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【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―6― (1002レス)
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983
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◆P2J2qxwRPm2A
[saga] 2019/10/10(木)20:20
ID:0n10eZ/T0(5/18)
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983: ◆P2J2qxwRPm2A [saga] 2019/10/10(木) 20:20:23.01 ID:0n10eZ/T0 「嘘です。いつもだったら、何をするにも良い訓練になるって口癖のように言うのに、そんなことほとんどなかったじゃないですか。レオニーらしくないですよ」 リシテアに言われて、そうかもしれないと改めて思う。この頃は何事も訓練だ、無駄はない方がいいとか、そんなことを考えている余裕はなかった。多分、言葉よりも精神の方が崩れない様に気を配っていたんだと思う。わたしが思っている以上に色々と限界だったのだ、結果的にこんな醜態をさらす羽目になった。本当に、やることなすこと空振りするというのはこのことだろう。 「駄目だね、わたし……。どうにかなるかと思ってんだけど……」 「そういう時もありますよ。今回の事はそう簡単に受け入れることは難しいと思います。先生も慎重に動くとは言っていましたけど、納得できているわけじゃないみたいですから。だけど、先生の事を気遣ってレオニーが悲しんじゃいけないってことは無いと思います」 そう言ってリシテアはベッドに腰おろして、わたしの背中をやさしく摩る。いつか、わたしがリシテアのことを気遣った時とは逆だった。 「はは……、これじゃわたし、子供みたいだ」 「いいえ、レオニーは子供なんかじゃありません。いっぱい頑張っているじゃないですか」 背中を摩ってくれる手はとても暖かくて、もう我慢しなくても大丈夫と言われている気がした。だから、静かにわたしは泣いた。不思議だったのは、一人で悲しむよりもずっと安心して涙を流せたことで、その間もリシテアは何も言わずに待ってくれた。 少しして、ようやく落ち着くとわたしは体を起こした。リシテアはわたしに目元を拭く様にと手拭いを差し出してくれる。甘い香りがして、なんだかとても落ち着いた。 「もう大丈夫ですか?」 「うん、ありがと。おかげですっきりしたよ。迷惑かけて悪かったね」 「気にしないでいいです。これも嫁の仕事みたいなものですからね」 リシテアがそう言ってきたので、わたしは笑った。前に言ったわたしの冗談を覚えていて、リシテアがそれを言ってくるなんてね。 「ははっ、嫁か。もう、今のわたしはいい旦那って言われる器じゃないよ。こんな風に迷惑を掛けたんだからさ」 こんな醜態を晒してしまった以上、リシテアの思ういい旦那さんというのではなくなっているだろうなと思う。それにリシテアはなんだか慌て始める。 「そ、そんなことありませんよ。それに、こうやってわたしに弱いところを見せてくれるというのは、その、嫁冥利に尽きると言いますか……」 「?」 「そ、その、わたしの中ではまだレオニーはいい旦那さんのままだから、えっとその、と、ともかく、早く体を治してください。そ、それじゃ、わたしはこれで失礼します!」 なぜか顔を赤くしたリシテアは医務室を飛び出し、残されたわたしはリシテアのいい旦那のままだという言葉を思い出して、その事実になぜかホッとしていた。 -おわり- http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1521469400/983
嘘ですいつもだったら何をするにも良い訓練になるって口癖のように言うのにそんなことほとんどなかったじゃないですかレオニーらしくないですよ リシテアに言われてそうかもしれないと改めて思うこの頃は何事も訓練だ無駄はない方がいいとかそんなことを考えている余裕はなかった多分言葉よりも精神の方が崩れない様に気を配っていたんだと思うわたしが思っている以上に色と限界だったのだ結果的にこんな醜態をさらす羽目になった本当にやることなすこと空振りするというのはこのことだろう 駄目だねわたしどうにかなるかと思ってんだけど そういう時もありますよ今回の事はそう簡単に受け入れることは難しいと思います先生も慎重に動くとは言っていましたけど納得できているわけじゃないみたいですからだけど先生の事を気遣ってレオニーが悲しんじゃいけないってことは無いと思います そう言ってリシテアはベッドに腰おろしてわたしの背中をやさしく摩るいつかわたしがリシテアのことを気遣った時とは逆だった ははこれじゃわたし子供みたいだ いいえレオニーは子供なんかじゃありませんいっぱい頑張っているじゃないですか 背中を摩ってくれる手はとても暖かくてもう我慢しなくても大丈夫と言われている気がしただから静かにわたしは泣いた不思議だったのは一人で悲しむよりもずっと安心して涙を流せたことでその間もリシテアは何も言わずに待ってくれた 少ししてようやく落ち着くとわたしは体を起こしたリシテアはわたしに目元を拭く様にと手拭いを差し出してくれる甘い香りがしてなんだかとても落ち着いた もう大丈夫ですか? うんありがとおかげですっきりしたよ迷惑かけて悪かったね 気にしないでいいですこれも嫁の仕事みたいなものですからね リシテアがそう言ってきたのでわたしは笑った前に言ったわたしの冗談を覚えていてリシテアがそれを言ってくるなんてね ははっ嫁かもう今のわたしはいい旦那って言われる器じゃないよこんな風に迷惑を掛けたんだからさ こんな醜態を晒してしまった以上リシテアの思ういい旦那さんというのではなくなっているだろうなと思うそれにリシテアはなんだか慌て始める そそんなことありませんよそれにこうやってわたしに弱いところを見せてくれるというのはその嫁冥利に尽きると言いますか ? そそのわたしの中ではまだレオニーはいい旦那さんのままだからえっとそのとともかく早く体を治してくださいそそれじゃわたしはこれで失礼します! なぜか顔を赤くしたリシテアは医務室を飛び出し残されたわたしはリシテアのいい旦那のままだという言葉を思い出してその事実になぜかホッとしていた おわり
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