[過去ログ] アラサーニートエリちとキャリアウーマン亜里沙 2スレめ! (782レス)
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130: [saga] 2018/12/08(土)01:43 ID:hAni2gsL0(2/17) AAS
妹はハニワプロのプロデューサーとして日々忙しく過ごしており、
なにか目的があって此処に来訪されたことも予想できたため、
それがきっと、私の苦労に繋がるんだろうなあと少々憂鬱ではあるんだけれども、
妹のお金でさんざん飲み食いを重ねてきた報いだと言われれば、
それもまた仕方なしかなとも思わないでもない。
お仕事モードでクールに正対する亜里沙に対し、
殊勝な態度で正座をする元トップアイドルと元ニートという組み合わせは、
なんか不思議な縁を感じられた、空気が冷え込んでいるのは私のせいじゃない。
「作戦会議をしたいと思いまして」
「ええ、でも足を崩して良いかしら? こっちの金髪は慣れてるけど
私はあいにく反省を促される経験が少なくて」
「仕方ありません。ツバサさんの頼みでは聞かざるを得ませんね、
では今度なにか私から頼ませてください、反論は受け付けません」
特大級の地雷を踏みつけて正座からの脱却に成功し、
むしろ、正座をさせられていたほうが足が痺れるくらいで良かったのではないか、
悠然とした顔をしているけれど、心の中では何を要求されているのか不安で仕方がないのだと思う、怯えたように私との距離が近くなった。
私はクールに正座なんて平気ですよと言わんばかりに構えるけれど、
反省を促されるサルみたいな態度をする必要もないと思って、
「私も足を崩していい? ほら、年を取ると膝が痛くなるから」
「ええ、分かりました、耳に入れておきます――
ああ、そのままの姿勢でいてください?
聞くか聞かないかは私の意志次第です、耳に入れましたが聞く耳は持ちません」
などといいつつ、正座する私の太ももに辞書みたいな本を乗っけた。
まるで古来の拷問のようね……と黄昏れた表情で言ってみると、
近くのツバサがあなた強いわねと関心した風だった。
強くなりたくて強くなったわけではありません――。
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