【艦これSS】不器用を、あなたに。 (624レス)
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492: ◆eZLHgmSox6/X [saga] 2019/04/07(日)14:04 ID:Xg6j+0MOO携(34/38) AAS
山城「...ところで、一つだけお願いがあるのだけど」
提督「...なんだ?」
山城「作戦の実行は1ヶ月後からでしょ?それなら準備期間は私の部隊については、私に完全指導権を与えてほしいの」
提督「...また「口を挟むな」かい?」
山城「...特に憎まれてる相手達だから...強い権限が必要になると思っただけよ」
省6
493: ◆eZLHgmSox6/X [saga] 2019/04/07(日)14:05 ID:Xg6j+0MOO携(35/38) AAS
山城「...理解してくれるなら...提督には最初から全部説明しとけば良かったかしら」
提督「そんなことはないな。あの時私がこの話を聞いていても、やはり山城の言う通り断固反対してただろうな」
提督「そこすらも、読まれていたわけだ」
山城「そう...」
提督「今こうして納得できているのだって、もう一方が未だにあの頃から大きく改善してないのを知ってるからな」
省2
494: ◆eZLHgmSox6/X [saga] 2019/04/07(日)14:07 ID:Xg6j+0MOO携(36/38) AAS
山城「改善しないのも仕方ないわ...こればっかは本人次第だもの」
山城「かといって簡単に切り替えられるものじゃないから...」
提督「あぁ、まったくだ」
提督「あっちはいつになるか分からない...まさに君の予想通りだ...」
提督「本当、君の分析能力には恐れ入るばかりだよ...」
省3
495: ◆eZLHgmSox6/X [saga] 2019/04/07(日)14:14 ID:Xg6j+0MOO携(37/38) AAS
それでも、レイテとは全く背景が違う事は大きい。
スリガオの要素など、この鎮守府の総力を以て事前に取り除いてしまえば良い。
単純な戦力も、指揮系統も、レーダーでの備えも、連携も・・・全てがかつてよりも優れているのだ。
・・・何より今の私は・・・ネガティブな忌まわしさではなくポジティブなもののはずだ。
山城は自身に言い聞かせて決心した。
山城「...作戦は必ず成功させるわ」
山城「あとは...目論見通りにそれが本当の幸運をもたらしてくれる事を祈るばかりね」
省5
496: ◆eZLHgmSox6/X [saga] 2019/04/07(日)14:15 ID:Xg6j+0MOO携(38/38) AAS
とりあえずここまでです
いやぁ、ほんとペースを上げたいです
497: 2019/04/07(日)14:22 ID:2bwKg2aZO携(1) AAS
おっつおっつ
498: 2019/04/07(日)14:28 ID:DvzvxC+QO携(1) AAS
なんか壮大な話になってきてワクワクしてきたぞ
499: 2019/04/08(月)00:34 ID:WcwtS8/Zo(1) AAS
乙
この世界の山城が報われて欲しい
500: 2019/04/08(月)23:26 ID:Zv5jYZZso(1) AAS
乗るな山城鬼より恐いが見れるのか
501: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)13:18 ID:BuxhNj0mO携(1) AAS
気付いたら3週間が経とうとしてましたね...
一向に進まなくて申し訳ないです
今日の夕方頃に続き投下します
502: 2019/04/27(土)13:38 ID:DtsITkBno(1) AAS
了解
503: 2019/04/27(土)16:39 ID:0iTtYljTO携(1) AAS
まってる
504: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:19 ID:FvzkVLeNo(1/32) AAS
22時は個人的にまだ夕方です(毎度ほんとに申し訳ないです)
それでは投下します
505: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:20 ID:FvzkVLeNo(2/32) AAS
−−−
那珂「...だから山城さんは...むしろ時雨ちゃんの事は大事に思ってるんじゃないかな」
雷「そんなことが...全く気づかなかったわ...」
Верный「私も...これは驚いたな」
暁「やっぱり、山城さんもほんとは優しい人なのよ!」
省3
506: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:21 ID:FvzkVLeNo(3/32) AAS
普段、このメンバーだけで揃うというのは難しい。
このメンバーに限定したい理由はもちろん、目的が目的なだけに事情を知る組に悟られないようにするためだ。
ストレートに聞いてもある程度は話してくれるが、肝心の点については決して教えてくれない。
だからまずは何とか直接聞く事無しに情報を集め推測し、それに確信を得てから彼女らに −少し怖いが山城本人でも良いのだ− 確かめる方針なのである。
せっかく掴みかけている真実を諦めたくはない。
しかし残念な事に彼女らはそれぞれ、まさにその事情を知る組の姉妹艦(青葉は厳密には違うが似たようなものである)なわけである。
・・・逆に言えばそんな背景が、彼女らに山城が隠す何か重要そうな真実の存在に気づかせたわけであるが。
507: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:23 ID:FvzkVLeNo(4/32) AAS
ゆえに尚更これ以上釘を刺されないように慎重に嗅ぎ回らなくてはならない。
こうした理由で下手には集まれないのである。
そんな中やって来たチャンスが、今ちょうど執務室で行われている大規模作戦に向けての会議であった。
この会議には普段の艦隊運営を手伝う者、つまり主には各艦種それぞれの最古参勢が呼ばれる。
ここにごっそりと事情を知る組が招集されているのだ。
また、那珂曰くこちらには引き込むのが難しそうという神通も会議に呼ばれている。
そして逆に神通より着任が早いВерныйが呼ばれなかったのはかなりの幸運かもしれない。
508: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:24 ID:FvzkVLeNo(5/32) AAS
とはいえそもそも基本的に、より旗艦を任されやすい艦種が会議に呼ばれやすい事は当然ではある。
また軽巡の方がむしろ普段の駆逐艦の動きを客観的に見ているのだから的確な提言が期待できるし、駆逐艦代表として初期艦の電も招集しているから十分なのだろう。
いずれにせよ放送があって暫くしてから青葉はこのチャンスを無駄にするまいと、暇を持て余していた那珂を軽巡寮で拾って、またもや電のみが居ない暁型を訪ねたのであった。
こうして暁型の部屋で開かれることになった待望の“会議”で、まずは各々がこの1週間ほどで得た情報を共有しあったわけである。
509: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:25 ID:FvzkVLeNo(6/32) AAS
Верный「みんなの話から考えると...やっぱり嫌われる事に意味があるみたいだ」
雷「でもそんな事ってあるのかしら...正直周りに迷惑でしかないわよ?」
暁「結局そこよね。山城さんは何がしたいんだろう...」
那珂「那珂ちゃんも山城さんとだいぶ仲良くなれたとは思うのになぁ...そこはどうしても教えてくれないみたい」
探偵達は行き詰まってしまった。
お互いの情報交換によって、今の彼女達の中における山城の人物像は変わりつつあった。
省3
510: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:26 ID:FvzkVLeNo(7/32) AAS
青葉「この中で1番山城さんに絡んでる那珂さんすら、ですもんねー...。」
探偵団の創設者とも言える青葉もそれは同様であった。
青葉「...そういえば那珂さんはどうやってそこまで山城さんに近づけたんですか?」
青葉「あんな態度取り続けてるわけですし、てっきり歩み寄ってくる人に対しても容赦なく距離を置くんだと思ってましたが...」
那珂「それがね〜、こっちからグイグイ行けば何だかんだ付き合ってくれるんだよ」
省5
511: ◆eZLHgmSox6/X 2019/04/27(土)22:27 ID:FvzkVLeNo(8/32) AAS
那珂「ちなみにね、今のアイドルパワー溢れる那珂ちゃんを作ってくれたのも実は山城さんなんだ!」
那珂「それに最初は...むしろ山城さんの方から歩み寄ってくれたようなもんだし」
青葉「...どういう事ですか?」
那珂「あれはね...」
那珂は行き詰まった調査の息抜きに、山城への初めての接触について皆に語るのであった。
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