[過去ログ] オール安価でまどか☆マギカ 25 (1002レス)
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649: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)18:45 ID:2+PEG7AY0(1/10) AAS
かずみ「『ネーロ・ファンタズマ』!」

 次にわたしが仕掛けるのは数の暴力だ。

 相手に襲い掛かるように。また、負傷した織莉子を庇うように。

 しかし、前にユウリと戦った時と違って傷を治せるような暇はなかった。

 無機物から生まれた分身はフェイクの意味を持たない。加えてもう一つ弱点があった。
省10
650: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)18:52 ID:2+PEG7AY0(2/10) AAS
ほむら「やってくれたわね」

 彼女の若干不健康なほどに白い皮膚の何箇所かから血が噴き出していた。ほむらは冷たいながらも忌々しそうな怒りの表情を湛えている。

 わたしが再生成したもの、それはほむらを中心に取り囲むように張り巡らせた透明なワイヤーだった。

 しかしそれも……――――

かずみ(もう切られてる……?)
省10
651: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)18:58 ID:2+PEG7AY0(3/10) AAS
マミ「ッ……! くぅ……」

 わたしの時と同じ、利き手を狙ったものだったのだ。

 それからほむらはすぐに反対の腕も狙い、銃を扱うマミの手を封じようと動く。

 彼女は的確に不意を突く位置を取ってくる。それこそ未来でも見えて初めて対処が出来るくらいに。

 ただ、対処はできても間に合わない。出来て、やっと一番当たってはいけない攻撃を防げるくらいだった。
省9
652: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)19:05 ID:2+PEG7AY0(4/10) AAS
 まともに戦って勝てる相手じゃない。

 三人がかりなのにも関わらずだ。これなら織莉子が諦めるのも納得がいく。

 ベテランとして努力も怠らず、実力に自信のあったマミでさえそう思った。

 狙われているのは織莉子。なら、それだけ差し出してしまえばいいんじゃないか――――?
省13
654: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)19:50 ID:2+PEG7AY0(5/10) AAS
 ほむらは今度こそ執拗に正確に織莉子を狙う。

 血染めのドレスの、宝石の付いた胸元だけを押さえて織莉子は見上げる。

 押さえた手も真っ赤に染まっている。そして、攻撃に使わない腕の代わりに封じたのは足だった。

 といっても、織莉子が万全に動けたとして、目に見えぬ動きで消えては現れるように移動するほむらには狙うのになんら障害にはなり得なかった。
省11
656: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)20:09 ID:2+PEG7AY0(6/10) AAS
 ついにほむらはその冷たく固まった表情に驚きの感情を表した。

 庇った代わりにわたしは胸にいくつもの弾丸を受けていた。

 血が勢いよく噴き出し続け、鼓動の響きがいつもより大きく身体を揺らしているように感じる。

 ……これ、『普通の人間』だったらもう駄目だったのかな?
省10
657: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)20:53 ID:2+PEG7AY0(7/10) AAS
 その決意の“瞳”に、この時ほむらも何かしようとしたんだと思う。

 私は相手が『それ』をする前にわたしは全力でほむらに跳びかかり、そのまま身に纏う電撃に焼いた。

ほむら「ッ!」

 強大な光と音、それから鋭い悲鳴が上がる。
省9
660: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)21:51 ID:2+PEG7AY0(8/10) AAS
 鈴の音が絶え間なくわたしの意識の中で鳴り響いている。

 誰かの姿が見える。

 この魔法も確かに……わたしに残された“記憶”の一部だった。

――――
――――
省11
661: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)23:05 ID:2+PEG7AY0(9/10) AAS
 少しだけ様子を見守ってたけど、飛び起きるとみんなの視線が集まった。

かずみ「名前は“ほむら”でいいんだよね。わたしたちもまどかのこと助けたいって思ってるんだ!てことはわたしたち目的は同じでしょ?」

かずみ「ほむらも協力してくれたら心強いよ!だってすっごく強かったし」

ほむら「貴女は本気でそう思っているの?」
省17
664: ◆xjSC8AOvWI [saga] 2019/01/05(土)23:53 ID:2+PEG7AY0(10/10) AAS
かずみ「誰かを助ける事に順番なんてないよ。誰かを守る事はみんなを守ることだし、みんなを守るのは誰かを守る事だから」

かずみ「助ける必要がある誰かがいたら全力で助ける!それだけだよ!」

かずみ「それと、さっき質問に答えられなかったから今答えとくね。わたしの名前はかずみ。苗字はない、『かずみ』っ!」

かずみ「あなたの目的、わたしにも手伝わせてもらえないかな?」

 マミにリボンをほどかせて、手を前に差し出す。
省7
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