お前、本当のところあのハゲのことどう思ってるんだ。好きなのか」

後輩女「」ギクッ

後輩女「い、いや……そんなことないですよ。昨日も言った通り、私はただの後輩で……」
省2
104: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:30 ID:QcngyaOIo(14/21) AAS
吸血娘「それに、お前ちょっとあのハゲと話す時に声色変わってるぞ。耳がいい私だから気付けるレベルのほんとちょっとの差だけど、明らかに声が高くなってる」

後輩女「え、うそ」サッ

後輩女(あ、しまった……)

吸血娘「その反応……図星か」

後輩女(ん、んんんん〜〜……!!ど、どうしよう。この状況)
省4
105: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:33 ID:QcngyaOIo(15/21) AAS
吸血娘「……」

吸血娘「……言わせといてなんだけどさ、お前男の趣味悪いな。なんであのハゲなの?」

吸血娘「あいつの会話パターン知ってるか?「……あぁ」「……そうなのか」「……そうか」が8割だぞ。まだSiriの方が多いレベルだ」

後輩女「ちょっと!普通に引くのやめてくださいよ」

後輩女「わ、私だって……ちょっと前の自分なら考えられなかったんですけど、それでも好きになっちゃったんだから、し、仕方ないじゃないですかぁ……」カァ
省4
106: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:35 ID:QcngyaOIo(16/21) AAS
後輩女「最初は親切な人もいるんだなって思っただけでした。でも、これまた偶然に新しくバイトに入った本屋で、センパイと再会して……」

後輩女「そこから意識しちゃって……いつの間にか好きに――好意を抱くようになっていました」カァ

吸血娘「……うわぁ」ゾッ

後輩女「だ、だから!引かないでくださいよ!こっちだって恥ずかしいんですから」

吸血娘「いやぁ……いくら何でもあのハゲはないだろ。だってハゲだぞ……頭に何も生えてないとか、もう地球の生物じゃないだろ。宇宙人にしか見えないわ」
省4
107: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:36 ID:QcngyaOIo(17/21) AAS
後輩女「……?」

後輩女「え、えぇ……許すとか、許さないとかあるんですか?」

吸血娘「当たり前だろ。だって私は――えっと、何だっけ、別れた前妻の娘だっけ?」

後輩女「……姪じゃないんですか」

吸血娘「そう、それそれ。つまり実質あいつの保護者みたいなもんだろ?だから私の許可がないとあいつに関わるのはダメ」
省3
108: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:37 ID:QcngyaOIo(18/21) AAS
吸血娘「まあ普通はな。でも私達の場合は状況が違うし。だって私はあいつの命を何度も救ってるんだぞ。なら上下関係は私の方が上に決まってるじゃん。私の方があいつより強いし」

後輩女「……??」

後輩女(い、言ってる意味が全然分からない……)

後輩女「え、つまり……自分もセンパイのことが好きだから、私と一緒にいることは許さないってことなんですか?」

吸血娘「……はい?」
省5
109: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:39 ID:QcngyaOIo(19/21) AAS
後輩女「……でも、そんな人と一緒に暮らしてるんですよね。本当に嫌なら、同居なんてしないと思いますよ」

吸血娘「……っっ!!」

後輩女「……私も、自分でもどうしてセンパイのことを好きになったのかよく分からないんです。初めてバイト先で声をかけた時も、私のことは覚えていませんでしたし」

後輩女「不愛想で、何考えてるかよく分からない人ですけど……不思議な魔力みたいなのがあるような気がするんですよね。ミステリックな雰囲気というか……そういうところに惹かれたのかもしれません」

吸血娘(わ、私は……あのハゲに恋愛感情?)
省2
110: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/14(月)22:40 ID:QcngyaOIo(20/21) AAS
後輩女「ど、どうしたんですか?」

吸血娘「……何でもない」

吸血娘「……私がお前に警告してやってるのは、別にそういう邪な心で言っているわけじゃない。まあちょっとはあるかもしれないけど」

吸血娘「いいか。お前にだけ教えてやる。あのハゲは……人間じゃないんだよ」

後輩女「……はい?」
省2
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