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真・恋姫無双【凡将伝Re】3 (1002レス)
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17: 一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo. [saga] 2018/05/23(水) 22:27:31.87 ID:s2wcgPej0 ◆◆◆ 「むむ、二郎は遅いのう……」 「じ、二郎さま、お忙しいですから……」 「にしてもちょっと遅すぎだよねー。シャオ、がっかりー」 彼女らが陣取るのは紀霊の寝台の上。所狭しとばかりに菓子を乗せた皿と蜂蜜水をはじめとした飲み物をたたえた杯が並んでいる。 女子会ならぬ幼女会とでも言うべきであろうか。むしろパジャマパーティ?彼女らは機会を見つけては紀霊の部屋でお泊り会を実施していた。 特に害もないのでもはや紀霊の部屋は彼女らの集会場となっていた。ちなみに文醜あたりが乱入したりもすることもある。 「しかし田豊め、今日はちと厳し過ぎと思うのじゃ……」 「だよねー。二郎が帰ってきたんだからもっと早く解放してくれてもいいのにさー」 ぶうぶうと全身で不満を漏らす。 彼女らの学ぶメイン教師は田豊。「不敗」と二つ名を持つ匈奴大戦の英雄の一人である。 まあ、紀霊や袁紹とかがその詳細を聞けば抗議をするくらいに丸く、穏やかな授業になってはいるのだが。 ちなみに典韋は授業内容についていけていないので出席率は壊滅的である。 ……紀家軍の訓練やらもあるので致し方ないのではあるが。 代わりに典韋には袁術と孫尚香が教師役として教鞭を振るっている。 「でもでも!お二人のおかげでわたし、名前を書けるようになりましたし、二郎さまからのお手紙をなんとなく読むこともできるようになりました!」 だから、一生懸命に謝意を伝える。 「うむ、流琉は真面目じゃからの!無論わらわの指導が素晴らしいからじゃがの!」 「シャオだって流琉にはいっぱい教えてるもんね!」 無論、袁術と孫尚香にメリットがないわけではない。 教えることは学ぶこととはよく言ったもので、典韋が理解に苦しむ箇所は彼女らにとっても上手く説明できないことも多い。 幸いにして彼女らは狷介なプライドとは程遠くあり、その、典韋の差し出す初歩的ながらも本質的な課題に全力で取り組む。 解を得られればよし。なければ? 彼女らの周りには英傑が揃っているのだ。一言、呪文を唱えればいいのだ。 「教えて」、と。 「ま、わらわはまだまだシャオには負けんからの?」 「むー、ぜったい追いついてやるんだから!」 田豊の課す試験的なものの成績ではやはり最高級の教育を受けてきた袁術が二歩も三歩もリードしている。 が、孫尚香は。孫家の三の姫は。その血筋を遺憾なく開花、顕現しつつあり、袁術に猛追しているのである。 それがまた袁術の危機感に火を付け、この上なく理想的なスパイラルを形成しているのだ。 きゃいきゃいとはしゃぐ幼女たち。 待ち望む青年がいなくても彼女らは盛り上がり、話は尽きない。 好きな食べ物、見かけた可愛い猫。虹や月食の不可思議さ。それにおどろおどろしい怪談の類い。 彼女らが待ち望む青年が現れた時には、寝台で安らかな寝息を立てていた。 「うお、なんじゃこら!」 そんな叫びを認識することもなく、安らかに夜は更けていくのだった。 「いや、どうすんのよこれ」 下弦の月の美しい夜のことであった。 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1526044205/17
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