【二次創作】ダンガンロンパ Re:MIX【オリロンパ】 (348レス)
1-

12: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:52 ID:ajbDX1DiO携(12/48) AAS
……それでも、本当に私があのゲームから出てきたという確証は無い
そもそも、この人達が誰なのかもわからないし……

「……ねえ、もし良かったら……自己紹介しない?」
「え?……自己紹介?」
「ええ。どうやら私達は同じ境遇みたいだし……」
「ナルホド。我々は一蓮托生。最低限の相互理解は不可欠という事だナ」
「そんなに大袈裟な事でござろうか……?」
「どうせその内なんとかなるって!」
「でもでもぉ、私は他の皆の事も知りたいなぁ♪」
省22
13: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:53 ID:ajbDX1DiO携(13/48) AAS
「瀬川さんって言うのね。此方こそよろしく!」
「うん!まだ会ったばっかりだけど、これからも仲良くしてね!」

にこやかな笑みを浮かべる女の子の手を握る
少し力を入れて握ると、向こうも私の手を優しく包み込んでくれた
……妙にこなれている様に感じたのは何故だろう

「コスプレイヤー……って、何?」
「コスプレとは、ズバリ時代劇の事でござる!」
「それは原語の意味だナ」
「時代劇?瀬川の嬢ちゃんがか?」
省21
14: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:54 ID:ajbDX1DiO携(14/48) AAS
undefined
15: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:55 ID:ajbDX1DiO携(15/48) AAS
「……えっ皆ここで起きたの?駆村君、月神さん」
「おまけに、全員が超高校級と呼ばれているんだ。なんだか妙だと思わないか?」
「全員にここに来るまでの記憶も無いし……なんらかの事件に巻き込まれた可能性もあるわ」

【超高校級の地域振興委員】
  駆村 沖人(カケムラ オキト)

【超高校級のアイドル】
  月神 梓(ツキガミ アズサ)

一通りの事情を、場を仕切っていた男の子と女の子から聞いておいた
長靴や軍手。手拭いを首から下げた駆村君は農家みたいな……というより実際に農業もするらしい
省6
16: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:56 ID:ajbDX1DiO携(16/48) AAS
「そうかあ?俺の邸宅の警備は厳重だぜ。そう易々と賊が入れねえ位にはな」
「それは竹田殿の家は、でござろう。拙者は元より、他の生徒では比較にならぬでござるよ」
「…竹田さんと臓腑屋さんはどう考えているの?」
「そりゃあ、何かのイベントだろ。アポが無いのがちっと不思議だけれどな」
「拙者も概ね同意でござる。これだけの人数を拉致監禁する事は現実的ではないでござるものな」
「一番現実的じゃないのは臓腑屋の格好だけどな」
「にゃあぅ!拙者は忍者では無いのでござる!」

【超高校級の玩具屋】
  竹田 紅重(タケダ ベニシゲ)
省11
17: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:57 ID:ajbDX1DiO携(17/48) AAS
undefined
18: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:58 ID:ajbDX1DiO携(18/48) AAS
「ク、ク、ク!JAPANのイベントは実にcrazy、ワタシも気分が高揚するナ」
「密室された空間に、年頃の飢えた男女……これで何も起きない訳ないっすね!にひひっ!」
「おうおう。若いモンは気楽でいいねえ」
「ですが、デイビットと照星は腕っぷしや頭脳ならばこの中でも随一。多少は安心出来ますね」
「恐悦至極。ワタシも協力は惜しまぬつもりダ」

【超高校級のプロファイラー】
  デイビット・クルーガー

【超高校級の柔道家】
  照星 夕(テルホシ ユウ)
省13
19: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)21:59 ID:ajbDX1DiO携(19/48) AAS
「むっ、女の子を軽々しくビッチ認定するのは童貞の証拠っすよ!吊井座先輩!」
「う、うるせえ!どどど、童貞じゃねえ!お、お、俺だって超高校級だからな……っ!」
「……なんの関係が?」

【超高校級のイラストレーター】
  吊井座 小牧(ツルイザ コマキ)

照星さんにからかわれているのは、超高校級の神絵師ことイラストレーターの吊井座君だ
本人曰く、ラノベやアニメのキャラデザにゲームのイラストも寄稿している売れっ子のレーター
仕事の予約も六ヶ月待ちで、今も幾つかの仕事を掛け持ちしているって言っていたけれど……
私、吊井座君の名前を聞いたことが無いんだよね。ペンネームでも使っているのかな……?
20: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:01 ID:ajbDX1DiO携(20/48) AAS
「にひひっ!イケナイ先輩にはオシオキっすよ!」
「やっ、止めろ!骨が折れぁああああああ!?」
「照星さん!?吊井座君を離してあげて!」
私に構うのに飽きたのか、悪態をついた吊井座君の方へ去っていく照星さん

照星さんに絡まれている吊井座君を遠巻きに眺めていたら、急に声をかけられていた

「えへへぇ。皆楽しそうだねぇ」
「え?あ、うん。そうだね」
「最初は私も不安だったけどぉ、瀬川さんもきっと皆と仲良くなれるよぉ」
「そうだね」
省10
21: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:02 ID:ajbDX1DiO携(21/48) AAS
そう、この子は男の子。いや、男の娘なのである
そして、その朝日君を無言で威圧しているのは、彼の双子の妹さんである月乃さんだ
二人の顔つきは双子という事を差し引いてもとても良く似ている。……一部の主張の違いで判るけど

お兄さんの朝日君はショコラティエで、全国で最も栄誉ある大会で最年少で優勝した経歴もあるらしい
彼のチョコレートは見た目がとても可愛くて、特に女性に大人気。バレンタインシーズンには血で血を洗う抗争状態になるくらいだ
因みにこれはどうでもいいけど、血のバレンタインという話は実際にあったりする

妹の月乃さんは童話作家。古典に寓話、民話……特に創作童話をメインに活動しているんだって
メルヘンなファンタジーをベースに、現代的な要素を含ませたそのお話は、一見奇抜に見えて、実際は王道と評価されている
本人は誰かに評価される事を嫌っているみたいだけれどね……主にお兄さん関係で
省4
22: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:03 ID:ajbDX1DiO携(22/48) AAS
undefined
23: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:04 ID:ajbDX1DiO携(23/48) AAS
「……くだらないな」

弛緩した空間に、刃の様な声が刻まれる。声の主は目を瞑り、視界に入れたくないと言わんばかりのオーラを隠すことなく放っている
日本人形の様な楚々とした顔つきとは裏腹に、その眼からは冷たい軽蔑の感情……作り物の方が遥かに暖いと感じる視線を向けていた

「超高校級。その称号はただの飾りか?所詮は才能ありきの人間という事か」
「な……なんだよっ!才能ありきって、キミだってそうじゃないか!」
「僕が何もせずにここにいると思っているのか。貴様の様な能無しには判らないだろうな」
「能無し!?そんな言い方は無いだろ!?」
「はいストーップ!それ以上はダメーっ!」

言い言葉に買い言葉。ヒートアップしそうな口喧嘩を仲裁したのは、この中でも一際小柄な女の子
省4
24: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:05 ID:ajbDX1DiO携(24/48) AAS
その体躯と幼げな雰囲気からは想像出来ないが、彼女は家庭教師として世間から評価されている
子どもと同じ目線で立つ事が出来るので、教え子も大人に抱く抵抗が無く彼女と勉強出来るという
そう考えてみると、彼女の小さな身体と大きなリボンという特徴は、覚えやすいので家庭教師として理に敵っているのかもしれない

「はいっ!二人とも、仲直りのーあ、く、しゅ!」
「断る」
「即答!?」

……とはいえ、相手は先生も形無しの問題児。喧嘩を吹っ掛けられた男の子は相手にされてすらいない
ニット帽にベストを着た男の子は、天地さんや他の皆と比べても、これと言った特徴が見当たら無い。それもそうだ。彼の才能は……

「ボクは超高校級の幸運なんだぞっ!さっさとボクに謝れよ!」
省6
25: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:06 ID:ajbDX1DiO携(25/48) AAS
「あーハイハイ!御影はもう黙っとき!」
「何でさ!?悪いのは陰陽寺さんの方だろ!?」
「何故か?それは彼女が麗しい乙女。穢す事すらも赦されぬ聖域……レディーファーストだからさ!」
「飛田もや!お前が話に入るとめんどいねん!」
「オゥ、ゆめみ……そんな怒りに歪んだ顔では持ち前の美貌が台無しに……」
「誰のせいやと思っとんねん!このボケナス!」
「フゥ……美しい声だ……グロリアス……」

【超高校級のヒーロー】
  陰陽寺 魔矢(オンミョウジ マヤ)
省13
26: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:07 ID:ajbDX1DiO携(26/48) AAS
どうやら、騒動は御影君の敗北で決着がついたらしい。当の本人は、つまらなそうに竹刀を弄っていた
陰陽寺さんはあの竹刀で、今までに何人もの悪人を叩き伏せたと言われている程の剣豪だ。抜き身の刀の様な印象は、潜り抜けてきた修羅場で磨き上げられたものなのかもしれない
彼女自身にも謎が多い。幾ら立ち振る舞いが冷たくても、一目で女の子と分かるのに自分を僕と呼んだり、才能も女性系であるヒロインで無かったり……

ぼんやりと隅っこで皆を観察していると、既に打ち解けている人や積極的に関わりにいく人のお陰か、少しずつ信頼してきている
謎の多い陰陽寺さんだけど、いつかは仲良くなれる日が来るのか。でも、彼女が笑顔になる姿はどうしても想像出来なかった
そんな事を妄想していると、見過ごしてしまうのが不思議な違和感に気がついた

「……あれ、スグル君はどこ?」
27: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:09 ID:ajbDX1DiO携(27/48) AAS
「……あっ!?本当だ!」
「スグル君……?どこにいったの?」
「少し目を離した隙に……どこに消えた?」

先程までそこにいたのに、まるで蜃気楼の様に何処かへ消えてしまった男の子

「フム、先程まで朝日氏の近くにいたはずではないのかネ?」
「えへへぇ、もうスグル君とは仲良しだもんねぇ」
「……見ていない。知らない」
「そのゲーム機の裏にいないか?ロッカーの中はどうだ?」
「…いないで、ござるな。神隠しでござるか……?」
省11
28: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:10 ID:ajbDX1DiO携(28/48) AAS
『テッテレーン♪』

「…………え?」

世界が孤独感で満ちてきた頃に、そんな間の抜けたファンファーレが反響した
29: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:30 ID:ajbDX1DiO携(29/48) AAS
「「!?」」

突然の変化。周囲の動きに一瞬の空白が生まれる
唐突な音で発生した空白は、冷静さを取り戻すのには十分な猶予を与えてくれた
全員の思考が切り替わる。失せ物探しから、原因の追求へと転換していく
その成果なのか、それとも狭い教室だからかは不明だけれど……原因は驚くほどあっさりと見つかった

「あっ!?……このゲーム、動いてるよ!?」
「んなバカな!電源は死んどったはずやろうが!」
「だが、確かに、確かにッ!モニターが動いているではないかッ!」
「えっとえっとぉ、これってどう動かすのぉ?」
省24
30: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:31 ID:ajbDX1DiO携(30/48) AAS


〜〜〜♪

『あーあーあー……赤巻き紙青巻き紙黄巻き紙……』
『隣の客はよく柿食う客だ……隣の客は習だと思って!』
『馬鹿野郎。前を見ろ。何がある?』
『やだなあヨウくん、そんなの見ればわかるよ。カメラでしょ?』
『そうだ。そしてカメラの電源は点いているな?』
『うん。点いてるよ?』
『そう。つまり今はあのカメラは動いているんだ。それがどういう事か分かるか?』
省17
31: ◆upV/60xbhSrj [saga] 2018/11/04(日)22:33 ID:ajbDX1DiO携(31/48) AAS
「「…………………………………………」」
「……何、今の」

開いた口が塞がらないとはこういう事を言うのだろうか。既に砂嵐に戻った画面をみて虚しく思う
MCらしき女の子は制服を着ていた。けれど私にはわかる。あれは適当な似非制服だという事を
アシスタントの男の子は白のTシャツ……に、何故か漢字で『不毛』と書かれていた。正直センスを疑う

内容、画質、キャラクター……どれをとっても低品質過ぎる。ハッキリ言ってクソアニメだ
今のアニメ擬きのくだらな過ぎるノリで全員の士気も大幅に下がった様で、誰も彼もが唖然としていた

「え、えっと、ハルカさんとヨウ君の言う事は信じてもいいのかしら?」
「ナチュラルに受け入れてるの!?ボクあんなのに従いたくないよ!?」
省2
1-
あと 317 レスあります
スレ情報 赤レス抽出 画像レス抽出 歴の未読スレ AAサムネイル

ぬこの手 ぬこTOP 0.217s*