屍男「おい、そこのロクでなし」吸血娘「なんだ髪なし」 (424ﾚｽ)
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146: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:21 ID:5BE/ETfGo(1/13) AAS
▢▢▢▢ 数日後 ▢▢▢▢
屍男（あれから、数日が過ぎたが、特に俺達の正体については言及されなくなった）
屍男（あいつも上手く演じているのだろう。まあ元はと言えば勝手にペラペラ話す方が悪い、同情の余地は全くないな）
屍男（……しかし少し気になることがある。あいつの“好物”の話だ。やつの好みの血は10代の女の血……長いこと輸血パックの血しか飲んでいない上に、今まで飲んできた大半は不健康な犯罪者の血）
屍男（禁酒中の中年に、キンキンに冷えたビールを差し出すようなものだ。僅かしか飲んでいないそうだが、中毒に近い症状が起こらないといいが……）
省3
147: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:23 ID:5BE/ETfGo(2/13) AAS
屍男「……」ﾋﾟｸｯ
「ん？どうしたのかな？」
屍男「……いや、何でもない。歴史と地理はそこを左に曲がったコーナーだ」
「……おにーさん、不思議な“眼”をしているねェ」
「虚ろな色、中身が何にもない。でも意思は感じられる。本当に面白い……今すぐ食べちゃいたいくらい」
省2
148: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:24 ID:5BE/ETfGo(3/13) AAS
ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ
屍男「…………」
屍男（なんだ、あの少女は……姿を見た一瞬、嫌な気配を感じた。狩人に対面した時と似ていたが、それとはまた違う）
屍男（何か……もっと、こう、本能的に訴えかけてくるような）
ｽﾞｷｯ
省4
149: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:24 ID:5BE/ETfGo(4/13) AAS
屍男（どういうことだ。確かに、ここの角を曲がったところまでは見た。だが……姿が見えない）
屍男（もう店を出たのか？いや、あり得ない。出入り口は一つだ。位置的に、店から出たのなら俺の視界に入るはずだ。それなのに……）
屍男「…………」
屍男（――――何者だ。あの少女は）
150: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:26 ID:5BE/ETfGo(5/13) AAS
………………………………………………………
…………………………………………
屍男「……」ｽﾀｽﾀ
後輩女「あ、センパイ。お疲れ様です」
屍男「……あぁ、お疲れ」
後輩女「……？どうかしました？何か変な顔してますけど」
省7
151: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:26 ID:5BE/ETfGo(6/13) AAS
後輩女「？」
後輩女「あ、そうだ。こちらもちょっと先輩に相談があるんですけど……姪さんのことで」
屍男「……」ﾋﾟｸｯ
屍男「……帰りながら、話を聞こう」
ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ
省3
152: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:27 ID:5BE/ETfGo(7/13) AAS
後輩女「いや私個人としては、全然かまわないんですけど、一応センパイに話は通した方がいいのかなとか思って」
後輩女「100㎖10万円で買い取るって向こうは言ってるんですけど……どうすればいいんですかね、これ？」
屍男（……馬鹿が、そんな成金みたいな金の使い方をするな。どう見ても不自然だろうが）
屍男「……分かった。俺から話をしておく」
後輩女「……そうだ、私って姪さんとは携帯の番号交換しましたけど、センパイとはしてませんよね」
省3
153: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:28 ID:5BE/ETfGo(8/13) AAS
ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ
後輩女「……はいっ。これでOKですね！」
屍男「……」
後輩女「……？どうかしたんですか？センパイ、後ろに何かあります？」ｸﾙｯ
屍男「……いや、何でもない」
省4
154: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:29 ID:5BE/ETfGo(9/13) AAS
ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ
後輩女「……」ｷﾞｭｯ
後輩女「……つ、ついに……センパイの番号をゲットしてしまった。自分でもびっくり、するくらい簡単に手に入ったな。姪さんには感謝しないと」
後輩女「これは……一歩前進ってことでいいんだよね？うん……よし！」ﾆﾍﾍ
155: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:30 ID:5BE/ETfGo(10/13) AAS
ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ ｽﾀｽﾀ
屍男「……」
屍男「……」
屍男「……ここら辺でいいか」
屍男「おい、いい加減に姿を現せ。さっきから尾行しているのは気付いているぞ」
省1
156: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:31 ID:5BE/ETfGo(11/13) AAS
ｼｰｰｰｰﾝ
屍男（……気配が消えた？どこに――）
ﾌｯ
屍男「！！！！！！！！！」ｻｯ
ｻﾞｼｭｯ!!!!!!!!!
省1
157: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:33 ID:5BE/ETfGo(12/13) AAS
「あらん？中々やるじゃない。アタシの一太刀を避けるなんて」
「これまでで、アナタが初めてよ。大抵は反応出来ずに死んで行ったわ」
屍男「その刀……そうか。お前が……ここ最近、辻斬りをやっているとかいう頭のおかしい犯罪者か」
屍男（……あぁ、またこのパターンか。確かに、あの女の言う通り……俺は悪運が強いようだ）ｸﾞｯ
「ご名答、アナタ中々勘がいいのね。いいわ、ゾクゾクしちゃう」
省4
159: ◆gqUZq6saY8cj [saga] 2019/01/22(火)23:35 ID:5BE/ETfGo(13/13) AAS
今日はここまで
ってことでこれにて前半は終了です
後半から一気に話が進んで急展開になると思います
でもごめんなさい…これからちょっと一週間ぐらい更新出来なくなるので、それまで待ってもらえると嬉しいです
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