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オール安価でまどか☆マギカ 25 (1002レス)
オール安価でまどか☆マギカ 25 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/
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678: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 00:53:53.49 ID:rh0ptX3J0 かずみ「織莉子は今はみんなのことどう思ってる?」 織莉子「貴女の望む答えはわかっているつもりだけどね。ひとまず言わせてもらうなら……『味方』と言っておくわ」 かずみ「味方?」 織莉子「ええ。少なくとも貴女は私を裏切ったりしない。でも、他の二人に関してはまだわからないわ」 織莉子「疑心は残っているはずよ。あの二人は“貴女に”ついてきている。誰もが割り切れるものではない」 織莉子の言葉に、あすみに言われたことを思い出した。 織莉子「神名あすみに至っては完全に“利害の一致”よ。こちらがなんと思おうと、向こうはそう思っているはず」 かずみ「そう、だけど……やっぱ全部がそうだとは思わない」 かずみ「あすみの言うことってなんだかんだ的中すること多いし、あすみにも感情はあるから利害だけじゃない行動だってあるよ」 織莉子「『気まぐれ』の範囲内だわ。……まあそれを友情と呼ぶならそうなんでしょう」 かずみ「じゃあキリカは? キリカにも今度謝ろうよ」 織莉子「謝って許してくれるかしら?」 かずみ「許してくれなくても。このままじゃどっちにもよくないと思う」 ミルクを飲み干して、織莉子が空のカップを置く。 わたしもそろそろちょうどよく腹ごしらえができて、早くに起きすぎた代償の眠気が復活してきていた。 1自由安価 2もう一眠り 下2レス http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/678
679: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 00:55:04.31 ID:rh0ptX3J0 -----次回は12日(土)夜からの予定です http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/679
681: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 01:22:26.81 ID:rh0ptX3J0 >>680 この日は休日です… http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/681
684: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 20:29:05.76 ID:rh0ptX3J0 かずみ「織莉子! キリカの連絡先って知ってる?」 織莉子「勿論持っているけれど?」 かずみ「じゃ、教えてよ!わたしが料理の腕を振るうからさ、みんなで集まろ!その時に織莉子も一緒に行こう!」 織莉子「でもそうまでして関わりたいと思うかしら。元々関係のない人だったのよ。災難に巻き込まれないほうが相手にとっては幸せでしょうに」 かずみ「これから仲良くなればいいじゃん!もうまどかを殺さないんでしょ!」 かずみ「悪く思われたままじゃ友達のわたしがイヤなんだ。織莉子が変わればきっといつかは受け入れてくれるよ」 かずみ「だから、さ……」 なんとか頼み込んでみる。 織莉子は最初乗り気じゃなさげだったけど、熱心な説得に織莉子も折れてくれたようだ。 織莉子「……わかったわ。そこまで言うのならいいでしょう。計画の仲間も多い方がいいものね」 かずみ「それじゃあ織莉子、わたしはちょっとまた寝てくるよ。ごはん食べたらまた眠くなっちゃった」 織莉子「……私は少し読書でもしているわ」 織莉子が自分の荷物から本を取り出す。 暇つぶし用にいくつか持ち出してきたみたいだけど、分厚くて見るからに難しそうで、私には馴染めそうになかった。 “罪と罰”と書かれた表紙だけが印象に残る。 大きく欠伸をした口元に手を当てながら、わたしはマミの居る部屋に戻っていった。 いつもなら鳴るはずの目覚まし時計も鳴らない。昨日の戦いでマミも疲れてるんだろう。 マミの穏やかな寝顔を確認して、そっと隣の布団に入った。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/684
685: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 20:39:59.91 ID:rh0ptX3J0 ――――静けさを増したリビングで、ページをめくる音だけがやけに響く。 織莉子「望んだ通りに殺し、世界を救えたとして、その後に私が受ける“罰”は――――」 織莉子「あすなろに行ったキリカは魔法少女と殺し合いをした。相手は殺人鬼。手加減をしては戦えない相手」 織莉子「けれどもキリカは生き残った。あの時から私の教えた真実に対する疑念が消え去っていた。私達の命の法則を断言形で言った」 織莉子「口には出さなかったけれど、一人格とはいえあの子はもう私より先に人の命を奪ったのね」 もしこれを普通の社会に当てはめたとして、未成年であることを除いて考えても、正当防衛の条件には該当する。 政治家であり元弁護士であった父の真似をして、書斎にあった法律の本を幼少期から熱心に読みふけっていた織莉子は、その項に書かれた文面を想起した。 しかし相手と状況のおかげで薄れるとはいえ、実際に死を目撃する心への負担はそれと無関係なところにある。 織莉子「……いえ、あの子は戦いが常に命懸けであることを知らなかった。あの攻撃性も、全ては私の見込み違いだった」 織莉子「もし何かが間違って事故が起こったとしても、あの子はこの小説の主人公にもなれなかった」 ―――― ―――― http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/685
686: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 21:37:33.34 ID:rh0ptX3J0 学校のある日より遅めに起きてきたマミと一緒に朝ごはんを食べた後は、連絡のつく人には全員に連絡をしてお昼の約束を取り付けていた。 とはいっても、連絡がつく人って織莉子から教えてもらったキリカとあすみくらいだ。 昨日ほむらと話していた集まりにもそのまま行っちゃおうって考えだった。……けど、キリカがそこまで来てくれるかはわからない。 キリカには『なんで私の連絡先知ってるの?』って返されて、織莉子から聞いたことは言った。 でも織莉子が一緒なことは言ってなかった。言ったら来てくれなくなる気がして。あすみや織莉子の話も聞いて、簡単に許すことが出来ない気持ちもわかっていた。 騙すようで悪いけど、無理にでも会ってもらわないと謝るチャンスすらなくなってしまう。 あすみは『約束の集合時間には行くんだからいいでしょ』とのことだった。 あからさまにそれ以外に時間を割きたくなさそうだ。あすみの家でやることも提案しようとしてたけど、最早言う前に拒否されてしまった。 かずみ「……昼食会の場所はいつも通りここになりそうかな。マミはいい?」 マミ「私は構わないけど」 で、昼食会のメンバーはわたしとキリカとマミと織莉子の四人。 わたしが腕を振るうって言ったけど、折角これだけ居るんだからわたしだけが頑張るのももったいない。 みんなで協力して料理を作ろうってことで、親睦を深めるのが狙いだった。 かずみ「後で知れたら杏子はガッカリしそうだなぁ……。なんとか伝えられたらよかったんだけど。それとほむらの連絡先も聞いとけばよかった」 マミ「今回は仕方ないわね」 織莉子「……それと心配なのは、私が見えた途端にキリカが気を悪くして帰らないかってことね」 1まだ心配なの?と励ます 2待つ 3自由安価 下2レス http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/686
689: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 22:39:36.21 ID:rh0ptX3J0 かずみ「まだ心配なの?」 織莉子「心配というより、その可能性のほうが高いと思うわよ」 かずみ「そのときは私が追いかけるよ!」 かずみ「……織莉子もキリカにどんな風に謝ればいいかわからないんだよね? まずはキリカに織莉子の『謝罪したい』気持ちを受け入れてもらわないと」 かずみ「許す許さないはキリカの意思次第だけど、朝も言ったみたいにいつかは信じてもらえるかもしれないから」 かずみ「心の区切りというかケジメをはっきりつけてもらわないとね」 織莉子「ケジメ? 私じゃなくて向こうに?」 かずみ「もちろん織莉子もなんだけど……。キリカにも受け入れてもらわないと」 織莉子を励ます気で言ったけど、心配してるのはわたしもだった。 しかし織莉子は、冷たく落ち着いた響きを持ってわたしに話す。 織莉子「貴女はよく『受け入れないと』、『みんな仲良くしないと』と言うけれど……それは押し付けね」 織莉子「関わらなくて良い相手とは無理に付き合わないほうが互いに良い思いをすることもある」 織莉子「貴女はなんでも信じようとしてしまうから。貴女が信じ、強制したそれがのちに不和や悪い結果を生むこともあるかもしれないわよ」 かずみ「……この前みたいに?」 織莉子「ええ。この前みたいに」 織莉子とあすみの二人から騙されていることを知った時には、たしかにすごく悲しかったし怒りだって沸いた。 その気持ちはわかる。でも、それでもわたしは信じたかったし救いたいと思った。 押し付けって言われたらどうしようもないけど、悪い結果にならないように正面から向き合って食い止めたいって思った。 ……それで結果的に不和を生み、悪い結果を食い止められなかったとしても? 織莉子は忠告じみたことを言った後、ふっと雰囲気を柔らかくする。 織莉子「……まぁ、いいわ。私も善処しましょう」 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/689
690: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 22:58:13.18 ID:rh0ptX3J0 かずみ「ねえねえ、デザートは何作る?」 マミ「えっ……あぁ、そうね……無難にケーキとかならみんな喜ぶんじゃないかしら?」 かずみ「マミはケーキ作りもプロ級だからね! ちなみに織莉子は? 料理したことある?」 織莉子「ええ、大体一通りは。これでも小さい頃から一人で家事をやっていたので」 マミ「意外だわ。てっきりお嬢様だから、料理なんてメイドさんに任せてるかと思ってた」 マミがそう零すと、明らかに織莉子は気分を害したような表情をする。 しかし、すぐに取り繕った。 織莉子「……そんなことはないわよ。うちはそこまで裕福じゃないしプライドがあるの」 かずみ「そっか、せっかくの団欒の時間だもんね」 織莉子の言うプライドがなんなのかは今なら少しわかる。 マミには悪気はなかったけど、苦労を馬鹿にされたように思われて怒ったのかも。 織莉子「今はもう無い話だけれどね。それでも何不自由なく暮らしているわけではないわ」 マミ「そ、そう……それは悪かったわね」 少しだけぎこちない雰囲気が流れる。 かずみ「それじゃあ、何のケーキ作ろうか!みんなで作るならショート?」 マミ「ショートケーキかぁ。シンプルだけど悪くないわね。それに呉さんも料理できるとは限らないでしょう?」 かずみ「キリカも別に心配しなくていいと思うよ!この前お世話になったから」 マミ「お世話……?」 ――その雰囲気を変えるように、再びお菓子の話題を広げていくことにした。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/690
691: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/12(土) 23:34:04.72 ID:rh0ptX3J0 食べ物の話は想像してるだけでおなかがすいてくる。 特にキリカが来るなら、もしかしたら怒った時にもちょっとは機嫌が良くなるかもしれない。 かずみ「……で、じゃあメインは何を作る? イタリアン?和食?それとも中華?」 マミ「私はなんでもいいけど、二人だと洋食かイタリアンが多いわよね」 かずみ「キリカも来てから決めればいいかな? ちょっと冷蔵庫チェックしてくるね」 キッチンの方に駆けだす。 冷蔵庫を開けてみると、朝も見た通り何でも作れそうなくらいには揃ってる。 マミ「どうだった?」 かずみ「昼食会の前に買い出しに行く必要はなさそうかな。みんな来たら何が食べたいか聞こう」 そうしてあれこれ話をしながらしながら待つことにした。 出来るだけみんなが楽しくなるような話題を探す。お泊りはもう終わりでも、せっかく前みたいに三人揃ってるんだから。 ……でもまだ、織莉子の口数は少なかった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1534003266/691
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