[過去ログ] 真・恋姫無双【凡将伝Re】3 (1002レス)
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11(1): 一ノ瀬◆lAEnHrAlo. [saga] 2018/05/12(土)22:03 ID:+RZ43qZa0(4/6) AAS
「うわあ、まだあるのか……」
戦場では怖いものなしの馬超がぐったりとする。
それは彼女の知らなかった戦場。知りたくなかった戦場。
求められるのは膂力などではない。
「そりゃあ、あるわよ。
涼州全部の決済書類だもの。
並べたらば、その上で練兵でもできるんじゃないかしら?」
うへえ、という馬超の声に目もくれずに目の前の書類を仕分けている賈駆は手元の湯呑み――どっかの凡人から贈られたものである――を手に取り、冷め切った茶を口にする。
「いや、そりゃそうか。そうだよなあ。
凄いな、父上はこんなに大変なことをされてたのか……」
「そうよ。それが州牧の務めだもの。
というかね、邪魔しにきたのか手伝いにきたのかはっきりしてほしいんだけども」
その声の尖りにさしもの馬超がたじろぐ。
「まあ、興味を持つだけでも大きな進歩じゃないかなってたんぽぽ思うのー」
「それを進歩と言ってしまうところが問題だとボクは思うけどね」
助け船を出したのは馬岱である。彼女はちょくちょく顔を出して賈駆の手伝いをしていたので、軽口をたたいても許される。許された。
「うう、だって邪魔だって言ったのは詠じゃないか」
「だって邪魔だもの。本当に邪魔だもの。
翠がボクの手助けになるとすればね、今すぐにここから立ち去ることよ」
「そりゃないだろう!
何か手伝えることがないかって思ったのに!」
「あれば言ってるわよ。
というかね、翠のできることを考える時間だって惜しいのよ。分かる?
分からない?分かってくれたら助かるんだけど」
「な、なんだとう!
それじゃ私が役立たずみたいじゃないか!」
そう言ってるんだけどな、と開いた賈駆の口に押し込まれる饅頭。
「む、ぐ!」
抗議の声を馬岱が遮る。
「はいはい、ちょっと一休みだね。ほら、お姉様もこれ食べて?
間食としてどうかなって」
差し出された饅頭を馬超も手に取る。
「ほう、甘い。美味いな」
「でしょ?結構日持ちもするんだって。
書類仕事に疲れた時にはいいかなって」
殺伐とした空気を散らして馬岱は伸びをひとつ。
彼女も別に書類仕事が好きというわけではないのだ。
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